3年ぶりのワイン・パーティー・・・その1
土曜日は自宅で、大学時代の同級生たちを招いてワイン・パーティーでした。
前回はコロナが流行る前でしたので、約3年ぶりの開催となりました。
シャンパーニュだけはストックがないので新たに購入しましたが、その他はオッサン
がレンタルセラーに預けていたものの中から、適当に選んで持ってきました。
お客様は5人。オッサンを含めて合計6人ですので、10本(+予備2本)を用意し
ていました。みんな結構飲むので、足りるかな・・・(オッサンもな。by妻)
ここから先はワインに興味のない方は思いっきりつまらないと思いますが、ご容赦をi。
あ、写真を撮り忘れましたが、シャンパーニュは老舗メゾンのテタンジェ様の普通の
ロゼ。お客さんの同級生♀が「私、ここの蔵に行ったことがある~」とのことでした。
酒好きでメチャメチャ強い彼女、テタンジェの蔵でしこたま試飲をしてきたらしいです。
うらやまし~ でもシャンパーニュばっかりだと飽きそうだな・・・炭酸で胸やけしそう
だし。オッサンはあまりシャンパーニュは好きではないのですが、妻は大好きでした。
ということで、妻の仏壇にもグラスでお供えしました。(よろしい。by妻)
まずはフランス以外の国のワインです。左端は、オーストリアのヴァッハウ地方の白。
ドナウ川下りで有名なデュルンシュタインの隣のウンター・ロイベンにあるヴァッハウ
地方でトップクラスの秀逸な生産者、エメリッヒ・クノールさんのワインです。前にも
一度ご紹介したことがあるような気がしますが、この古風なラベル(ワインの守護聖人
ハイリゲル・ウルバン様)が示す通り、200年の長い歴史を誇る伝統的な生産者です。
ヴァッハウ地方は、ドナウ川に面した斜面に優れた畑が連なり、リースリングとグリュ
ーナー・フェルトリーナーというブドウから、長命な優れた白ワインを生み出す優良な
生産者がたくさんあり、オーストリアで最もハイレベルな生産地と言われています。
ドイツの白ワインのように酸味が突出することがなく、豊かな果実味と高いアルコール
度に裏付けられたフルボディな酒質で、食事にも合う辛口の白です。しかし辛口といい
ながらも豊かな果実味で糖度が高いので、熟成すると黄金色を帯びて甘みを感じます。
・・・あ、グラスに注いだところの写真を撮り忘れてしまった・・・全部・・・(アホ)
このワインは、クノール氏のお眼鏡にかなった特別なワインで「ヴィノテークフルンク」
と呼ばれており、本拠地のロイベン地区で厳選されたリースリング種のブドウで造られ
ています。年号は2006年。もうばっちり熟成していて、照りのある黄金色をしています。
味わうとほのかに甘みも感じるほどで、ピークど真ん中でした。これは幸先がいいぞ。
お次は真ん中のイタリアの白。フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州という、どこ
にあるんだそんな場所、というほどあまり知られていないエリアですが、実は赤・白と
もに秀逸なワインを生み出す北東イタリアの(スロヴェニアに近い)著名産地なのです。
原産地呼称はコッリ・オリエンターリ・デル・フリウリという覚えにくい名前ですが、
このエリアでは赤・白さまざまなブドウを使って多様なワインが作られます。
このワインは、そのフリウリの中でも異端ともいうべきマニアックな生産者ミアーニ
様が、リボッラ・ジャッラというこの地方でメジャーな品種から造る優れた白ワイン。
「ペッタリン」という愛称をつけている特別なキュヴェです。(名前がちょいダサ。)
なぜ異端かといいますと、品質を上げるために徹底的に収穫量を絞り、ものすごく手を
かけてブドウを育て、醸造にも拘って(高価な新樽を使うなど)いるからです。イタリ
アではピエモンテやトスカーナなどの著名産地ではそういう品質重視の生産者は多いの
ですが、そのほかのエリアではまだまだ「質より量」という生産者が多いので、フリウ
リ地方でここまでやるの?という感じなのです。当然、その分値段は高くなります。
それでこのミアーニ様、ワインヲタクの憧れのワインとなっているのですが、オッサン
はこれまでに飲んだことが無く、5年ほど前に購入したこのワインをこの機会に開けて
みることにしました。価格は当時の値段で約1万円。張り込みました~(ワイン以外の
ことにはケチなのにな・・・by妻)
やや、これも色は美しい黄金色ですが、味は豊潤というよりも緻密で清冽なイメージ。
年号は2014年とまだ若いのですが、リボッラ・ジャッラは比較的早熟なので、もう十分
な飲み頃のようです。日頃赤ワインしか飲まないと言っていた同級生♂が、白ワインも
結構いいな~と言うほどでした。
この後フランスのブルゴーニュの白に行くのですが、その前に上の写真で右端のオー
