昨日は報道写真展を見に行った後、３日分の買い物をして帰りました。この週末は、
　世間ではクリスマスなので街は賑やかで華やいだ日々になるでしょうが、オッサンには
　あんまり関係ないからね・・・この週末は出かけなくても済むように・・・

　　とはいえ、家ではクリスマスが大好きな妻のために（？）、今年もなけなしのやる気
　を奮い起こしました。（イヤ、自分が美味しいものを食べたいだけちゃうんか？by妻）
　・・・ということで昨日の晩餐です。　

　　全部買ってきたものだけどね・・・並べればそれなりに見えるかな。
　　前菜は、先日静岡で購入した「格安の種取りメロン」とスペインの生ハムのハモン・
　セラーノ。オッサンはより高級なハモン・イベリコよりも、こっちの方が馴染みやすく
　て、生ハムにもこっちのほうが合うので好みです。

　　もうひとつは、スモークサーモンとイクラです。妻は魚卵が好きだったので久しぶり
　に行ったニコタマの明治屋で購入したのですが、うわ、イクラっていつの間にこんなに
　高くなったんだろう？デンマーク産のスモークサーモンの方が安いとは。そして、もう
　一品はいつものR/F1で購入したホワイトアスパラガスのオレンジソースがけ。まぁまぁ
　クリスマスらしく贅沢な感じになったかな。

　　プリモ・ピアット（第一の皿）とセコンド・ピアット（第二の皿＝メインディッシュ）
　はニコタマ高島屋のペックさんで。ミラノ仕込み？のお惣菜屋さんですね。ラザーニェ
　とコトレッタ・アラ・ミラネーゼ（仔牛のカツレツ）です。仔牛のカツはウィーンでも
　「ヴィンナー・シュニッツエル（お皿からはみ出すようなデカさ）」として有名ですが、
　もともとはハプスブルク家の領有した北イタリアのミラノから伝わったのでしょうか。

　　そしてワインですが、今日は妻が大好きだった泡ものです。シャンパーニュですが、
　なんと1995年のヴィンテージものです。今年の春にエノテカさんで販売されたデボー・
　デ・アミオーさんという知らない造り手ですが、今どきこんな古いシャンパーニュが、
　一万円を切る値段でしたのでオッサンは即購入しました。ネットでは５分で完売だった
　そうです。😱　・・・でお味は？　はい、さすがの貫禄ですね。とても古いので、ベー
　スの味はドライ・シェリーのようでしたが、そこに泡が入っていますので楽しいのです。
　27年も経過した白ワインは普通はヘタれてしまうのですが、これは素質が良いブドウを
　使っていると思われ、緊張感とコクがあります。これはなかなか得難い体験でした。

　　そしてもう一本（コラ！by妻）。妻には悪いけれど、オッサンはシャンパーニュなど
　の泡物はあまり食事と一緒には合わないと思うので、やはりメインデッシュに合わせる
　ためにとっておきのワインを抜栓しました。ハーフだけどね・・・

　　その名も高きボルドーのシャトー・オー＝ブリオン様です。しかしこれは格付第一級
　の誉れ高い赤ワインではなく、無格付の白ワインです。しかし、実はこちらの方が生産
　量が少ないため、値段はこちらの方が高いのです。ソーヴィニヨン・ブランとセミヨン
　というボルドー・ソーテルヌの甘口ワインを造る品種ですが、ソーテルヌ・バルザック
　地区以外では辛口ワインとなります。その中でも、オー＝ブリオン様のあるグラーヴ＆
　ぺサック・レオニャン地区は、優れた辛口白の生産地として知る人ぞ知る産地なのです。

　　年号は1998年。24年経過した辛口白ワインのハーフボトルですが、開けてビックリ！
　「なんだこれは！」（またか・・・by妻）　

　　ブルゴーニュやカリフォルニアのシャルドネ種の高級ワインとは少し異なっていて、
　果実味の厚いタイプではなく、涼しげでノーブルなイメージのワインです。抜栓直後は
　ミントのような爽やかな香りがしました。しかし味はミントではなく、涼し気な中にも
　コクがあって深みのある凝縮した味わいです。とてもバランスが取れていて、なんだか
　気品に満ち溢れている感じです。貴婦人・・・という単語が脳裏に浮かびました。
　　ちょっとピークを過ぎているかも、と思って開けたのですが、全然大丈夫です。今が
　ピークど真ん中ですが、もう４～５年は保ちそうな感じです。おそらくものすごく収量
　を抑えて果実を凝縮させており、木の樽を使ってコクを出しているのかもしれない。
　それでもこの寿命の長さは驚きです。さすがはオー＝ブリオン様。
　　バックラベルを見たら、とんでもない値段ですが、それでも20年近く前の値段なので
　今の1/10くらいだと思います。それ以上に驚いたのは、消費税が５％だったこと・・・
　どちらにせよ、もう一生買えないワインの一つです。これからは、昔、購入しておいて
　よかったシリーズでもやろうかな？　（｢昔はよかった爺さん｣か！情けないの～ by妻）　
　　
　　・・・この後、飲み過ぎて午後９時に就寝・・・そして午前2時に起床（アホ）。
　そういえばケーキを買っていたのを忘れていました。お早めにお召し上がりください、
　って言われていたので、深夜２時にケーキを食べるオッサン。クリスマスにはケーキが
　欠かせませんからね。妻の好きなイチゴベースのケーキと、オッサンのはピスタチオ。
　ベルギーのチョコレート屋さん、ヴィタメールのものです。１個 700円もしたぞ！

　　あ、オー＝ブリオン・ブランがまだ残っていた・・・しかし、時間が経っても崩れて
　いなかった。むしろ妖しい雰囲気が漂ってきた。ワインとは本当に不思議な飲み物だ。
　　
　　ケーキと一緒に淹れたてのコーヒー（京都の小川珈琲店）を。コーヒー・カップは、
　新婚旅行で行ったウィーンのアウガルテン磁器工房で購入した、ビーダーマイヤーです。
　妻が「これがイイ」と言って買ったものです。珍しいロココ・タイプで巻き手の取っ手
　と柔らかなシェイプのボディがお洒落です。妻の見立てはさすがだな・・・今ではもう
　入手できないものになりました。現地で１客２万円くらいだったと記憶していますが、
　今ではその５倍以上の値段のようです。まぁ30年前の値段ですからね・・・

　　その後、日本でアウガルテン・ジャパンのフェアで、この同じシリーズのコーヒー・
　ポットを見つけ、日ごろは倹約家の妻が「これは買ってもよい」ということで、清水の
　舞台から飛び降りて購入しました。これも、今となっては買えないものになりました。

　　そろそろ夜が明けますね・・・メリー・クリスマス！

　　　　これからが本番やで！（by妻）