NHK交響楽団定期公演に行ってきました・・・
昨日は、夕方から渋谷のNHKホールに参りまして、NHK交響楽団の定期公演を聴きに
行ってきました。(毎日のように、あちこちほっつき歩いとるな~ by妻)
今回のプログラムは・・・トゥガン・ソヒエフさんの指揮によるドイツモノです。
前半はブラームスのピアノ協奏曲第2番、ピアノは中国出身の若手ピアニスト、ハオ
チェン・チャンさんです。(言いにくい名前やな。by妻)そして後半はベートーヴェン
の交響曲第4番です。なかなか楽しいプログラムです。
ソヒエフさんはロシアの北オセチア共和国(コーカサス地方の北部)出身ですが、
例の戦争がはじまると、モスクワのボリショイ劇場の音楽監督と首席指揮者を辞任し
西側での活動を継続しているとのことです。同郷のあの下品な指揮者が、プーの奴に
こびへつらって西側の音楽界から追放されたのとは対照的です。あ、西側の音楽界は
ロシア人を追放している訳ではなく、「暴虐国家によるウクライナ侵略に対する見解」
を明らかにするよう求めているだけです。それに対して、あの下品な指揮者や高慢な
ソプラノ歌手は沈黙を貫き、侵略者の側に立ちました。まあ母国なのでそういう選択
もあるのでしょう。しかし、そのような音楽家を西側音楽界は拒絶しているのです。
ソヒエフ氏は、母国の音楽界の最高の名誉を投げうって、西側世界での活躍する余地
を残したのでしょう。あ、本当に侵略行為には反対なのかもしれませんね。
まぁ、ソ連の頃は亡命する音楽家もたくさんいましたからね。またあのような暗い
時代が音楽界にもやって来たのかと思うと、少々陰鬱な気分になります。
NHK交響楽団では月替わりの無料プラグラムを配布しています。出演者の紹介や、
簡単な曲目の解説があります。(オッサン、これを見ながら書いてるやろ。by妻)
この日は2階の後方の席です。安いB席なので、まぁ仕方ない。この辺りはかなり空席
が目立ちました。もったいないな~
ステージには既にコンサート用グランドピアノがセットされています。それにしても
すごいマイクの数です。これはきっと録画してNHKテレビで放送するんだろうな。
前半のブラームスのピアノ協奏曲は初めて生で聴きます。協奏曲なのに4楽章もあり
演奏時間が50分と交響曲並みです。つぅか、後半のベートーヴェンの交響曲第4番より
長いやん。こっちの方がメインプログラムかもしれません。
ブラームス自身が高名なピアニストだったようで、この曲の初演では彼が自らピアノ
を弾いたそうです。そうだったんや・・・(知らんかったんかい。by妻)
第一楽章冒頭は印象的なホルンの響き、でもちょっと音色が硬いな。ドイツの一流の
オケと比べてはいけませんが、もっと柔らかく空気に溶け込むような音色を出してほし
いところです。(無茶言うたらあかんわ。by妻)その後、ピアノによる分散和音が続き、
静かに曲が始まります。そしてピアノソロが次第に盛り上がり、オーケストラの演奏へ
となだれ込みます。いかにもブラームス的な、劇的な暗さ(笑)です。
この曲のピアノパートはなかなか技巧的に難しいのですが、この新進気鋭のピアニス
トは難なく弾きこなしていきます。すげぇなぁ・・・しかし、時々オケとタイミングが
ズレる。合わせ練習が足りなかったのかな?
参考までにYouTubeで見つけた、若き日のマウリツィオ・ポッリーニさんの演奏を
どうぞ。カッコいい~!(古い録音なので映像が粗く、ノイズもありますがご容赦を)
なんと、ヴォルフガング・サヴァリッシュさん指揮のNHK交響楽団の演奏です。
私の【マウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini)】《ブラームス/ピアノ協奏曲第2番》-1981.5.6
第二楽章はスケルツォなのですが、こんなに焦燥感が激しく暗~いスケルツォはない
で~という感じです。😆 第三楽章は打って変わって、チェロによる美しくもメラン
コリックなメロディーがピアノに受け 継がれ、たそがれた雰囲気が漂います。最後の
第四楽章は再びせわしなく追い立てられるような感じですが、テクニカルなピアノの音
が転がるように軽やかにフィナーレに向かっていきます。
演奏が終わると、ピアニストに対してブラヴォーが出て、かなり盛り上がりました。
アンコールにブラームスのピアノ小品、インテルメッツォ(間奏曲)の作品117-1が
演奏されました。
20分間の休憩ですが、なんとこの日はバーの営業がありません。儲からないと思った
のでしょうか? 幕間(まくあい)にお酒を飲むのが楽しみのオッサン、がっかりです。
(何しに来とるんじゃ?しっかり演奏を聴かんかい!by妻)
ということで後半は、ベートーヴェンの交響曲第四番。ちょっとマイナーで小さな曲
といわれますが、独特の楽しい曲です。演奏は、我らが小澤征爾さんがサイトウキネン
オーケストラを率いた、松本フェスティヴァルでのものです。今や貴重な映像です。
Beethoven Symphony No.4 in B-flat, Op.60
冒頭の陰鬱な暗い雲を振り払うように、楽しくて踊り出したくなるようなフレーズが
飛び出すと、もうベートーヴェンの世界です。ブラームスに比べると、だいぶ古典的と
いう感じですが、これはこれでイイのです。
最後の第四楽章の畳みかけるような速いテンポのフィナーレは、あのカルロス・クラ
イバーさんの伝説的名演を思い出します。音声のみですが、そちらも参考までに・・・
ベートーヴェン 交響曲第4番 クライバー
あぁ、あっという間の二時間でした。
急いで帰宅して夕食です・・・
青山サバティーニのボロネーゼのパスタ。茹でるだけですが、今日はいい具合にアル
デンテになりました。麺はちょっと少なめにしました。メインディッシュはフランスの
お惣菜屋さんのフロ・プレスティージュで買ってきたトマトソースとチーズのハンバー
グです。580円の割には美味しいです。付け合わせには、オッサンが好きなR/F1の定番
アボカドとチキンと青野菜のサラダです。
ワインは久しぶりのイタリアの赤。北部のピエモンテ州のバルベーラ・ダルバという
大衆的な品種のワインで、年号は2006年で価格はなんと税込2,100円。17年前のワイン
なのにこの安さ。ありがたや~(アホ)。ニコレッロという生産者、聞いたことあるな。
もう十分熟成していて、酸味と渋みと甘みのバランスがよくて、この日の料理によく
合いました。やっぱりボロネーゼ(ミートソース)にはイタリアの赤ワインが合うよう
な気がしますね。(それは先入観ちゃうか?by妻)
滑らかな舌触りで、コスパ抜群でした。
いい音楽を聴いて、美味しい料理(ほとんど買ってきたものだけど)を食べるのは、
ちょっとした幸せです。料理はオッサン一人ではちょっと限界があるけどね・・・
(いっつも私が作って、オッサンは当たり前のように食べるだけやったな。by妻)
、
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。