Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2024GWスペイン・フランスの旅 ⑫訂正!ティッセン・ボルネミッサ美術館で名画鑑賞・・・その3

  今夜は旅行記事、ティッセン・ボルネミッサ美術館(以下T・Bと略)の続きです。
 キュビスムの部屋の隣は、抽象画家の部屋のようです・・・

  メルヘンチックな、それでいて、なんだか少し寂し気なロシア的イメージを拭いきれ
 ないあの人気画家、マルク・シャガールさんです。天才的な芸術家にしては珍しく?、
 愛妻家でしたね。あ、ダリさんもそうだな。奥様がミューズの女神だったんだよね。
 (ピカソはちゃうやんな・・・by妻) 
  
  あ、妻が大好きそうな絵があったぞ。やっぱりカンディンスキーだった・・・
 この人の絵はオモロイねん。マンガみたいで楽しいねん。(by妻)

  やはりティッセン・ボルネミッサ男爵さん、同時代の前衛的な画家たちの作品を多く
 入手していたようです。さすがにお目が高いです。カンディンスキーさんのイカレた?
 (失礼)、特徴ある抽象絵画がたくさん収蔵されていました。妻が喜びそうだな。
 タイトルは「3つの斑点のある絵、196番」ですと。番号は何の意味だろう?

  カンディンスキーさんをもう一丁、😆。やはり人気があるので、次から次へと見学
 者がやってきました。写真を撮るタイミングが難しい・・・

  あ、カンディンスキーさんがよく描いていたミジンコ?みたいな変なヤツが描かれた
 楽しい絵がありました。妻がいたら大喜びしそうだよな~ (別にえぇやん。by妻)

  お、チェコのクプカさんの絵もありました。抽象画家の代表の一人ですが、40歳を
 過ぎてからこんな絵を描き始めたのだそうです。トゥリー・ベルみたいですね・・・

 

  ここまでの抽象画家の祖国はロシアやチェコなのですが、彼らは主にフランスで活躍
 しました。芸術家の集う花の都パリで、人生が変わるほどの刺激を受けたのでしょうね。
 そして、その後の歴史のいたずらで、亡命を余儀なくされる方も多かったのです。


  続いてはフォービスム(野獣派)代表、アンリ・マティスさんの「黄色い花」です。
 うぅむ、ダイナミックでワイルドだろう⤴?(そのギャグは古すぎやで・・・by妻)


  お次のコーナーはフランスからドイツに移ります。フランスの印象派絵画の向こうを
 張って、20世紀初頭のドイツでは、ドイツ表現派という集団が台頭していました。その
 代表格のエミール・ノルデさんの作品です。

  ヒマワリやゼラニウム?でしょうか、ありふれた花を描いていますが、エネルギーが
 満ち溢れた迫力のある絵ですね。印象派よりも、野獣派(フォービスム)に近い感じ。


  そして、退廃的な1920年代の雰囲気を醸し出すジョージ・グロスさんの「大都市」で
 す。「♪ あ~あぁ~、果ぁてしぃない~~、ゆぅめを~追い~続け~ぇ~え~♪」・・・

 (それは「大都会」やろ、クリスタルキングの・・・どっちにしても古すぎや。by妻) 

  これはベルリンかと思ったら、パリのようですね・・・遠征してきたのでしょうか?
 第二次世界大戦前夜の、言いようのない不安と不吉な予感が漂うような・・・というの
 はこの後の悲惨な欧州の出来事を知っているから言えること。当時はまだ、この20年後
 に何が起こるかは知る由もなかったのです・・・


  あ、こんな感じの絵は見たことがあるぞ。ミュンヒェンのレーンバッハギャラリーで
 見たような気がする。やはりそうだ、アウグスト・マッケさんの絵ですね。ドイツ表現
 派の一人と目されていますが、27歳の若さで奥様とお子様を遺して亡くなられました。
  こんな感じで人物を後ろから見た絵をよく描いていたのですが、ひょっとして恥ずか
 しがり屋さんだったのでしょうか?(アホ) なんだか適当に書きなぐっているように
 見えますが、なぜか思わず引き込まれてしまう感じです。もしこの方がピカソ並の長寿
 を全うできていたらと思うと、残念でなりません。

  マッケさんの作品がもう一つ。あ、こちらは後姿ではないですが、顔がのっぺらぼう
 ですやん。これはもう絶対に、意図的に顔を描かない主義と見た。つまり肖像画はもう
 あり得ない。画家にとっては人物も一つの題材に過ぎなかったのでしょう・・・

  うわ、こんな絵がありましたよ。ドイツ表現派の一派、青木氏、ちゃう「青騎士」と
 呼ばれるミュンヒェンを中心としたグループのリーダ、フランツ・マルクさんの絵です。

  この画面にもある青い馬を描いた絵が特徴的なのですが、このグループには若き日の
 カンディンスキーさんもいたのです。彼もこんな絵を描いていたんですよね・・・
 (どこで道を誤ったんかの~?😆 でもその後の絵の方がオモロイけどな・・・by妻) 


  そしてドイツ表現派の画家の中では最も淫靡で都会的なベルリンの悪童、キルヒナー
 さんの絵も当然ありました。ちょっと病的な感じがイイんですよね。😆
 (そう言うオッサンも病気やな・・・by妻)

  こんな絵もあって、これもキルヒナーさんらしい絵だな・・・しかし吊り目がコワイ。


  いやぁ、ドイツ表現派の画家の作品をまとめて展示できるとは、やはり只者ではない
 ぞ、T・B・・・ 
  しかしどうでもいいけど、完全に順路が逆ですな。普通は順番に時代を下っていくの
 に、オッサンは遡っています😆・・・(アホ)


  そしてその隣の部屋に参りますと、あれ、まともな絵になりましたよ・・・

  どなたの絵かと思ったらノルウェーの国民的画家:エドゥワルト・ムンクさんでした。
 普通の絵も描いていたんですね、ちょっと印象派っぽいけれど・・・
  あ、こっち ↓ の方が「らしい」ですよね。素描の「病める子供」でしょうか・・・
 どう見ても精神を病んでいる感じですね。画家はそういう人に関心があったみたいです。
 あの有名な「叫び」のモデルも、どう見ても尋常な精神の持ち主ではありませんよね。

  お次はチェコのオスカー・ココシュカさん。独特の人物像ですね。モデルの方の内面
 を抉り出すような・・・というと月並みですが、並外れた表現力ですよね。この方の絵
 はどのジャンルに分類すべきか迷うのですが、敢えて言えばオーストリアのエゴン・シ
 ーレさんと同じく19世紀末ウィーン(晩年のオーストリア帝国)の画家というべきかな。


  そして・・・今日の〆には、再度エミール・ノルデさんに登場いただきます。
  これまた一度見たら忘れられない絵の一つだ。なんという大胆な色彩、そして人物の
 内面(人間らしいイヤラシさ)を暴き立てるような感じが半端ない・・・

  うぅむ、やはり只者ではないぞT・B・・・まだまだ続きます・・・スミマセン。