Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

【動画を追加】2024GW スペイン・フランスの旅 ⑥マドリードの王宮を見学・・・その1

  今日は在宅勤務。夕方からものすごい風雨に見舞われた関東地方南部、台風並みだと
 いうことです。ベランダの植木を避難させておいた方がよかっただろうか・・・


  さて、今日も旅行記事の続きです。
  マドリードのマヨール広場から徒歩10分ほどで、広大な敷地を持つ王宮に到着します。
 ここはハプスブルク家以来のスペイン国王の居城でしたが、18世紀に火災で焼失した後、
 当時のブルボン家の国王がフランス・イタリア風のお洒落な宮殿に建て直させ、生まれ
 変わりました。1764年の完成ということで260年ほど経過していますが、とても上品で
 エレガントな宮殿です。
  オッサンは開館時間の10時に入場できる予約チケットを持っているので、念のために
 少し早めに来たのですが、開館時刻の1時間前の王宮前広場はまだ誰もいません。入口
 の柵には鍵がかかっていて一般客はまだ入場できないのです。まだ人がいないうちに柵
 の間から写真を撮っておきました。

  それにしてもやたらとデカいですね、王宮というのは・・・

  中央の主要部は150メートル四方の堅牢な建物で、2,700もの部屋があるそうです。
  その両側には回廊のような建物が翼を広げるように繋がっています。現在、スペイン
 王家(今でもスペインは王国なのです)の方々がここに住んではいないそうですが、国
 の公式行事などが行われたりするので、一般公開している部屋は一部なのだそうです。


  この王宮前のやたらにだだっ広い広場を挟んで反対側には、王家のための教会であった
 アルムデナ大聖堂があります。こちらもやたらとデカい。周囲には他の建物がないので、
 堂々としています。(写真は、王宮を見学した後に撮影したものです。)

 
  午前9時前の段階では、まだ王宮広場には入ることができなかったので、オッサンは 
 先に宮殿の外観を見学することにしました。王宮の前の広い道路にも、レースのための
 柵が巡らされ、警備の方やボランティアの方々が準備をしていました。どうも市民マラ
 ソンのようなレースが行われるらしいです。王宮前の広い歩道では、レースに出場する
 方々なのかどうかはわかりませんが、ジョギングをしている人たちがたくさんいました。
 米国やオーストラリアなどの観光客は、ヨーロッパや日本などにはるばるやってきても、
 毎朝ジョギングをするという健康志向の方が多いように思いますが、なんとなく物ぐさ
 そうな(失礼😆)スペイン人も、やっぱり走る時は走るのね・・・


  こちら ↓ は王宮の背面側です。ここまで来るのにだいぶ歩きました。18世紀後半なの
 で、バロック建築様式なのでしょうが、やや灰色がかった白い外観は優雅な感じです。
 イタリア・ローマで活躍した有名なバロック建築家ベルニーニさん風の様式なのだそう
 です。なるほど、イタリアから建築家を呼び寄せて作らせたみたいですからね。

  王宮の裏手はこれまたイタリア式の庭園になっていて、市民の憩いの場所のようです。
 サバティーニ庭園というようですが、左右対称に樹木や彫刻などが配置されています。
 なるほど美しいですね。

  ここには欧米系の観光客(ツアー客)が次々とやって来ましたが、日本人観光客では
 こちら側までは訪れる人は少ないようです。(オッサンだって時間が余ったから来たん
 やろ。by妻)

