Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

ボルドーワインエクスペリエンス2021に参加しました・・・その2

  今日はとても蒸し暑い日でしたね(関東地方南部)。寝苦しい夜になりそうです。


  さて、昨日の続きです。ワインオタクの方以外には、なんのこっちゃ?の内容で申し
 訳ございませんが、自分の記録のために書き残しております。関心のない方にはご容赦
 お願いします。


  試飲会は約2時間の間に25種類のワインを(30mlずつ)試飲をする仕組みですが、
 一人で何回もおかわりできないよう、ワインを注いでもらう時にスタンプカードに印を
 押す仕組みになっています。そのため、気に入ったワインがあっても1回しか飲めませ
 ん。(値段の高いワインを何回も試飲されたらエノ●カさんが困るからやの~ by妻) 


  ボルドー右岸(大西洋に注ぎ込むジロンド川のさらに上流の、ドルドーニュ川の右手
 に広がる丘陵地帯)のポムロール、サン=テミリオン地区のワイン(メルロー種とカベ
 ルネ・フラン種がメイン)を先に試飲し、格付ワインの産地である左岸のメドック地区
 (大西洋に注ぎ込むジロンド川の左側に広がる砂地・丘陵地帯)のワインを後から試飲
 しています。南のマルゴー地区からサン=ジュリアン、ポーイヤック、サン=テステフ
 と北に続く産地が、オー・メドック地区と総称されるボルドーワインの頂点をなす格付
 ワインの産地なのです。GWには、オッサンも当然これらの場所を訪れました。


  言葉だけですとわかりにくいですね。超簡単な地図を見つけましたので掲載します。
 ドルドーニュ川の右岸(東側)の紫色?紺色?の印があるのが、サン=テミリオン
 とポムロール地区です。これに対して、ボルドー市の北側のジロンド川の左岸(西側)
 に長く広がるのが広大なメドック地区です。この南半分がオー・メドックで、超有名
 シャトーが数珠つなぎに繋がるワイン愛好家の憧れの地となっております。

  ちなみに、ジロンド川を挟んでメドック地区の対岸にあるコート地区は、安価な赤
 ワインを大量に造り、ジロンド川の上流のガロンヌ川とドルドーニュ川とに挟まれた
 アントゥル・ドゥー・メール(2つの海の間の土地という意味)では安価な白ワイン
 が大量に生産されます。この辺のワインは日本でも1,000円前後で入手できますが、
 先ほど述べたサン=テミリオンやポムロール、オー・メドックの格付ワインは、一般
 の人からすればクレイジーな高値で取引されています。(つまり、そんなワインを血
 眼になって買い求めるオッサンはクレイジーもえぇとこっちゅうことやな。by妻)


  さてメドック地区の赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンという高級品種が主体で、
 メルロなどの補助品種を混ぜて造られます。そうなんです、ブルゴーニュは単一品種の
 ワインですが、ボルドーは複数の品種をブレンドして造られるという大きな違いがあり
 ます。それぞれのブドウが好む土壌や気候が微妙に異なるため、例えば砂礫質土壌には
 晩熟型のカベルネ・ソーヴィニヨンを植えて、粘土質土壌には早熟型のメルローを植え
 ているのですが、このことが天候の変化への対策にもなっています。
  実は試飲した2021年は春先が暖かく、生育の早い早熟なメルローは3月下旬には発芽
 してしまったのですが、その後に寒の戻りの遅霜がありメルローの若芽がやられてしま
 ったのだそうです。二番成りのブドウが育ったとはいえメルロー収穫は大幅に落ちてし
 まったので、この年のワインはカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が異常に高くなってい
 たのでした。(これは、今回ゲストで来られていた生産者の方が実際に話してくれまし
 たので事実のようです。もちろん、通訳の方を介して説明頂きましたが。😆)

  ちなみに途中で参加ゲストのスピーチがありました。左から、ポーイヤック格付二級
 のシャトー・ピション・ラランドの代表者、真ん中がオッサンがGWに訪れた時に対応
 してくれたサン=ジュリアン村のシャトー・グロリア&シャトー・サン=ピエールの四
 代目の若旦那、右は右岸ポムロール最大の生産会社ジャン=ピエール・ムエックス社の
 経営者一族の女性です。この他2名、総勢5名の生産者の方が来日されていました。


 ・・・と能書きはここまでにして、試飲を続けます。(もうどうだってえぇで。by妻)
  昨日の記事の最後では「お次はポーイヤックのムートン様」と言っておりましたが。
 その前にサン=ジュリアン村のワインがまだ残っていました。

  上は、オッサンが訪問したシャトー・グロリア&シャトー・サン=ピエールです。
 シャトーを訪問した時にも、若旦那に同じ2021年を試飲させて頂きました。場所を変え
 て、2ケ月後に日本でも試飲できるとは・・・


 <酔っ払いオッサンのテイスティング・メモ⑤>


 ◆サン=ジュリアン村(続き)
  ・シャトー・ブラネール・デュクリュ(第四級格付)
    さすが、しつじつごうけん。
   (もうこの頃には難しい漢字が書けないほど酔っぱらっているみたいやの~ by妻)


  ・シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ(第二級格付)
    お、ラス・カーズでさえもこんなに軽いの? でもさすがの深い味わい。

