Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

ノルディック・スキー世界選手権はため息の連続・・・

  アルペンスキーの世界選手権が終了した翌週には、すぐにノルディック・スキーの
 世界選手権が始まっています。(そういえば、アルペンスキーでは技術系種目だけに
 出場した日本人選手は全員振るわず惨敗で、大変残念な結果となりました。そうそう、
 アルペン大国オーストリアは結局金メダルゼロに終わり、しばらく同国スキー連盟は
 混乱が続くと思われます。かつてのスイスのように、しばらく低迷するかも。)


  さて、ノルディックスキーの世界選手権の開催地は中欧スロヴェニアのプラニツァ
 です。ここには、毎年フライング選手権が開催される大きな台(飛行距離は優に200
 メートル以上)があるのですが、今回は普通の台(ノーマル・ヒルとラージ・ヒル)
 での開催です。・・・なんだか今日の記事も一般人向けにならないような気が・・・
  プラニツァはこんな場所 ↓ ですね。イタリアやオーストリアとの国境付近です。
  どうでもいいけど、この地図の言語表記はドイツ語だな・・・ 


   そうそうノルディックスキーの世界選手権は、純ジャンプだけではなくクロスカン
 トリーと複合(ジャンプ+クロスカントリー)もありますので、毎日のように決勝種目
 があるのだと思います。しかしオッサンの注目は、やはり日本人選手の活躍が期待され
 るジャンプと複合ですね。最近はどちらも女子の種目が正式にワールドカップでも定着
 し、世界選手権ではどちらも男女混合の団体も開催されます。個人戦だけでなく団体で
 の国別対抗戦も楽しめます。選手にとっては種目が増えて、疲れも出て大変でしょうが、
 その分メダルを獲得するチャンスも増えるはずです。ところが・・・


  なんと日本選手団は、開幕戦の女子ノーマル・ヒルから勝利の女神に見放され続けて
 います。ジャンプの女子団体では、高梨沙羅選手が練習で転倒するアクシデントで欠場。
 直前のワールドカップで日本人選手3人が表彰台を独占するほど好調だったのですが、
 なんとこの団体戦では、予想外の5位。続く複合(コンバインド)の男子ノーマルヒル
 ではジャンプで僅差の2位につけた山本選手がクロスカントリーで大きく順位を落とし
 て9位。誰も6位入賞にも入ることができませんでした。なんてこった・😱


  さらに最も金メダルが期待された、ジャンプ男子ノーマル・ヒル。ベイジン五輪の
 この種目の金メダリスト小林陵侑選手は、世界中の誰も想像できなかった30位です!
 なんとスーツの規定違反となってしまい、2本目の記録が取り消されて最下位となって
 しまったのです。あの忌わしいベイジン五輪の悪夢が、今度は小林選手に降りかかって
 しまいました。おのれ~! 勝利の女神は日本選手団に恨みでもあるのか~!😤
  試合は最近調子を落としていたポーランドのジラ(ジワ)選手が復活の金。そして、
 今季不振だったドイツのヴェリンガー選手とガイガー選手が銀と銅という、これも驚き
 の結果。逆に今シーズン圧倒的な強さだったノルウェーのグランネルー選手はなんと11
 位に終わりました。それにしても、あり得ねぇ~


  そして昨日の日曜日。オッサンは試飲会から帰宅してから、また夜更かししてテレビ
 観戦をしていました。種目はジャンプの男女混合団体、複合の男女混合団体です。男女
 一緒の国別対抗戦が2つもあるので、現地では応援合戦も盛り上がったことでしょう。
 ただどちらの種目も、男女ともにトップレベルの選手を輩出している国は限られます。
 ノルディック王国のノルウェー、クロスカントリーもジャンプも強いドイツ、ジャンプ
 は男女ともにトップクラスでクロスカントリーがやや弱いオーストリア、その次が日本
 という位置づけです。地元スロヴェニアもジャンプの方はトップクラスなので侮れませ
 んが、実力通りなら日本は3位か4位。運しだいでは特にジャンプの方では金メダルも
 狙えるかなと思われました。ところが・・・(またか。by妻)


