プロ野球番外編:阪神VS巨人OB戦・・・
ここ数日は気温こそ高くはないものの、湿度が高くて不快な日が続いた関東地方南部。
梅雨前線が戻ってきたのか、ここしばらくは雨がちのようです。
この日のタイガース(現役組)は、このような不快な天候さながらの酷いゲームでし
た。エース対決なので仕方がないとはいえ、毎回好投しても報われない才木君。せっかく
ここまで勝ち星トップだったのに、火曜日の先発になってからは一度も勝てていないと
思われ、これでは最多勝は難しい状況です。打線が何とかしてあげないとな・・・
・・・イヤな結果は早く忘れて、話を切り替えます。昨日の阪神と巨人のOB戦の話
の続きです。まぁ勝負なんてどうでもいいのですが、あのレジェンドたちが本当にこの
東京ドームのマウンドに立ち、バッターボックスに入るのか? そして、ホームベース
まで球が届くのか、果たしてボールにバットを当てることができるのか・・・
結論を言いますと、60代、70代のレジェンドたちの多くが、現役時代を彷彿とさせる
・・・ということは全くありませんが、それでもしっかり投げて、きちんと打っていま
した。まぁ実戦経験から離れていると、どちらかというと投げる方が大変かと思います。
ここから先は、タイガースとジャイアンツのファンの方以外は面白くないと思います
がご容赦くださいませ。
さて、注目の先発は両軍ともに20年前?のエース対決? 巨人は上原浩治さん、阪神
は井川慶さんです。お二人とも、きっちり役目を果たして失点はゼロ。どちらも米国の
メジャーを経験した一流の選手ですからね。さすがです。
そういえば妻がまだ健在だったころ、この両選手は第一線で活躍していました。妻は
帰宅の遅いオッサンを待ちながら、よくCATVでタイガース戦を観戦していましたので
当時のプロ野球選手のことは妻の方が詳しかったと思います。毎年のシーズン前には、
自分で「プロ野球選手名鑑」の最新版を買っていたしな~(別にえぇやんか。by妻)
そうそう、妻は地下鉄銀座駅で「井川を見た!(しかも彼女と一緒だった)」と言っ
ていました。井川と目が合い、井川君は「バレたかな?」という困ったような顔をして
いたそうです。ちなみにその時オッサンも一緒だったのですが、ワインショップに行く
ことしか考えていなかったオッサンは井川君と遭遇したことに気が付きませんでした。
さすがにちょっとポッチャリしていましたが、童顔の井川君はあまり変わっていない
感じでした。ボサボサの髪もね・・・あ、敢えて昔のイメージに戻したのかもしれない。
そして、上原さんのことは出身地の「寝屋川」と呼んでいました。今日のGの先発は
「寝屋川」やで、という感じで・・・まぁ関西人同士ですからね・・・😆
本格派サウスポーの井川君、巨人の顔だった高橋由伸選手(監督もやりましたね)に
バットに当てられましたが、きっちりと抑えました。40代くらいの選手はまだまだ普通
のプロ野球選手の動きをしていました。もちろん、日ごろからちゃんと鍛えているんだ
と思います。
しかし、それより上の世代はやはり、「参加することに意義がある」感じでした。
しかし、「顔を見せてくれるだけでファンが大喜びする」といった大物役者ばかりで、
存在感は抜群でした。中でもこの人たち・・・
昭和の怪物、巨人の不動のエース江川卓さん。御年69歳。😆
対するは阪神ファンに絶大な人気を誇る、ミスター・タイガース掛布雅之さん。いや、
もうすっかり気の良さげなお爺ちゃんですが、バットを握ると別人のようになりました。
このお二人は現役時代からのライバルで、お互いを認め合う間柄。今では仲良し?の
ようでした。この二人の対戦は、事前に計画されていたのはもちろんですね。
しかし江川さんの投球は、現役時代の殺人的な剛速球とは大違いのヘロヘロ球🙁で、
