Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2023年1月:札幌・温泉とスキージャンプの旅 ⑧ジャンプの試合をもう一回観戦・・・

  すみません、今頃何を書いているんだと思いつつも、1月の札幌旅行の続きです。
  3日目(最終日)も、朝から大倉山に向かいます。この日は前日とはうって変わって
 朝からスッキリ晴れてジャンプの試合を見るにはいい天気となりました。しかし、その
 かわりメチャクチャ寒いですが・・・放射冷却でしょうか。(オッサン、理科は苦手)


  朝8時30分から予選が開始されていますが、オッサンは本選 が始まる10時より少し前
 に大倉山に着きました。雲一つない快晴です。この日は前日の夜の試合よりも観客数は
 多くなりそうです。

  この日はエキサイティングシート(追加料金がかかる、選手が間近に見られる場所)
 ではなく、普通の入場チケットです。1本目の競技はエキサイティングシートの近くで
 観戦し、2本目の競技は踏切台の近くで観戦する予定です。多少観客が増えるといって
 も、本場のドイツ・オーストリアでの試合のような「身動きができないほどの混雑」に
 なることはありませんので、自由に移動して好きな場所で観戦できるのです。


  この日もエキサイティングシート(下の写真の場所)は大賑わいでしたが、それ以外
 の場所はどこでもお好きな場所で観戦ください、といった状況です。

  またここで、個々の選手の紹介をしても大半の方には「なんのこっちゃ?」だと思い
 ますので割愛します。1本目は予選を通過した50人が飛び、上位30人が2本目に進みま
 す。日本選手で2本目に進んだのはエースの小林陵侑選手と、その兄の潤志郎選手。
 そして驚いたのは、21歳の新鋭、二階堂蓮(にかいどう れん)選手の3人です。
 二階堂選手は、日本人選手のプロフィールが乗ったパンフレットでは紹介されていない
 くらいの無名の選手だったのですが、今大会で目を見張る活躍を見せ、ついに最終日は
 2本目に残り、ワールドカップポイントのゲットが確定しました。これは良かった。


  1本目トップはノルウェーのグランネルー選手、そして小林陵侑選手は6ポイント差
 の2位につけました。2本目での大逆転なるか、場内も盛り上がっています。
  下の写真は1本目を飛んだ時点でトップに立った小林選手です。すぐ近くに居ました
 ので、接近して写真を撮りました。かなりミーハーなオッサンです。😆

    


  休憩時間に少しお腹が空いたので何か食べようと思いましたが、食べるものを売って
 いる屋台が2つしかなく、ちょっとコテコテ系のものしかなかったので見送りました。

  この近くからは遠くに札幌の町が見えました。かなり視界が開けています。


  そして休憩20分の間に、オッサンは本選2本目の競技を見るため、斜面にある応援席
 に向かいます。ここまで来て観戦している人はわずかです。でもここに居たらひょっと
 してテレビに映るかも。(この日の試合は全国にテレビ中継されていたのですが、オッ
 サンは録画予約をしてくるのを忘れたために、後で見そびれてしまいました。アホ)


  ぽつぽつと、選手の幟(のぼり)がありました。でもちょっと寂しいねぇ・・・


  観戦した席?はここ ↓ です。まぁ通路に立って応援するのですが・・・
  こうやって踏み切った後の選手が、いきなり視界に飛び込んでくるので面白いです。

  そして斜面に着地するところもはっきりと見えます。左端に距離を示す黄色い札?が
 ありますので、飛距離がだいたい想像できます。K点(基準点)は120メートルですので
 それ以上飛ばないと上位に残れず、優勝を目指すには130メートルの大ジャンプが必要
 となります。いやそれでは足りないですね。小林陵侑選手の1本目は141メートルでし
 た。140メートル前後を飛んだ選手が5~6人いましたので、かなりハイレベルの争いに
 なるものと思われます。


  2本目は予想通り混戦となり、ちょっと予想外の展開となりました。前日のナイター
 の試合で優勝したオーストリアのクラフト選手は2本目に風に恵まれず、なんと24位に
 低迷。この時点でワールドカップ総合トップを走るポーランドのクバツキ選手も2本目
 は18位・・・そんな中で嬉しい驚きがありました。
  なんと二階堂選手が、1本目の131mに続いて2本目も133.5m(2本目では8位)の
 大ジャンプを決めて、総合14位に食い込みました。凄いぞ! 下の写真でもだいぶ斜面
 の下の方、平らになりかかっているところに着地しているので、かなりの飛距離が出た
 ことがわかります。それにしてもワールドカップ本選で130m越えを2本揃えるとは、
 大したものです。地元の若者の大活躍に、場内は大盛り上がりです。
 (ただし盛り上げ役のDJのDAIGOさんがうるさい、という意見あり。😆) 