  ジャンプでは男子2人、女子2人なのですが、このうち一人でも弱い選手がいる国が
 結局脱落してしまいました。勝ったのはドイツ、2位はノルウェー。3位は女子が力を
 発揮した地元スロヴェニア。前回金のオーストリアは男子の一人が弱点となり4位で、
 日本はまさかの5位。男子の小林陵侑選手に次ぐ選手がやはり弱点となってしまいまし
 た。選手たちはそれぞれ頑張ったと思いますが、残念ながら実力通りと言えばその通り
 だったかも。😢


  写真は優勝したドイツチーム。男子は調子を取り戻した昨年度のチャンポンちゃう
 チャンピォンのガイガー選手と、世界選手権の直前に調子を取り戻した元世界王者の
 ヴェリンガー選手。女子は今大会のノーマルヒル金メダルの第一人者アルトハウスさん、
 そして今大会に入って絶好調のフライタークさん(男子のフライターク選手の妹か?)。
 強えぇ~ 参りました。

  そういえば、1ケ月前の札幌・大倉山の男子ワールドカップ3連戦はドイツチームは
 絶不調で表彰台は一度しかGETできない程(しかも別の選手)だったのに・・・なぜ?
 世界選手権に照準を合わせていたのかなぁ・・・日本チームだってきちんと準備をして
 きたと思うけど・・・
  あ、札幌大会のあと、選手の出待ちのところで、ガイガー選手は日本人ファンに囲ま
 れても嫌な顔ひとつせずに、全員にサインをしたり一緒に写メに応じたりしていたなぁ。
 その試合は決していい出来ではなく、たぶん早く宿舎に帰りたいのが普通なのにね。
 いい人だなぁと思いましたよ。(上の写真右端の好青年がガイガー選手です。)


  複合の男女混合団体の方も、残念な結果に(こっちの方が時間的には早かったけど)。
 優勝はやはり大本命のノルウェー、2位は黒いショッカー軍団のドイツ。結局肝腎な
 ところできっちり実力を発揮していい所を持っていくのはこの2国なんだよなぁ。  
 比較するとオーストリアや日本はナイーブで、ジャンプはいいけどクロスカントリーの
 走力がないので、追いつかれたら終わり。ジャンプで失敗したり、ドイツやノルウェー
 の選手がいい風を貰ってしまってジャンプで差をつけられないと、もう絶望。かつての
 荻原健司選手や、最盛期の渡部暁人選手のようなクロスカントリーでも勝負できるよう
 な強さがないと厳しい感じです。 
  結局オーストリアがなんとか3位、日本はジャンプでノルウェーとほぼ同時スタート
 の2位だったのに、クロスカントリーの強いイタリアにも抜かれてなんと5位。残念。
 なんだか女子のジャンプ団体を含めて国別対抗戦はここまで全部5位だよなぁ・・・


  ただ明るい話題が一つ。数日前に行われた女子複合では、双子の葛西姉妹の葛西春香
 選手が銅メダルを獲得しました。まだ選手人口が少ないのでチャンスだったのですが、
 見事に表彰台GETです。おめでとうございます!

       


  結局昨夜は午前2時45分までテレビを見ていたので、さすがに今夜は眠いです。
  オフィスでの仕事中は気が張っていたのですが、帰宅するとちょっと疲労感が・・・
 なんて言いつつ、こうしてブログを書いていてまた夜更かしをしている懲りないアホな
 オッサンや。(もうこれからは録画して、後からゆっくり見ればえぇやん。by妻)
  でもね、やっぱりライブのほうがハラハラドキドキできていいんですよね~


  残る種目は、ジャンプの男女ラージヒル、男子の団体、複合の男子ラージヒルと団体
 のみ。これまでの結果は忘れて、頑張ってほしいですね。また高梨沙羅選手がなんとか
 ラージヒル個人戦には出られますように。(でも無理はしないでね。)


  ノルディックの世界選手権は3月5日の日曜日まで。それが終わるとウィンタースポ
 ーツのビッグイベントもほぼ終了。その後はWBC(ワールド・ベースボール・クラシ
 ック)、プロ野球もオープン戦、そしてペナントレース開幕が近づいてきますね。