ストラリアのワインをご紹介。メルボルンのあるヴィクトリア州の著名産地ヤラ・ヴァ
レー(米国にしてもチリにしても豪州にしても、新大陸の名産地って「谷」だよなぁ)
で作られるピノ・ノワール種(ブルゴーニュの赤ワインの品種)から醸造されたワイン。
生産者のアップルジャック・ヴィンヤードさんご自慢の「ジャイアント・ステップス」
と名付けられたちょっといいワイン。瓶が重くて分厚いので長期熟成を狙った造りだと
思いますが、年号は2019年ですので若すぎる。しかしかなりゴージャスな香りと、堂々
とした本格的な味わいで、今飲んでもそこそこ楽しめる感じでした。ピノ・ノワールは
繊細な品種なのでヨーロッパ以外の産地ではあまり生産量が多くないのですが、新大陸
(米国、チリ、アルゼンチン、豪州、ニュージーランド)や南アフリカなどでは優秀な
生産者が秀逸なワインを造り出していますので、栽培に適した産地であれば生産者次第
でイイものができるということはもう証明されています。しかも最近ブルゴーニュワイ
ンの価格が暴騰しているので、これらのワインの存在価値が高まっています。
ちなみにこのワインのお値段は税込4,600円。ちょっと頑張らないと買えない感じです。
そうそう、最近の流行なのかコルクではなくスクリューキャップでした。コルク抜き
が不要で、簡単に開けられますのでいいですね。
続いてはブルゴーニュワインのトリオです。これらのワインはもはやオッサンの手に
は届かなくなりつつあります。昔、買っておいて良かった・・・としみじみ。(「昔は
良かった」と述懐する爺さんみたいやな。by妻)
最初は右端の白ワイン。シャルドネ種から造る白ワインの名産地ムルソーを代表する
優れた生産者、ドメーヌ・デ・コント・ラフォン様の村名格「クロ・ド・ラ・バール」
の畑のワインです。ムルソー村には特級畑がなく、優れた1級畑が多いのですが、この
ラフォン伯爵様の造るクロ・ド・ラ・バールは1級並の品質(と価格の高さ)で有名で
す。まぁ間違いのない1本でしょう。年号は2009年。
うわ、まだ硬い。色はもう金色なのですが香りも味もまだ開ききっていない感じ。と
いうことで、しばらく放置しておくことにしました。2~3時間後に再チャレンジです。
今度は赤ワイン。オッサンが昔から愛飲(アイーンじゃないよ:アホ)している実力
ある生産者、ドメーヌ・クリスチャン・セラファン様の唯一の特級畑シャルム・シャン
ベルタンの2006年です。この生産者は時流に惑わされず、長命で頑固なワインを造りま
すので、収穫後16年だからまだ早いかなと思いましたが、やっぱり早すぎました(涙)。
ちょっと濃いめで、タンニンも酸味も強く、染み渡るような旨味がまだ感じられません。
あちゃ~、これはあと5年くらい置かないとダメだったかな・・・開けてしまったもの
は仕方がありませんので、これもしばらく放置。時間が経ってから再チャレンジです。
お次はブルゴーニュの赤をもう一つ。真ん中の、ブルゴーニュ一の大地主であるネゴ
シアン(酒商)兼ドメーヌ(生産者)、フェヴレさんの誇る特級畑コルトンです。特別
に「クロ・デ・コルトン・フェヴレ」という生産者の名前を冠した表記が法律上も許さ
れているくらい、この生産者を代表する著名銘柄です。(ただしコルトンという特級畑
はシャンベルタンとかロマネなんちゃらとかに比べるとダサくて人気がないようです。)
年号は1993年、もう30年近く経過しているので、さすがにこれなら大丈夫だろうと。
はい、もう飲み頃に達していました。しかしあと5~6年ほどは保ちそうなくらい強い
酒質で、タンニン(渋み成分)はうまく溶け込んではいますがたっぷりある感じです。
ブルゴーニュのいいワインは、一般に考えられているよりも寿命が長いようです。まぁ
きっちり保存していた場合に限る、のですけどね。常温管理のレンタルセラーに長い間
預けておいたので、30年近く経過しても品質劣化はあまりしていなかったと思われます。
このワインはまだ端正さを残しており、妖艶なブルゴーニュではありませんでした。
(つまり、オッサンにとってはやや物足りないっちゅうこっちゃな・・・by妻)
やっぱりワインはちょっと難しいですね。いいワインだからといって、いつもベスト
な状態とは限らないので、飲み頃を見極めることが大切なのかな~。まぁ賭けみたいな
ものですね。(そんならほどほどのワインを適当に買った方がえぇんちゃうか?by妻)
あ、今気が付きましたが料理の写真が一切ない・・・アホ 😆
(ホンマにワインのことしか頭にないな。by妻)
・・・まさかと思いましたが、長くなってしまったので、今回はここまでです。
(ホンマに長くて鬱陶しい文章やな。次回はもうちょっと簡潔に書きぃや~ by妻)
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