   上の写真の左から3つ目がブラネール、右から4つ目がラス・カーズです。この
  2つのシャトーは現地訪問できませんでしたが、車ですぐ近くを通り過ぎました。😆


 <酔っ払いオッサンのテイスティング・メモ⑥>


  ◆ポーイヤック村


   ・シャトー・オー・バタイエ(第五級格付)
    かなりはなやか・・・(それだけかい!しかもひらがな・・・by妻)
  
   ・シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト(第五級格付)
    コクあり、おいしい・・・(だんだん簡単なコメントになっていくの~。by妻)


   ・シャトー・ランシュ・バージュ(第五級格付)
    ふつ~においしいけどね。(随分あっさりやな。ちゃんと試飲しとるんか?by妻)


   ・シャトー・ピション・ロングヴィル,コンテス・ド・ラランド(第二級格付)
    うーむ、カベルネの味がする。やっぱりメルローがあかんかったらしい・・・
    ちょっとこのシャトーにしてはイレギュラーな出来かもな~
    
    (この生産者の方に聞くと、この年はメルロがダメだったので、カベルネを多く
    使わざるを得なかったそう。オッサンの好きなシャトーで、しなやかで気品ある
    ワインが特長ですが、この年は・・・)
     ※ちなみに(まだ樽熟成中の)2022年はどうですか?、と尋ねると、生産者の
      方はニヤリとして一言、「ん~モンスター・・・」だそうです。
      そうか、ピンク・レディーか。😆(ちゃうやろ。アホ、by妻)
      つまり2022年はとても強烈でたくましい年、2021年とは正反対のようです。
      となると米国系評論家が「ワオ!」と言って高得点を奮発するだろうから、
      ますます値段が上がりそうな予感がします・・・


  そしてお待ちかね、1級格付のシャトー・ムートン・ロートシルトとそのファミリー
 ・シャトーです。写真の右から2本目が先ほどのピション・ラランド、右から3本目が
 恐れ多いムートン様(この年のラベルの絵は日本人画家が描いたそうです)、その左隣
 がランシュ・バージュ、その左隣がオー・バタイエ、さらにグラン・ピュイ・ラコスト。
 一番左がムートン・ファミリーの末弟、ダルマイヤックです。


   ・シャトー・ムートン・ロートシルト(第一級格付)
     これだけ色がちがうんですけど・・・あ、なんだか量が少ないぞ。(細かい)
     うーん、2019年ほどのおどろきはないけど、やはりアタマひとつぬけている。
     (オッサンはアタマのネジが一本抜けている。by妻)
     ちょっとのみやすくつくっているっぽいな~


     ※2019年の試飲会では、オッサンのこのワインの試飲メモには大きな字で
      「なんだ、これは!」
      と書かれていました。2021年はそこまで凄くは感じませんでしたが、やはり
      さすがは一級格付シャトー、品質レベルが違うのはわかりました。
  
   ・シャトー・クレール・ミロン(第五級格付)
     ムートンにくらべるとフレンドリー


   ・シャトー・ダルマイヤック
     ムートンとくらべたらアカン・・・(テイスティングメモやないやん。by妻)


    そして最後はオー・メドック地区最北端のサン=テステフ村のワインです。



  <酔っ払いオッサンのテイスティング・メモ⑦>
    
  ◆サン=テステフ村
    
   ・シャトー・カロン・セギュール(第三級格付)
     カロンとはおもえないフレンドリーさ。
     (生産者の方もこのシャトーにしては異例のチャーミングなワインだと言って
     いました。残ったブドウが健全に完熟するまで待ったので、良いワインになっ
     たと思う、とのこと。)


   ・シャトー・モンローズ(第二級格付)
     香り・・・モンローズはガチだ。でも味はフレンドリー、やっぱり2021年か。


  下の写真の左から、カロン・セギュール(ハートマークが人気で、バレンタインや、
 結婚記念日などにかなり売れるという・・・)、モンローズ。クレール・ミロン、ダル
 マイヤック、グラン・ピュイ・ラコスト、です。


  ということで、最後は駆け込みでテイスティングメモもだいぶいい加減になってしま
 いましたが、なんとか制限時間内に25種類を全て試飲できました。😆
  全体的な印象として、聞いていた通りボルドーの若いヴィンテージとしては例外的に
 柔らかくてチャーミングな出来になっていました。あ、生産者の方が、ワインが軽くて
 ソフトなので、新樽を使うのを控えたと言っていました。新樽の木の香りが移らないよ
 うにしたのですね。だから、果実の香と味がストレートに出ていたのかもしれない。
 早くから飲むことができて、そこそこの期間は楽しめるだろう、ということでした。
 まぁ値段が安ければね・・・しかし蔵出し価格は2019年や2020年より高いので、円安
 の日本ではなかなか売れないのではないかな~  


  それでもせっかくなので、比較的安価な若旦那のワイン(サン=ピエールの2021年)
 を1本買って帰りました。😆 (もうえぇ加減にせえっちゅうの。by妻)
  記念にボトルにサインをしてもらいましたよ~

     


 ・・・ということで、長々と一般の方には訳のわからん理解しがたい内容の記事で大変
 失礼いたしました・・・(もうやめときなはれ・・・by妻)