  オッサンは、記念に購入した大倉山ジャンプ競技場の旗を振って応援しています。


  その後、少し風の状況が芳しくなくなり、上位の選手が軒並み距離を伸ばすことができ
 ないまま、1本目2位の小林陵侑選手の登場です。場内、この日一番の大声援です。
  テイクオフ! うわあ、他の選手よりも一段高いところを飛んできました~

  記録はなんと驚異的な143m!大倉山ジャンプ台・ラージヒルのヒルサイズに迫る大
 ジャンプです。この時点で2位以上を確定させました。トータルポイント280.9点
 は、この時点で2位のドイツのアイゼンビヒラー選手(256.9点)を大きく引き離
 しています。そして最後のジャンパーはノルウェーのグランネルー選手です。  

  写真を撮り損ねていましたが、飛距離は伸びず136.5mにとどまりました。この結果、
 小林陵侑選手の大逆転勝利が決まりました。やったぁ~!


  小林陵侑選手はこの金・土・日の3連戦で、優勝、3位、優勝とすべて表彰台に乗り、
 完全復活を遂げました。オッサンがこれまでに大倉山で観戦した試合では、日本人選手
 は6入賞すら一度もなかったのですが、土曜日には初の表彰台、そしてこの日はなんと
 センターポールに日の丸が翻り、君が代が流れるのを聴くことができました。いやぁ、
 無理をして観戦旅行に来た甲斐があったな~
 (いや、そんなこと誰もしてくれなんて言っとらんで・・・by妻) 

  表彰式の後は、たっぷりとファンサービス。地元TV局のインタビューです。世界の
 トップで戦う選手は、本当にしっかりしているよね~ 欧米では英語のインタビューに
 きちんと応じないと認められませんからね・・・もちろん言葉だけではなく、中身のあ
 る会話ができ、そしてもしユーモアを出せればさらに人気者になります。

     

  
  さぁ試合の結果には大満足ですが、帰りのシャトルバスが大混雑で長蛇の列になって
 います。でも慌てることはありません、何台ものバスがピストン輸送で地下鉄円山公園
 駅まで無料で送ってくれます。本当にありがたいな~


  そのバス待ちの間に、おや?なんだか通路のような場所に人垣ができてます。どうや
 ら選手の「出待ち」をされている方々のようです。どうも外国の選手・コーチを乗せる
 バスに乗るために選手たちがここを通るようです。あ!選手が出てきました。

  この方は、もしやドイツのカール・ガイガー選手では? この試合では、残念ながら
 上位に残ることができず、本人としては落胆しているのではないかと思いますが、足を
 止めてファン(当然日本人が多い)の方のサインやスマホ撮影のお願いに、快く応じて
 いました。疲れていて、しかも気分は良くないだろうに、さすが世界の一流選手です。
 昨年度のワールドカップ総合チャンピオンのガイガー選手は、真のプロフェッショナル
 だとお見受けしました。ファンに向けたこの笑顔がそれを如実に物語っています。
  ジャンプの選手は常に危険と隣り合わせなので一流選手の報酬は高く、高級車を乗り
 回したり高級クラブで豪遊するような派手な選手も多いと聞きますが、ガイガー選手は
 朴訥なドイツの田舎の若者という雰囲気でした。なんだか好感が持てます。来シーズン
 はぜひ頑張ってほしいと思います。また大倉山にも来てくださいね!
  そうそう、こういうファンサービスがすばらしいのは我らが葛西紀明選手です。彼は
 2007年の世界選手権の時(オッサンは妻と大倉山に観戦に来ていました)、日本選手が
 低迷する中、ただ一人10位以内に入ったのですが、当時の有力選手の原田選手たちが、
 (結果が伴わなかったからだったとも思いますが)ファンの前から早々に姿を消した後
 も、一人残って観客に挨拶し、サインや写真撮影に応じていました。オッサンもその時
 の葛西選手を至近距離から撮影した写真があったのですが。(なくしたんやろ?by妻)


  そうそう、偶然ですがこの試合で14位に入った若武者、二階堂蓮選手も発見しまし
 た。とても地味な服装をした若者なので、気づかずに通り過ぎる方も多かったのですが、
 オッサンは見逃しませんでした。(だからどうした?by妻) 

    

  旧知の方なのか「今日は素晴らしい結果だったね。この調子で頑張ってね」、という
 感じの会話が聞こえました。「はい有難うございます。これからも頑張ります」と礼儀
 正しく応えていた二階堂選手。来シーズンはさらなる飛躍を期待します。
 ・・・結局また、かなりマニアックな記事になっとらんか?(by妻)


  ということで、真冬の札幌旅行の目的はほぼ達成。しかも満願成就でしたので大満足
 のオッサン。あとは市内に戻って、最後の一仕事です。(どうせ、アレやろ。by妻)
 ともあれ、次回が最終回です。やっと終わりかよ・・・という突っ込みは無しで。😆