Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2024GW スペイン・フランスの旅 ⑦マドリードの王宮を見学・・・その2

  今日の関東地方南部は久しぶりに晴れたので、シーツを洗って布団を干しました。
 湿度も低くてスッキリした気分。今日までは在宅勤務でしたので、こんなこともできま
 したが、明日からは2日間出勤の予定です。週末はまたはっきりしない天気みたいです
 が、墓参りに行く予定にしています。雨が降らなければいいけど・・・


  さて立て続けに旅行記事でスミマセン。途中でやめると忘れてしまいそうなので、
 マドリードの王宮見学を再開いたします。
  「カルロスⅢ世の次の間」の次は? うわ、何ですか、このピカピカでゴージャス
 な部屋は? 足を踏み入れた途端に目がくらみそうになりました。(大げさな。by妻)

  この王宮を造らせたブルボン家の国王カルロスⅢの居室なのだそうですが、こんなに
 キンキラキンの場所で生活していたら、感覚が変になりそうですよね。ガスパリーニの
 間というのですが、絢爛豪華極まりないですね。ヴェルサイユ宮殿やウィーンのシェー
 ンブルン宮殿を思い出してしまうほど。高価な調度品や壁や天井一面に施された装飾は
 ものすごくお金がかかっていそうな感じです。(余計なお世話やな・・・by妻)
  暖炉の上の置時計は18世紀の工芸品のようですが、からくり時計のようでとても凝っ
 ています。てっぺんには縦笛を吹く人の陶磁器人形が載せられています。

    

  続いては、有名な「磁器の間」です。18世紀のヨーロッパの王侯貴族たちを魅了した
 東洋の磁器。その頂点は我が国の古伊万里(有田焼)ですが、ドイツのベトガーさんに
 より陶磁器造りの製法が西洋でも確立され(マイセン窯です。当時はザクセン王国最高
 の国家機密だったみたいですが、そのうちに各国に漏れてしまいました)、ヨーロッパ
 中の王宮や貴族の館に西洋磁器がたくさん飾られるようになりました。
  なんとなく「どんなに高価で珍しい磁器をたくさん所有しているか」、が王侯貴族の
 皆さんの関心事というか、ステイタスになっていたような感じですね。ここマドリード
 の王宮の主、ブルボン家のカルロスⅢ世さんもそんな感覚の人だったのは間違いない。
  調度品だけでなく、壁や天井の装飾時代が高価な陶磁器で飾られているのです・・・

    

  しかし、さすがにお金がかかり過ぎると見えて、この部屋はあまり大きくはなくて、
 小ぢんまりとしていました。😆


  さらにもう一つ当時の贅を凝らした小部屋があります。「黄色の間」と呼ばれ、以前
 は壁一面が黄色の絹で覆われていたそうです。今では傷んでしまったので取り外されて
 しまいましたが、それでも十分にゴージャスさが残っていますよね・・・

    


  興味深い小部屋を見学した後、次の部屋に向かいます。今度は大広間のようです。
  うわ、なんだこれは!

2024 4/28 マドリード王宮、バンケットルーム


  ここで国王と、招待された親族や貴族たちが一堂に会して食事をしていたのでしょう
 ね。大宴会場というところですか・・・食事もきっとゴージャスだったでしょうね。

   

  一度くらいこんなところで食事をしてみたいものですが、落ち着かないですかね・・・
  (オッサンには無理や。見せてもらえるだけでも感謝しとき。by妻)
  窓辺にさりげなく置かれた調度品の壺も、物凄く高価そうなものでした。まぁ王家の
 威信がかかっていますからね、ここに中途半端なものは置けないでしょう。😆

   


  その先に、王家が所有していた(現在は国家の資産)豪華な陶磁器が展示された部屋
 がありました。ヨーロッパ中の著名な陶磁器の逸品が集められています。どれもが工芸
 品でありながら、立派な芸術品といえますね。

  光で反射してしまって見にくいですが、フランスのセーブル焼きでしょうか・・・

  ウィーンのホーフブルク王宮の磁器・銀器博物館も物凄かったですが、こちらも元は
 ハプスブルク家(のちにブルボン家)ですので、負けてはいないようです。

  左側は、東洋貿易のインド会社のデザインを使ったフェリペⅤ世のディナーセットの
 ようです。右側のピンクがカワユイ エレガントな磁器は、やはりマイセンのようです。


  うわ、キンキラキンの金や銀の食器もありました。でも重そう・・・


  お次はロイヤル・チャペルと呼ばれる、王家の礼拝堂です。日々の礼拝(していたか
 どうかは不明ですが😆)は、王宮内にあるここで行っていたのでしょうね。

  バロック式の教会みたいですね。ローマのヴァチカンのサン・ピエトロ寺院をミニ・
 サイズにした感じ。やはりイタリア人建築家の仕事なのでしょうね。

     

  スペインはカトリックの信仰が厚い(昔は度が過ぎて異端審問や異教徒迫害を熱心に
 やってしまったほどですが)ので、礼拝堂にお金をつぎ込むのは問題ないようです。😆


  物凄い豪華な部屋や調度品をたっぷり見させて頂いたので、だんだん感覚が麻痺して
 きました・・・こういうところの見学は1時間が限度ですね。それ以上は集中力が持ち
 ません。広いので歩き疲れてしまいますが、休憩する場所もありませんのでね・・・
 
  この先には王妃マリア・クリスティーナの部屋がいくつか続きます。今では楽器等の
 展示室になっています。由緒ある楽器(チェンバロやハープ、弦楽器など)がたくさん
 ありました。音楽が好きな方、楽器に関心がある方にはなかなか興味深い展示です。

      

  おお、世界でもごく僅かしかないイタリアの名器ストラディヴァリウスが3丁もあり
 ました。妻が居たら、食い入るように見ていたかもしれない・・・昔、イタリア北部の
 ヴァイオリン製造の街クレモナの市庁舎で、展示されていたストラディヴァリやグァル
 ネリをじっと見ていたよな・・・
 (私はホントはピアノよりもヴァイオリンを習いたかったんや。by妻)

  あ、次の部屋には、スペイン王家の王冠が展示されていました。やはりこれはガラス・
 ケースに収められていますね。

    

  公式行事ではこれを被っていたのでしょうね、王様は・・・


  そして最後の見どころは、謁見の間です。さすがにここも豪華絢爛です。

  玉座って、だいたいどこもこんな感じで似ていますね・・・

    

  ショート動画ですが、一応ビデオも掲載しておきます。

2024 4/28 マドリード王宮 謁見の間


  駆け足でも一時間強、一般公開されている主要な見どころだけでももうお腹いっぱい
 です。😆 ヴェルサイユ宮殿やシェーンブルン宮殿よりはコンパクトなので(それでも
 十分大きいけど)、2時間くらいあれば一通りの見学はできると思います。
  いやぁさすがはスペイン王国、素晴らしい宮殿でした。でも見るだけで疲れた・・・
  
  時刻は午前11時10分。次の目的地は王家の訳アリの子女を収容した修道院です。王宮
 からも歩いて行けますが、予約時間は12:00ですのであまり時間がありません。その後も
 びっしり予定が入っていますので、ツアー旅行よりも厳しいスケジュールになっていま
 す。(アホ) なんだかスケジュールをこなすことが目的みたいになってきたぞ・・・
 (もう付き合い切れんわ。私ゃ、もうちょっとゆとりのある旅がしたいわ・・・by妻)


  ということで、次回に続きます。