ストライクが入りません。掛布さん、「ちゃんとこの辺に投げてよ」と江川さんを挑発
します。江川さん、「わかった、わかった」という感じで、今度はきちんとストライク
ゾーンに投げ込みました。
結果は泳ぎながらも見事なヒット。さすがはミスタータイガース。きっちり外野まで
運ぶ力はありました。しかし、掛布さんは走れません。😆
なんとか一塁ベースに辿り着くと、お役御免となりました。(ちょっと笑えました。)
江川さんは掛布さんとの対決のワインポイント登板でした。終わって握手をする二人。
(なんだか指相撲をしているみたいに見えるけどな・・・負けず嫌いの江川さんが、指
相撲で掛布さんに勝とうとしてるんちゃうか? by妻)
そういえばサードの守備にも一回ついてくれましたので、ミスタータイガースの雄姿
をしっかり目に焼き付けることができました。
そして、そうなると同じサードで「ミスター・ジャイアンツ」と呼ばれたあのお方も
登場です。長嶋さん不在、王さんが試合に出られない中、巨人軍の中心打者としてこの
舞台を盛り上げてくれました。つい最近まで監督をやっていましたから、勝負勘や試合
感覚は残っているとは思いますが、それでも実際にプレイをするとなると60代の若大将
でも簡単なことではなかったはず。しかし華麗な守備を見せてくれましたよ~
打席での表情も真剣そのもの。この方は、常に全力・真剣なんでしたよね・・・
「ジャイアンツ愛」なんて言っていましたから、OB戦でも負けたくないんでしょうね。
しかし、ベンチではこの試合の「監督」役の中畑清さんと談笑していました。
試合は2回表、巨人の名投手宮本知和さんから、ドサクサ紛れにタイガースがなんと
1点先制しました。宮本さんも60歳だよな~ でも、ちゃんと投げているんですよね。
対戦したタイガースの打者は、鳥谷さんとか西岡さんとか福留さんとか糸井さんとか、
少し前まで現役選手だった人達ですから(せいぜい40代前半)、そら打たないとね~。
そして驚いたのはこの方。江本孟紀さん、通称エモやん。「ベンチがアホやから野球
ができへん」という、当時流行語にもなった?名言で有名ですね。現役時代も、そして
引退後もダンディな容貌と、歯に衣着せぬ発言で解説者やタレントとしても活躍されて
いましたね。もちろん選手としても超一流でしたよ。御年76歳、後期高齢者であるにも
関わらず、この日もきっちり投げられました。凄いです。
もちろん、年代の差がある対決の場合は、若い方が遠慮して対応をしていたのはもち
ろんですが、それでもきちんと投手はホームベースまで投げ込み、打者はバットを振っ
てボールを打つという基本の仕事はちゃんと実行していました。
ただ全般的に見て、投手陣は巨人の方がスゴかったように思います。かつてのエース
級の方々や、抑えの切り札・絶対守護神と呼ばれたレジェンドが次々マウンドに立ちま
した。まずは江川さんと並び、長嶋巨人の大黒柱だった斎藤雅樹さん。この方もコーチ
を長らくやっていましたので、ブランクは感じさせない投げっぷりでした。オッサンと
同い年(学年はオッサンより一つ上)か、凄いよな・・・
若い鳥谷選手はバットに当てますが、ヒットにはできませんでした。本気で打ちに来
ていると思うのですが、ちゃんと抑えきりました。凄いわ・・・
そしてジャイアンツの黄金の投手リレーは続きます。この人も凄かった。球が切れて
いました。高橋尚成(ひさのり)さんです。49歳なので、斎藤さんより10歳若いです。
メジャーのメッツやエンジェルスに在籍したこともありますね。短髪で爽やかな雰囲気
でしたが、投げる球は現役時代のようにえげつない・・・福留さんも手が出ず・・・
解説席の井川さんも感嘆の声を上げていました。斎藤雅樹さんも「ヒサノリが、一番
