Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

一日遅れの大相撲名古屋場所千秋楽・・・

  ・・・の前に、帰宅してから昨日購入していた岡山の清水白桃を頂きました。毎年、
 この7月中旬から下旬にデパ地下や高級果物屋でしかお目にかかれず、しかも結構な
 お値段なのですが、今年は思い切ってGETしました。それでもワインよりは安いので。
 (ワインと比べても意味ないんちゃう?つぅか、それを言い訳にしとるやろ。by妻)

  白いお肌にほんのりピンクがさしていて、見た目も美しいですね。この薄い皮が簡単
 に手でツルーンと剥けてしまいます。これは少し感動します。ほら、この通り。↓

  見ただけでも瑞々しくてジューシーなのがわかります。ほぼ完熟ですが、上品な甘さ
 とジューシーで心地よい食感がたまりません。冷やし過ぎない程度がイイ感じです。
 これは果物の女王様ですね。参りました~ また来年も頂きたいものです。誰か贈って
 くれないかな~ (最近そんなことばかり言っているな、オッサンは。by妻)
  
  さて、本題に入ります。今はフランスのパリではオリンピックが開催されていますが、
 オッサンは冬季オリンピックには夢中になるのに夏季オリンピックはあまり興味がなく、
 普通のニュースみたいな感覚で見ています。それよりも、やはり大相撲とタイガース。
  昨日無事に千秋楽を迎えた大相撲名古屋場所。結局終わってみれば、久しぶりに土俵
 に戻ってきた横綱照ノ富士が10回目の優勝を飾りましたが、なかなか見ごたえはあり
 ました。けいこ不足で最後まで出場できるかどうか不安視されていた横綱ですが、そん
 な周囲の雑音を吹き飛ばすような横綱らしい相撲を見せてくれました。やはり全盛期の
 ような圧倒的な力は発揮できていないと思いますが、それでも不屈の精神力と責任感で
 頑張りとおし、横綱としての義務ともいえる賜杯を手にしました。八角理事長のコメン
 トも「立派だ、実に立派だ」と手放しの褒めようでしたが、それも当然かなと思います。


  まずは幕下上位の相撲から・・・既に幕下優勝は決まっていますが(中国・内モンゴ
 ル出身の大青山:だいせいざんが7戦全勝で優勝)、注目の力士が登場しました。
  ウクライナ出身、まだ入門して1年の安青錦(あおにしき)です。

  序の口、序二段を全勝優勝で1場所ずつで通過し、三段目以降も3場所を6勝1敗で
 切り抜け、幕下17枚目まで登ってきました。この日の取組に勝てば、再び6勝1敗。
 来場所は関取(十両)を狙える位置に上がると思います。
  しかし思ったより体格は大きくはなく、むしろ足腰の強さや立ち合いの低い姿勢など、
 日本人力士のような相撲をとります。そういえば序の口優勝の時のインタビューでは、
 既に流ちょうな日本語を話していましたので、頭脳も明晰と思われます。ブルガリアの
 出身力士琴欧州や、エストニア出身の把瑠都のように大関を狙える逸材ではないかな。
 この日も頭からぶつかる低い姿勢の立ち合いから休まず前に出続け、圧勝でした。 


  そしてオッサンが応援している「オッサンの星」、38歳の北はり磨(「はり」は播の
 字の左側が「石」)の登場。十両返り咲きを狙う幕下西二枚目で、ここまで1勝5敗。
 残念ながら負け越してしまい十両復帰の夢は遠のきましたが、最後まで頑張ってほしい。

  しかし、若くて体格のいい力士に勝つのはなかなか厳しい状況。この日は思い切って
 頭から突っ込みましたが、うまくいなされて突き落としで敗れました。1勝6敗・・・

  初日に幕下優勝の大青山ときわどい勝負をして取り直しの末に敗れたのですが、あれ
 で体力を消耗してしまったのかも・・・来場所は幕下20枚目くらいまで落ちてしまうと
 思いますが、果たして復活できるでしょうか・・・なんとか頑張ってほしいです。


  そして十両優勝を占う一番。ここまで11勝3敗でトップタイの、ウクライナ出身の
 獅司(しし)と、10勝4敗の伯桜鵬(はくおうほう)の対戦です。獅司は初めて二桁
 勝利を達成し、十両優勝を狙える好成績です。故郷ウクライナのザポリージャ州・メリ
 トポリは野蛮な暴虐国家に不法占領されたままですが、祖国の方々を勇気づけるような
 いい相撲を期待したいです。

  一方、学生相撲出身の伯桜鵬は順調に幕内まで昇進して活躍していましたが、ケガの
 ため数場所の休場を余儀なくされ、幕下からの復帰の途上にあります。まだ状態は万全
 ではないようなのですが、そろそろ復調の兆しです。

