Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

思い出の旅2007シチリア ⑱タオルミーナでのんびり・・・

  昔、妻と行ったシチリア島旅行の記事も途中で放り出していました・・・まだ4日目
 なのにな・・・(飽きっぽいオッサンやな・・・by妻)


  ということで、暇を見て再開いたします。(いつ終わるかわからんな、こりゃ、by妻)
  シチリア島の東海岸の崖の上にあるリゾート地タオルミーナに滞在していました。
 ゴンドラリフトで下界?のイゾラ・ベッラまで下りて行き、海水浴とパスタ・ランチを
 楽しんだ後、再びゴンドラリフトで町まで戻ってきました。
  イタリアでは、特に暑い夏の時期の午後はお店が開いていませんので、大人しくホテル
 に戻り、ホテルのプールで休憩しました。

  宿泊しているホテル・エクセルシオールは一応プールがあります。欧米からの観光客
 がのんびりプールサイドで日光浴や読書をしています。妻は、ここで日記を書いていま
 した。オッサンは、バシャバシャとプールで泳いだり、プールサイドから見える景色を
 ビデオや写真に収めたりしていました。(落ち着きがなさすぎるわ~オッサン。by妻)


  プールサイドからは、崖の下のタオルミーナ駅と青い海が一望できました。ヨットや
 モーターボートがたくさん出ています。きっと気持ちいいでしょうね。
  海水浴に行ってきたイゾラ・ベッラは、左側に見える岬の向こう側にあるので、ここ
 からは見えませんでした。あの岬のところに洞窟があって、映画「グラン・ブルー」の
 ロケ地になったと聞きました。でも行きにくいみたいなので、諦めました。
  あ、あの岬は確か「カーポ・タオルミーナ(タオルミーナの頭:先っちょ)」という
 ところだったな。あそこにもホテルやレストランもあるらしいです。

  鉄道は海岸線に沿って波打ち際スレスレを走ります。タオルミーナ=ジャルディーニ
 駅は、タオルミーナの玄関口ですが周囲には何もありません。まぁ、ほとんど崖の真下
 にあって、すぐ前は海ですからね。そのかわり?駅舎だけは立派な建物のようです。
  うわぁ、写真で見ても海がブルーで透明度が高いのがわかります。


  タオルミーナから少し南に行くと、湾曲した海岸線に沿って町が見えます。こちらは
 ジャルディーニ・ナクソスというギリシアの植民都市が起源の町で、実はタオルミーナ
 はここに住んでいた人たちが外敵(同じギリシアから植民した別の都市の軍)から逃れ
 るために、ジャルディーニを見渡せる崖の上の高台に建設したのだそうです。
  確かにジャルディーニの町が良く見えました。ここは漁業の町ですが、海岸沿いなの
 で今ではホテルなども並び、観光地になりつつあるようです。左端に見えるクルーズ船
 は、水深が深いこの湾の入り口に停泊し、乗客は小型船でジャルディーニの港に向かい、
 その後はバスで高台にあるタオルミーナにやってくるようです。タオルミーナの街中に
 も、クルーズ船の乗客が日帰り観光で大勢訪れていると思われます。

  

  結構大きな街のようですがジャルディーニの町近くには駅はなく、イタリア鉄道の
 最寄り駅は、オッサンがホテルから見下ろした、周囲には何もないタオルミーナ=ジャ
 ルディーニ駅なのです。ジャルディーニ・ナクソスの町の人にとっては不便ですね~


  妻の日記によると、「プールでは従業員の子供と思われるガキが、何度も飛び込みを
 していて騒がしい。しかし、大半の人は気にもせずデッキチェアでのんびり読書をして
 いる。私はひたすら日記を書く・・・」と書いてありました。従業員の子供が、お客様
 用のプールで大はしゃぎしていたようです。日本では仕事場に子供を連れてきてはダメ
 ですが、さすがイタリア。おおらかですね。


  さて、午後5時近くになっても外はまだ明るい夏のヨーロッパ。シャワーを浴びて、
 観光とショッピング、そして夕食に出かけます。 

 

  宿泊ホテルは西(左)側のカターニャ門のすぐ外にありますので、目抜き通りである
 コルソ・ウンベルトを通り、4月9日広場を通り抜けて市民公園まで行きました。
  ホテルを出てカターニャ門をくぐると市街地が始まります。カターニャ門に近い市街
 地の西側にこの街の大聖堂(カテドラル)がありました。レンガを積み上げたちょっと
 地味な教会です。大聖堂の前の広場にある噴水がちょっとユニークでした。 

  妻はこういう面白いものが大好きでした。人魚姫のような、王冠を付けた女性の像
 です。タオルミーナらしい感じです。

     