イイ感じなんだよね~」と番組中のインタビューで話していたくらいですからね。
さらに、ジャイアンツ投手陣の黄金リレーは続きます。お次は定岡正二さん。甘いマ
スクとやんちゃな言動で人気もあった方ですが、実力派折り紙付き。
この日のスゴイ投げっぷりで阪神のまだ若い選手を翻弄し、最後はガッツポーズ。
「サダ坊」も、もう68歳なんだって。とてもそうは見えないよな~
この後、タイガースファンにとってはあの伝説の「甲子園のバックスクリーン3連発」
をプレゼントしてくれた方、槇原寛己さんも登板しました。でも、完全試合を達成した
実力の持ち主。この日もしっかりタイガースのOB打線を抑えました。
これで少し流れが変わったのかもしれません。3回の宇良ちゃう裏、ついにジャイア
ンツの打線がつながります。タイガースのマウンドには星野伸之さん。阪急(オリック
スの前身)のエースだったのですが、タイガースの暗黒時代の最後を飾る?名投手です。
イケメンで、人気も実力も兼ね備えていました。彼が引退した翌年、故星野仙一さんが
阪神の監督に就任し、18年ぶりのアレを達成したのでした・・・
やはり暗黒時代の投手は、このようなイベントでも受難の役目が、回ってくるよう
です。星野さん、そして暗黒時代の先発マウンドで唯一まともに勝てたという悲劇の
ヒーロー、藪惠壱さん(ゲン担ぎで改名しましたね)です。
1990年代、阪神ファンが勝利を期待できるのは藪さんが先発の日だけと言われ、そ
れ以外の日は雨天中止を願っていたという逸話があります。(ホンマかいな。by妻)
当時はまだドーム球場は少なかったですからね・・・しかし東京ドームの巨人戦だけ
はどうしても雨天中止にはなりませんでしたからね・・・ボコボコにやられた記憶が
あるのです・・・(これがホントの虎ウマやな。by妻)
案の定?この2人が3回裏に巨人の打撃陣に連打を浴び、タイガースは1-3と逆転を
されてしまいました。うーむ・・・
そして続くタイガースの攻撃の前には、ジャイアンツの誇る抑えの切り札たちが立ち
はだかりました。まずは角盈男(みつお)さん。68歳とは思えない投げっぷりに驚きま
した。うーむ、やるな~
しかし、その重苦しい雰囲気を一変させる出来事が起こります。そうです、掛布さん
の一世代前のミスタータイガース、そうあのお方の降臨です。まさか打席に立つの?
御年77歳。たぶんこの日にフィールドでプレイした選手では最高齢だと思います。
タイガースから西武ライオンズにトレードされて悔し涙にくれたという苦い過去はあり
ますが(昔のタイガースにはお家騒動とか、禍根を残すような妙なトレードが頻発して
いました。それが長らく優勝できない一つの要因だと言われていたほど)、今こうして
タイガースのベンチで世代を超えた選手たちと一緒に和気藹々とプレイしている姿を
見ますと、感慨深いものがあります・・・
でも田淵選手の現役時代はオッサンが小学生の頃なので、田舎のテレビではタイガー
ス戦の放送はほとんどなく、もっぱらラジオで聞いていたんですよね~ あの滞空時間
の長い、夜空にアーチを架けるような芸術的なホームランをもっと見たかったな~
投げるのは、これまたジャイアンツの絶対守護神。巨人がリードしている試合では、
当時の王監督が9回になると「ピッチャー、カトリ」と主審に告げるのが恒例となって
いました。角選手が8時半の男なら、香取選手は試合を終わらせる男、でしたかね。
香取さん、さすがに田淵さんには手加減して打ちやすい球を投げてくれたようです。
しかし、それをちゃんとヒットゾーンにはじき返す田淵さんもスゴイですよ。
ただ・・・やっぱり走れない😆。でも外野手がゆっくり返球してくれたので、その間に
なんとか一塁ベースに駆け込みました。田淵さん、お疲れさまでした!