  実力ある両者の激突は、予想通り見ごたえのある一番になりました。

  前さばきが上達した獅司が、立ち合いから一気に相手を土俵際に追い詰めます。しかし
 俵に足をかけて伯桜鵬が見事な投げ技を見せます。

  左足で相手の体を起こして、体を思いきり反転させての「うっちゃり」です。これが
 ものの見事に決まりました。伯桜鵬はなかなか技巧的なところも見せてくれました。

  これで両者11勝4敗で並びました。この後に登場する11勝3敗の白熊の取組結果
 次第で、優勝決定巴戦の可能性も出てきました。ドキドキ・・・


  しかし今場所成長の跡を見せている白熊が、十両最後の取組で技巧派の時疾風(とき
 はやて)を破り、12勝3敗で初の十両優勝を決めました。おめでとうございます。


  そしていよいよ幕の内最高優勝を決める中入り後の取組になります。
  あ、その前に久しぶりの横綱土俵入りです。照ノ富士が不知火型の力強い土俵入りを
 披露してくれました。太刀持ちは熱海富士、露払いは翠富士です。


  注目の3敗力士、おにぎり君こと隆の勝は、先場所の優勝力士:新関脇大の里と対戦
 しました。


  好取組が期待されましたが、なんとおにぎり君の完勝でした。😳 立ち合いから鋭い 
 のど輪で大の里の体をのけぞらせると、そのまま一気に押し切り、土俵の外まで持って
 いきました。強ぇえ~ 今場所は、大関候補だった頃の勢いが戻っている感じです。

  大の里は9勝6敗に終わり、大関獲りはいったん出直しとなりました。そう簡単には
 いきませんよね。もっと稽古してください。(稽古嫌いと素行の悪さが治らないうちは、
 大関になるのは難しいと思いますよ。)

  隆の勝が負ければ、その時点で横綱照ノ富士の優勝が決まったのですが、なんとこれ
 で、結びの一番まで優勝争いは持ち越しとなりました。興行面では最高の展開ですね。


  今場所は霧島が大関返り咲きならず、9回目のカド番だった貴景勝が負け越してついに
 大関陥落となり、ちょっと上位陣が崩れかかっている感じです。しかし小結・関脇陣は、
 全員が勝ち越しているので、次の大関候補はここから出て来るでしょう。
  そして前頭上位陣は健闘したものの軒並み負け越し。熱海富士や若元春、宇良ちゃんも
 土俵を沸かせたものの、再度出直しです。そんななかで、久々に活躍したこの人。

  前頭上位のなかでは9勝6敗と好成績の翔猿(とびざる)です。江戸っ子のイケメン
 ですし、喋りもイイので人気力士です。関脇阿炎(あび)を一方的にやりこめました。

 
  そして注目の結びの一番。隆の勝が勝ったことで横綱にも少し焦りがでたのかも。
 勝ち急いだように不十分な組手でも前に出てきた横綱ですが、相手は足腰がよく粘り
 もある大関琴櫻ですのでそう簡単に決めることはできません。うまく体をかわされて
 上手出し投げに崩されてしまいました。なんと、これで優勝決定戦となりました。😳


  満員の観衆の興奮さめやらぬなか、再び土俵に姿を現した横綱照ノ富士と、隆の勝。
 優勝決定戦が始まります。前日14日目は、隆の勝が横綱を一気に土俵の外に押しの
 ける快勝でしたが、決定戦ではどうなるか・・・

  やはり持ち前の馬力で前がかりの隆の勝、しかし横綱は今度は受け止めました。 

  そして体を入れ替えると、土俵際までじわじわと隆の勝を追い詰めます。

  最後は渾身の力で隆の勝を土俵外へ寄り切りました。 

  この瞬間、横綱照ノ富士が目標としていた10回目の優勝が決定しました。充実した
 表情で花道を引き揚げる横綱・・・あっぱれです。付け人が感極まって泣いていました。


  一方の隆の勝はこの表情。精いっぱいやりましたがあと一歩及ばず、初優勝を逃して
 しまいました。しかし久々の大活躍で12勝3敗、敢闘賞も受賞しました。来場所は、
 三役が詰まっているので前頭筆頭どまりかもしれませんが、久々に上位陣と総当たりの
 ところまで番付を戻してくるでしょう。結婚を発表されて、今場所は期するものがあっ
 たのではないでしょうか。来場所も頑張って下さい、おにぎり🍙君!

  表彰式では恒例の優勝力士インタビュー。今回も、横綱の誠実で責任感のある人柄が
 よくわかる優勝コメントでした。その中で、「自分の理想とする相撲に近づいた一番も
 あった」というようなコメントがありました。このような表現をしたのは初めてでは?
 今場所はまだ体調が万全でなさそうなのに、どの相手にも逃げずにしっかりと向き合い
 堂々と相手の攻めを受け止めて勝つ、という取り組みが多かったように思います。
  横綱としての自信、プライドを感じさせる、彼にしかできないコメントでした。でも
 ものすごく納得感がありました。この高みに登って来る、新たな挑戦者は誰なのか?
 琴櫻が一番手、態度を入れ替えれば大の里、といったところでしょうが、精神力や人間
 力といった面ではまだまだ足元にも及ばない感じです。もっと精進しないとね・・・


  来場所は9月、東京・両国国技館での秋場所です。ますますチケット入手は困難になる
 だろうな~ 


  長々と、マニアックな内容の記事でスミマセン。(いつものこっちゃ・・・by妻)