  メインストリートのコルソ・ウンベルトは、ほぼ歩行者天国ですが業務用のクルマは
 乗り入れOKのようです。(ネットから写真を借用。大聖堂の前あたりです。)

  コルソ・ウンベルトから上方向に狭い階段の小道が延びています。ちょっと迷路のよう
 で、楽しい感じです。この小道沿いにもお店やレストランがあるようです。しかし、大半
 の主だったお店やレストランはコルソ・ウンベルト通り沿いにあるので便利です。

     

  
  そして町の中心である4月9日広場を通り抜けて、市民公園(入場無料)へ向かい
 ます。もう午後5時なのに太陽はまだ高く、日差しは暑いほどでした。
  さて、市民公園には花がいっぱい植えられていて、ちょっとした植物園のようでは
 ありますが、あまりの暑さと乾燥のためか、植物はちょっとお疲れ気味の様子。

  サボテンや、ちょっと珍しい南国風の花がいろいろ咲いていました。この時はあまり
 花の写真を撮っていませんでした。今だったら、念入りに一つずつ撮影してグーグル・
 レンズで調べていたと思います。この頃(2007年)はまだスマフォではなく、デジカメ
 で撮影していましたからね・・・
  市民公園からは夕暮れの海とタオルミーナ=ジャルディーニ駅が見えました。

  
  この後はちょっとショッピングです。
  市民公園の近くにあった食材屋が面白そうで、ちょっと覗いてみました。入口近くに
 もうず高く売り物が積まれていましたが、店内もお菓子やシチリアの食材がいっぱい。
  写真を撮り忘れたので再びネットから拝借します。ピンボケ気味でわかりにくいです
 が、確かこんな感じでした。シチリア中のいろいろなお菓子や食材が売られていました。

    

  オッサンは、ここでシチリア南東部にあるモディカのチョコレートを購入しました。 
 カカオ・砂糖・スパイスのみを使い、アステカ帝国由来の伝統製法で作るチョコレート
 で、なんと口の中で溶けずにジャリジャリ噛み砕くような不思議な食感のチョコです。

  モディカの町はシチリア南東端のシラクーザからさらに鉄道で一時間くらい北西方面
 に行ったところにあり、とても行きづらくて日本のガイドブックにも載っていないよう
 な場所ですが、温暖でのどかな地域のようです。なぜここで独特のチョコレートが生産
 されたのかは謎ですが、おそらくかつてのモディカ伯爵の時代に始まったのでしょう。

    

  なんとも独特なチョコレートですが、カカオ配合量が多いのでとてもコクがあり美味
 しいのです。驚いたことに、今では日本でも購入できるようです。


  その他、ハチミツ漬けのヘーゼルナッツとか、ナッツ入りのヌガー菓子などオッサン  
 が好きそうなものを購入しました。写真を撮っておけばよかったな・・・しかし、本来
 ならばシチリア名物のフルッタ・マルトラーナ(アーモンドの粉で果物のように象った
 お菓子)を買えばよかったかな・・・(見た目は楽しいのですが、素朴な味なのです。)
  本当にフルーツみたいに見えますよね。でもアーモンド菓子(マジパン)なのです。
 修道女が作ったのが始まりだそうですね。Good Job!  


  妻はこの後、ちょっとお洒落なカジュアルウェアの店を見つけ、ショウウィンドウに
 飾ってあった派手なタンクトップを欲しがっていました。しかし、このお店はまだ開い
 ていません。もう午後6時近いのに・・・定休日なのでしょうか?
  仕方なく、コルソ・ウンベルトに戻り、ウィンドウ・ショッピングを続けます。普通
 の土産物屋も面白いですが、結構本格的で芸術的な作品を売っているお店もあります。


  こちら ↓ は一般的なお土産物屋さん。三本足のシチリアを象徴する「トリナクリア」
 (シチリア島の3つの岬を足で表したもの)のセラミックの焼き物が目を惹きます。
  だれが買うんじゃ、こんな気味悪いもん!(by妻)
  あれ?よく見ると足の位置が微妙に違うんですけど・・・どれが正しいんですか?


  どうも妻は、日本でケーブルテレビの「旅チャンネル」で見たお洒落なショップに目
 をつけていたようです。「あ、ここや。迫田さんの番組で出ていた店!」
  お店の写真を撮り忘れてしまいましたが、妻はここでヴェネツィア・グラスのクリス
 マス・オーナメントを買っていました。キリストの生誕の模様を表現した繊細な作品。
 妻は日記で「大事に持って帰らなな!」と書いていました。

  今でも大事に飾り棚に飾っているよ・・・妻のお気に入りだったからね・・・


  まだまだリゾート地、タオルミーナの夜は続きます。(次は晩御飯やな。by妻)