  午前9時半になりましたので、もう一度王宮の正門に戻ります。
  あ、もう入口の柵が開いていて観光客が押し寄せています。うひゃあ~、ほんのちょ
 っとの間なのに、既にものすごい人数です。やはり人気の観光スポットですね・・・
  と余裕をかましている場合ではない。この後のスケジュールがギチギチなオッサンは、
 長蛇の列の最後尾に急ぎます。あれ?なんだか列が2つありますが、なんだろう?
  ちょうど居合わせた日本人夫婦(定年退職後の記念旅行のようでした)の方の会話を
 聞いていると、チケットを持っている人と、そうでない人の列が違うのだそうです。
 奥様が係の人に尋ねてきたらしいので間違いないようです。オッサンが並んでいた長蛇
 の列は指定時間のチケットを持っていない方の並ぶ列だったのです。チケットを持って
 いる人の列もそれなりに長かったのですが、いくぶん「まし」でした。良かった、知ら
 ずにそのまま並んでいたら時間を無駄にしてしまうところでした。
  チケット所有者の列に並ぶ皆さんは、心なしかゆとりがある感じです。並んでいるう
 ちに係の方がやってきて、チケットを確認します。オッサンはスマホで電子チケットを
 表示しようとしましたが、慌てていてうまくいきません。係のお姉さんも少々イライラ
 していましたが、すったもんだの挙句なんとかQRコードのあるページを表示して、チェ
 ックしてもらいました。やれやれ、事前にちゃんと準備しておかないとダメですね。


  そして開館5分前に、王宮入口の扉が開きました。チケット所有者はすんなりと入場
 できます。ただ荷物をセキュリティチェックに通し、大きなものはロッカーに預けない
 といけません。ヨーロッパの美術館・博物館や著名な観光名所では、テロや事故を未然
 に防ぐために必ず従う必要があります。ということで、パンダ君はロッカーへ・・・
  身軽になって、いよいよ王宮の見学です。

  ここは写真撮影禁止と聞いていたのですが、どうやら最近になって解禁されたようで 
 す。もちろん三脚やフラッシュは禁止ですが、普通の撮影はOKのようです。観光客の皆
 さんが思い思いに撮影をされていましたし、係の人もそれを見ていても何もいいません
 ので大丈夫みたいです。いやぁ太っ腹ですね。まぁ英国ロンドンのバッキンガム宮殿の
 ように王族が今でも居住するところは絶対ダメですが、ここは現在王家の方が住まわれ
 ていませんからね。それにしても有難いことです。
  まずは正面入り口の大階段を上っていきます。もうワクワクですね。

  途中の踊り場で上を見上げると、天井にも絵画や装飾が施されていて実に豪華です。

  ここで逆向きに折り返してさらに階段を上っていき1階(日本式の2階)にあがりま
 す。ちょっと短い動画を撮影していましたので、掲載してみました。 
  
2024 4/28 マドリード王宮 入口の大階段


  あ、現在のスペイン王室の皆様の写真が飾られています。現国王フェリペⅥ世、王妃
 レティシアさん。国王夫妻は気さくな人柄と謙虚な振舞いで国民からも敬愛されている
 ということです。確かにそのようなイメージを感じさせる記念写真ですね。
 (オッサンはその辺に転がっているオヤジやのに、気難しい人柄と横柄な振舞いで私を
 困らせていたの ~by妻)

  しかし謙虚な国王一家とは異なり、王宮内部は絢爛豪華そのもの。(だから国王一家
 はここには住まわず、郊外のもっと小さく質素な邸宅に住んでいるらしいです。)
  まずはサロン・デ・ロス・ノーブルと呼ばれる大広間です。現在でも国家の行事や
 公式レセプションとして使用されることがあるそうです。光り輝くような大理石の床、
 由緒ありげなタペストリーや調度品など、なかなかのものです。

  そして天井には18世紀イタリアの著名画家ティエポロの巨大な天井画が描かれていま
 す。ものすごい迫力です。しかし長時間見上げていると、首が疲れる・・・

     


  続いては「サロン・デ・コルマス:列柱の間」、これは圧巻です。天井から吊り下げ
 られた大きなシャンデリア、一段高くなっている舞台のようなところには豪華な絨毯が
 敷き詰められており、その奥にはネプチューン(かな?)の彫刻があります。  

      

  観光客の皆さんが天井を見上げて写真を撮影しています。16世紀に造られた太陽神
 アポロンの彫刻の脇を通り抜けて、次の部屋に参ります。

    

