2024GW スペイン・フランスの旅 ⑪【訂正】ティッセン・ボルネミッサ美術館で名画鑑賞・・・その2
今日はタイガースが連敗を止めました。今のタイガースより弱いチームがありました。
ライオンズです。獣王対決が、現在のプロ野球最下位決定戦になってしまいました。あ、
ドラゴンズのご参加もお待ちしております。限りなくロースコアで、テンションの低い
龍虎対決ね。😆 (オッサンはテンション高め、血圧高め、収入は頭打ち・・・by妻)
さて、マドリードの隠れた名所というべきティッセン・ボルネミッサ美術館(以下、
T・Bと略します)の続きです。
1階(日本式の2階)のルネッサンスコーナーを見た後、建物の反対側に行きますと
いきなり20世紀のモダンアートのコーナーでした。あれぇ、ちょっと心の準備ができて
いないんですけど・・・時代の流れに沿って行けば、本当ならここからバロック絵画、
ロココ絵画、古典主義絵画、そして印象派という流れが西洋美術の王道なんですけど。
(ガタガタ言わずに、さっさと鑑賞せい。by妻)
ということで、ルネッサンス絵画の余韻が一気に吹き飛ぶようなポップアートです。
はい、これはオランダ出身のピエト・モンドリアンさんの作品。オッサンがギャグで
「もんどり打ってモンドリ庵 😆」と言っていた現代画家です。(しょうもな。by妻)
ニューヨークのマンハッタンやブロードウェイをイメージした幾何学的な作品を数多く
残しました。その名も「ブロードウェイ・ブギ・ウギ」なんていうキャッチーなコピー
の作品もありましたが、20世紀前半の「時代の雰囲気」をうまく掴んで名を馳せた感じ
ですね~ しかし、いきなりこれかい。やられましたよ。さすがはT・B・・・
続いては、少し時代をさかのぼる感じ。いや、20世紀前半だから同時代なのかな?
キュビスム系の画家たちです。少し前に日本で開催されていたパリの国立近代美術館
(ポンピドゥー・センター)のキュビスム展に出ていた著名画家の作品がたくさんあり
ました。まずはフェルナン・レジェさんが颯爽と登場です。😆
うちの妻はこういうのが好きだったんだよな~ 訳わからんけど・・・
(えぇやんか。人の好みはそれぞれやから。そういうオッサンは、百科事典みたいな頭
でっかちで、全然ひらめきがないやん。by妻)
そしてフランスのキュビスム代表というべきロベール・ドローネーさん。この人の絵
は確かに明るい色彩で、なんだか見ていて楽しくなるね・・・
そしてキュビスムのスペイン代表はファン・グリスさん。ネクタイを締めた紳士の
ようだけど、キューブ(立方体)に分解されて、なんだかマンガみたいな感じ。だが
この色遣いは天才的だ・・・(オッサンは盆栽、ちゃう凡才やけどな・・・by妻)
そしてイタリア代表は、ジーノ・セヴェッリーニさん。点描画のスーラさんのような
技法と色彩を、キュビスムの世界に持ち込んだ感じです。
(要するに、二番煎じ×二番煎じか。by妻・・・キビシーな。byオッサン)
おぉ、ジャコモ・バッラさんの作品なんてあるんだ~ イタリアの未来派(フトリズ
モ)の代表的画家で、近代文明のもたらすスピードとエネルギーを絵画に持ち込んだと
いうことです。オッサン、大学の西洋美術史の講義で初めて知ったのですが、若いころ
は結構インパクトが大きかった気がします。でも今はフーン、て感じ。🙁
ちなみにオッサンはこういう絵を「フトリズモの独り相撲」って言っていました。😆
(絵画鑑賞をしているんかギャグの練習をしているんかわからん奴っちゃな・・・by妻)
そして、だんだん順路が逆のような気がしてきましたが、本家本元のキュビスムの
王者の作品を鑑賞します。そう、ジョルジュ・ブラック様と、パブロ・ピカソ様です。
まずはキュビスムの先駆者であるブラックさんの「マンドリンを奏でる女」です。
まぁ確かにそれらしき楽器と演奏する手はわかりますが、女性の表情がわからんのです
けど・・・(ま、これならだれがモデルでもえぇんちゃう?by妻)
これと対になっている感じで、ピカソさんのキュビスム時代の作品「クラリネットを
吹く男」がありました。こちらも以下同文・・・(手抜きすんな。by妻)
しかしピカソ様、この典型的なキュビスム的絵画から、早くも抜け出します。もう既に
イカレて、いや失礼ちょっと独特の画風に傾いてきましたよね・・・こちらの絵の方が、
なんだか楽しいです。ちょっと漫画チックな感じがしないでもないです。
元祖?ブラックさんも、少しキュビスム的な絵画を持て余してきたのか、こんな絵も
描いていました・・・ 静物画ですが、これも妻が見たら喜びそうな絵だ・・・
そして、しばらくして気が付いたのですが、このキュビスムの画家たちの部屋の手前
には、こんな絵が架かっていたのです・・・
そうです、キュビスムの画家たちに多大な影響を与えたと言われる、後期印象派画家
ポール・セザンヌさんの自画像です。こうしてみると、確かにキュビスムにもつながる
幾何学的な構成を志向しているように見えます。セザンヌさんの後期の絵、例えば有名
なサン・ヴィクトワール山の連作絵画や、水浴する女たちのシリーズを見て、ブラック
さんやピカソさんが何かを感じた、のかもしれません。
T・Bの学芸員さんは、確実にそのように考えているからこそ、このキュビスムの巨匠
たちの作品を集めた部屋の入口に、この絵を掲げたと思われます。あたかも、セザンヌ
さんが、自分の後継者たちともいうべき天才たちの絵を、目を細めて眺めているような
配置になっていたのです。うーん、ますますやるな、T・B・・・
いやぁ、ただ貴重な絵を所蔵しているだけでなく、どのように見せるか、何を伝える
のか、というのが学芸員・キュレーターの腕の見せ所でしょう。その意味ではT・Bは
間違いなく一流です。
おっと、感動しているうちに既に1時間を経過しています。オッサンは例によって後
の予定が立て込んでいるため、あと30分くらいしか見学時間がありません。
(またかよ~ 私が一緒の時でも、いつもこんな感じやったよな~ by妻)
ということで、全部の作品を鑑賞することが難しくなりましたので、ここからは的を
絞っての見学となりました。スミマセンが、またまた続きます・・・













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