アルペンスキー世界選手権が開幕しました・・・(それがどうした?by妻)
こんなことを記事にする人はあんまりいないと思いますが、とりあえず開幕です。
今回の世界選手権の会場は、フランス・アルプスのクールシュヴェルというスキー・
リゾート地です。ここに来ると選手たちはみんな、クールに滑るようです。😝
(実にくだらんな・・・by妻)
まぁ写真で見ますと、こんな場所でスキーをしたら気持ちいいでしょうね~
昨日が初日でしたが、あれ? 最初の種目は複合(コンバインド)ですか?・・・
いつもはスーパー大回転(高速系種目で、スペシャルダウンヒル(滑降)よりは、
多少技術的なコース設定の種目)で開幕するのですが、今大会は男女とも地味な複合
が最初の種目となりました。なんかあるな、これは・・・
しかもこれまでの複合競技は、高速系種目の「ダウンヒル(滑降)」と技術系種目
の「スラローム(回転)」の組み合わせでしたが、今大会は高速系種目にダウンヒル
ではなく、少し技術的要素の入ったスーパー大回転となっています。ますます、何か
あるな、これは・・・
昨日の女子複合では、イタリアの高速系レーサーの一人フェデリカ・ブリニョーネ
さんが優勝しました。高速系種目が得意な彼女は、前半のスーパー大回転でリードを
確保し、後半の回転でもなんとか粘って逃げ切りました。
スーパー大回転のド迫力の滑りは圧巻でした。カッケー!
2位には技術系種目が得意なスイスのウェンディ・ホルデナーさん。回転で驚異的な
追い上げを見せたものの、わずかに届かず逆転はなりませんでした。3位にはアルペン
大国オーストリアのリカルダ・ハーザーさんが、ビッグイベントでは初のメダルを獲得。
オーストリアではオリンピックや世界選手権でメダルを取れないと、国内で大変な騒ぎ
になるそうなので、出場する選手には大変プレッシャーがかかるそうです。いつだった
か、全くメダルが取れないまま日程が過ぎ、終盤近くになってようやくオーストリアの
選手がなんとかメダルを確保した時には、選手はもちろんチーム関係者がなんともいえ
ない安堵の表情を浮かべていたのを覚えています。今回は幸先よく最初の種目でメダル
が取れましたので、オーストリアの選手が金縛りにあうことはなさそうです。
(なんだか柔道の日本選手団みたいな感じやな・・・by妻)
そして本日、男子の複合競技が先ほど終わりました。地元フランスの英雄アレクシ・
パンテュロー選手が、僅差で前回大会の屈辱を晴らす金メダルをGETしました。
某国営放送の解説で、往年の名選手である川端絵美さんが説明していましたが、どう
やらこの複合から始まる日程は、地元フランスのパンテュロー選手に有利だったようで
す。ほぼ毎日のように競技がありますので、パンテュロー選手のようにフル種目に出場
するオール・ラウンダーの選手は、短期決戦の世界選手権では疲労との戦いを余儀なく
されるのですが、彼にとって最も金メダルに近い種目を最初に持ってくることで、確実
な金メダルGETをもくろんだようですね、フランス・スキー連盟は・・・
しかし仮にそうだったとしても、プレッシャーのかかる地元開催で、今シーズン最高
の滑りを見せたパンテュロー選手は素晴らしいです。しかし大舞台に強いなぁ・・・
前半のスーパー大回転では、果敢な滑りで高速系が得意な選手を大きく引き離し、
優勝を争うライバルと目された前回大会優勝のオーストリアのシュヴァルツ選手を
僅差で抑えて、首位に立ちます。正直言いますと、シュヴァルツ選手とは0.06秒
の差でしたので、今シーズンは技術系でパンテュロー選手をはるかに凌駕する好成績
を上げているシュヴァルツ選手が、後半の回転で逆転するのではないかとオッサンは
予想していました。
しかしパンテュロー選手は、後半の回転でもコースを熟知した(これも地の利)クレ
バーな滑りで会心の滑りでした。そして後続選手の結果を待つことになりました。
とても難易度の高い旗門設定のコースなので、回転のスペシャリストでなければ攻略
は難しかったようで、コースアウトする選手が続出しました。俗に「カタハン」と呼ば
れる「旗門を片足が不通過となる、片足通過反則」で失格になる選手も後を絶ちません。
しかしパンテュローの後に滑った前半2位のオーストリアのマルコ・シュヴァルツ選手
はそのような難しいコースを苦も無く攻略し、途中の中間計時では遂にパンテュロー選手
をリードしました。おぉこれで逆転優勝確定
か、と思ったその瞬間!
シュヴァルツ選手はゴール直前の罠に、引っ掛かってしまいました。大きく振られた
スルーゲートの旗門をギリギリ通過したのですが、その後大きく体勢を崩してスピード
ダウンしてしまいました。😱 おそらく0.5~6秒のタイムロスだったと思います。
ゴール直後のタイム表示は・・・なんと0.1秒差でパンテュロー選手に及ばず!
この瞬間、パンテュロー選手は優勝を確信したようで、大きく拳を突きあげました。
前回大会のリベンジを成し遂げましたね・・・
結局2位にはそのシュヴァルツ選手、3位には昨日の女子複合で銅メダルを獲得した
ハーザーさんの弟、ラファエル君が滑り込みました。姉弟そろって、世界選手権で初の
メダルGETのようです。ラファエル君はまだ若いので、今後が期待されますね。
(パンテュロー選手とシュヴァルツ選手はオッサンちゅうことやな・・・by妻)
そうそう、競技もなかなか楽しかったのですが、この方 ↓ の解説も面白かった。
日本のアルペンスキー界の姉御、川端絵美さんの解説はいつも的確で、選手の滑りの
見極めも素晴らしくていつも安心して聞いていられますが、先程のような裏話も得意?
のようです。事情通であることも解説者には重要なんだろうと思います。
そうそう、彼女は今では日本では絶滅危惧種(失礼)となっている高速系種目の選手
で、現役時代は「弾丸娘」と呼ばれていました。引退後は長らく第一人者として五輪や
世界選手権ではかならず某国営放送で解説を務めていますが、解説の方もだいぶ一流に
なりましたね・・・(随分上から目線やな、オッサン。by妻)
もう一人、トリノ五輪に出場した男子の吉岡大輔さんも解説に加わっていました。
高速系の川端さんが肉食系?なのに対し、技術系の吉岡さんは草食系男子ですね。
・・・今日の記事は、大半の方には意味不明だったかと思いますが、ご容赦を。
これから2週間。オッサンは寝不足続きになりそうです・・・
(ちゃんと朝起きて、仕事にいかなあかんで。by妻)
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