田渕さん、インタビューにも笑顔で応えます。香取さんが打ちやすい球を投げてくれ
たと感謝していました。まぁこれもファンサービスですよね。
あれ?いつの間にか阪神ベンチに藤山寛美さんが? いや失礼、現役タイガース監督
の岡田彰布さんです。さすがに現役の選手・監督・コーチはゲームに出られませんから
応援に駆け付けたみたいですね。前に座っているのがこの試合の監督、浪速の春団治と
呼ばれて大阪のタイガースファンに愛された、代打の神様・川藤幸三さんです。二人と
も、プロ野球選手にならなくても吉本興業で活躍できそうな逸材ですね。(アホ)
お、解説席にはサダ坊と槇原さんが登場。軽妙なトークのサダ坊、さすが元タレント
ですね。(巨人OBにはそういう副業で稼いだ人が多いわ。タイガースと違うてイケメン
が多かったからの~ by妻)
タイガースも負けていられません。4回の裏はなりふり構わずいい投手をつぎ込みま
す。つい最近まで現役だった、タイガースには稀なイケメン能見篤史投手です。遅咲き
の選手でしたが40歳すぎまで(オリックスに移籍して)現役を続けた、投手としては息
の長い選手です。全盛期の活躍は妻も知っており、妻は能見さんを「若旦那」と呼んで
おりました。妻は野球選手にあだ名をつけて呼ぶのが好きみたいでした・・・😆
いや、これは本気モードです。凄いです。今でも一軍で通用するかもしれないというと
言いすぎですが、あのラミレスさんを空振り三振に仕留めた球は凄かった・・・
ヤクルトから巨人に移籍して「ラミちゃん」と呼ばれて愛されたベネズエラ出身の
ラミレス選手。その後DeNAの監督も務めたり、日本になじんでくれた外国人ですね。
能見さんの投球に、「あれは反則だなぁ」みたいな顔で苦笑いをしていました。
そうそう、巨人の外国人と言えばこの方。クロマティさんです。
残念ながら車椅子での登場のため、プレイはできませんでしたが日本語を交えた挨拶
で、現役時代同様に明るく愛嬌?を振りまいていました。愛される外国人No1ですよね。
そうなると、タイガースにもあの方が出てほしかったけど・・・
そう、ランディ・バース様ね・・・
試合は最終回の5回となりました2点を追うタイガース。なんとか最後の反撃を見せて
ほしい。なんと巨人の抑えはDeNAから移籍して中途半端に終わってしまった井納さん。
まだ現役引退後間もないので、かなりの剛速球です。やはりコントロールはイマイチだけ
ど。😆 しかし、そう簡単には打てそうもないぞ、こりゃ・・・
ところが、打ちました。しかも御年70歳の田尾安志選手です。スゲエ~😳
しかし田尾さん、70歳なのに若く見えますね。髪の毛はオッサンより多いし。😆
これで1点返して2-3。あと一息でしたが・・・5回表はこのまま終了。
普通の試合ですとこれでゲームセットですが、この試合はファンサービスが目的なので
なんと勝ちが決まったジャイアンツの5回裏の攻撃がありました。まだ出場したい選手、
いやファンが見たい選手が残っていますからね・・・
はい、目立ちたがり屋No1、いい歳こいて大人げない?中畑清さん、この試合の監督
が自ら登場です。そういえば監督代行?時代、「代打、オレ」で話題をさらっていたと
記憶しています。まぁいい意味で楽しい選手でしたよね。
対するは、我らがタイガースの誇る守護神、「火の玉ストレート」の藤川球児さんで
す。いやぁ、これは面白そうだ。
いきなり藤川さん、内角高めの速球で中畑さんを挑発します。「おい、お前、どんな
球を投げているんだ!」と藤川を指さして怒鳴る中畑さん。ま、これも演出ですね。😆
藤川さん、この表情ですもん。😆
投げる方も打つ方もサマになっています。なかなかの名勝負でした。
このまま試合は2-3でジャイアンツの勝利。昼間の現役の試合の借りを返しました。
負けたのに、この回を抑えた藤川投手は笑顔でハイタッチです。ま、いいか。😆
短い時間でしたが、懐かしく、そしてちゃんと楽しませて頂きました。そしてきっと
出場した元選手の皆さんも楽しまれたことでしょう。願わくば、このような企画をまた
実施してほしいですね。そしてOBの皆さんもどうかこれからもお元気で!
※写真を載せるのは控えますが、タイガースのOBの一人が車椅子で試合前にグラウンド
に現れました。誰かと思っていたら・・・なんと江夏豊さんでした。もう見るのも偲び
ないお姿でしたが、こうして盟友田淵さんや宿敵だった王さんたちと同じ場所に立ちた
い、と願われたのではないかと思います。どうか、これからもお体に気を付けてお元気
でお過ごし頂きたいと思います。
おっと、長々とつらつら書いていたらこんな時間(深夜1時)になってしまいました。
タイガースファンとジャイアンツファン以外にはつまらない内容で失礼しました。








































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