青森県むつ市柳町1丁目にある下北交通のむつバスターミナルが5月31日、営業を終えた。あちこちに昭和の趣を残す建物は、営業を始めた1967(昭和42)年12月から50年以上にわたり、バスの出発を待つ人たちが集い、憩う場として親しまれてきた。建物は8月末までに取り壊される予定。窓口とアナウンスを20年以上担当する社員の山田章子さん(59)は31日、顔なじみの利用客に「元気でね」と声をかけていた。「冬などは寒いから(建物がなくなると)不便になりますね」と最後まで利用者を気にかけつつ、「寂しいです」と…