  続いてはカルロスⅢ世の控室です。控室で、これかよ!っていう感じですね。 
  巨大なシャンデリアと、身を整えるための巨大で豪華な鏡・・・ここにも絢爛豪華な
 天井画が描かれています。この王宮を再建させた王様カルロスⅢ世さん、とても派手好
 みだったようですね。 
 (ホンマにちょっとピンク色が派手で、落ち着かない控室やな・・・by妻)      

    

  そしてお次は「カルロスⅢ世の次の間」です。控室の次が、次の間って・・・   

2024 4/28 マドリード王宮 カルロス3世の間


   うわっ、ここもゴージャスです。落ち着いた紺色を基調とした部屋で、中央にはこれ
 またとんでもない豪華で巨大なシャンデリアが吊り下げられています。天井にはお約束
 のように豪華な絵画が描かれています。そして、この部屋で最も注目すべきものは・・・

  はい、左右対称に配置された国王カルロスⅣ世と王妃マリア・ルイーザの肖像です。
 かの有名な宮廷画家ゴヤさんの描いたものですね。そういえばこのカルロスⅣ世の一家
 を描いたゴヤさんの有名な絵がプラド美術館にありますが、まさにあれとよく似た国王
 と王妃の絵ですね。(そらそうよ、本人なんやから似ていて当たり前やん。by妻)
  こちらが国王カルロスさん。

      

   こちらが王妃マリア・ルイーザさん。 

     

  さすがは宮廷画家フランシスコ・デ・ゴヤさん。王宮に飾るための肖像画だったのか、
 威厳のありそうな感じで立派な姿に描いています。しかし、プラドの絵の方は・・・

  どう見ても、勝気な奥さんの尻に敷かれている気弱な国王、という感じです。子だく
 さんなのはめでたいことですが、まぁあまり知性的で品格のありそうな方々には見えま
 せんねぇ・・・(でも、オッサンに言われたくないよな。by妻)
  ゴヤさん、こちらの絵の方は、実にリアリスティックに(遠慮なしに)描かれたよう
 です。😆 宮廷画家のゴヤさんも、きっと気苦労が絶えなかったのでしょう・・・


  調度品もすごく贅沢品という感じです。絶対君主だった頃のスペイン王家は、だいぶ
 派手な暮らしをしていたようですね。でもその治世はあまりいいものではなかったはず。

     

  実はフランス王家と同じくブルボン家だったスペイン王室、この後しばらくしてあの
 フランス革命後のナポレオン軍に敵対した為、逆に攻め込まれて大変な目に遭うのでし
 た。いや、真っ先に逃げ出した?王家や貴族はまだいいですが、ナポレオン軍がスペイ
 ンを征服した後にナポレオンの親族がスペイン国王に即位した為、それに抵抗したマド
 リードの民衆はナポレオン軍(の配下で戦闘に加わっていたエジプト兵)に虐殺されて
 しまったのですから、実に酷いものでした。
 (ゴヤさんは、そのナポレオン軍による虐殺に抗議した絵も描いていますね。こちらも
 プラド美術館にあります。『1808年5月3日の銃殺』という絵です。)
  絶対王政からの解放者であったはずのナポレオン軍が、他国に攻め込んだ後は抑圧者
 になってしまい、民衆の敵となってしまったのは皮肉ですね。ま、本人も本国フランス
 で「皇帝」を名乗ったのですから、結局は短命の支配者に過ぎませんでしたね。ただし
 彼がヨーロッパを引っ掻き回したことで、絶対王政の時代が崩れ、ヨーロッパが新しい
 時代に踏み込んでいくきっかけとなったことは事実でしょう。

  そう考えると、この王宮が鳴り物入りで再建された1764年から僅か50年の間に、激動
 の歴史が展開されていたのですね・・・


  おっと、ここまででかなり長くなってしまいましたね。(王宮の見学の話やったのに
 いつのまにかゴヤの絵の話になってるやん。by妻)
  確かに・・・ちょっと疲れてきましたので続きは次回にさせて頂きます。
  スミマセン・・・