Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

真夏の東北 温泉♨旅 ④最終日は山形の著名温泉地へ・・・

  一昨日に帰宅してからは疲れがどっと出て、昨日はずっとダラダラしていました。
  今日から仕事かぁと思っていたら、なんと今日は振り替え休日ですやん。(アホ)
 なんだか一日得した気分♪ (間違えて出社していたらアホ丸出しやったな。by妻)
  
  しかし、オッサンが訪問したばかりの東北地方は今朝から台風による大雨の予報。
 秋田県南・山形の最上地方は、まだ7月25日の豪雨被害から復旧していない場所も
 ありますので心配です。どうか無事に台風が過ぎ去ってくれますように!


  さて、最終日の記事を書いていませんでしたので、今さらですが記しておきます。
  山形県北部・最上地方の山深い場所にある肘折(ひじおり)温泉は、知る人ぞ知る
 名湯です。しかし非常に行きにくい場所にあり、しかも先月の豪雨で最寄り駅の新庄駅
 に至る鉄道網ががけ崩れや線路への土砂流入により不通となり、道路も通行止めの箇所
 が多いため、訪れていた観光客は少なかったです。かく言うオッサンも前日に宿泊した
 宮城県の鳴子温泉から陸羽東線で新庄に来る予定でしたが、この区間が不通となってい
 るため、仙台経由のバスを乗り継いでやってきたのです。
  このような状況のため、C国&K国の方をはじめとする外国人観光客は皆無でした。
 それでも日本人の家族連れや中高年の夫婦がちらほらとやってきていました。苦難?を
 乗り越えてやってきたと思われる単体のオッサンも数名いました。
  周囲を山に囲まれていますが、銅山川の流れる小さな盆地(元は火山噴火によりでき
 たカルデラ地形だったそうです)にあるひなびた温泉街は、ゆったりとした時間が流れ
 ています。レトロな雰囲気の小さな温泉街には、目を惹くような観光名所はないですが
 その分、温泉をゆっくり楽しむことにします。
  しかし、唯一の公衆浴場は午後5時で終了とのこと。地元の方の勤務時間に合わせて
 いるから仕方ないですが、せめて午後7時くらいまではやってほしいなぁ・・・という
 ことで、この「上ノ湯」には翌朝8時のオープン直後に入りに行きました。

  この「上ノ湯」は公衆浴場ですがまずまずの広さで、やや熱めのお湯がイイ感じ。
 オッサンのすぐ後に、若い兄ちゃんと僧侶のようなスリムなスキンヘッドのオジサンが
 入ってきました。やはり温泉宿に宿泊していても、ちょっと気になるのか入浴に来る方
 が多いようです。あ、そう言えば宿の方に割引券をもらったら、なんと入浴料は100円
 になりました。こんな安価で温泉に入らせて頂いて、なんだか申し訳ない気分・・・


  宿泊する旅館は、この上ノ湯のある温泉街の中心にほど近い、銅山川沿いの旅館です。
 眼前にはのどかな景色が広がります。

  荷物をほどいたら、まずは最上階にある旅館の温泉にGO!川沿いですが5階なので
  ぶよに刺される(噛まれる)心配はありません。ちょうど最初の夕食時間(午後5時
 半)と重なったためか、誰も来ません。いくらなんでも五時半に夕食ではちょっと早す
 ぎると思うのですが、宿泊客の皆さんは高齢の方が多いのかもしれません。またしても
 貸切状態です。お湯は少し熱めですが、露天風呂には涼しい風が吹き抜けるので爽快な
 気分です。最後まで誰も来ませんでしたので、ちょっと写真撮影させてもらいました。
 ふぅ、いいお湯だったわい。

  夕食は、地元の山菜をふんだんに使った御膳です。しかも山形牛の鉄板焼きが付いて
 います。これはかなりの分厚さで、肉質も良くてとろけるような美味しさです。お刺身
 は山形らしく、鯉の洗い。(広島カープの新井監督ではありません😆) 少し小骨が
 ありますが酢味噌で味わうとなかなかイケます。焼き魚はサワラの朴葉(ほうば)焼き。
 味噌で味付けした魚を大きな葉っぱで包んで蒸し焼きにしたもので、素朴な味わいです。
 3泊した旅館の中では、ここの料理が一番すばらしくて美味しかったです。

  あ、これも山形らしい「だし」ですね。キュウリやナスなどの夏野菜を刻んで混ぜた
 もので、冷やして頂くので暑い夏にはピッタリです。

  ご飯は山形の「つや姫」、お汁は山形名物の「芋煮」です。野菜がゴロゴロ、お肉も
 牛肉を使っています。具沢山でかなりのボリュームでした。
  デザートには、これまた山形・尾花沢のスイカが出てきました。甘くておいしい!
 オッサンはメロンよりもスイカの方が好きなんですよね~🍉

  しかし、食事の後は他に何もやることがないので、再び温泉に入ったり、部屋でお酒
 を飲みながらテレビでパリ・オリンピックを見たり、まったりして過ごしました。


  翌日は、朝食後に上ノ湯に入りに行った後、ゆっくり9時半にチェックアウト。9時
 50分の村営バスで新庄まで戻ります。肘折温泉とはお別れです。


  新庄駅には11時頃に到着。なんとこの日(8/10)に山形新幹線&奥羽本線の大石田と
 新庄間が運転再開となりましたので、オッサンは次の目的地に向かうため山形新幹線で
 次の駅大石田まで参ります。

  山形新幹線は、昔はシルバーの車体に緑色のストライブだったのですが、最新型は色
 が変わっています。しかもなんだか速そう・・・
  しかし復旧したばかりの区間はまだ徐行運転のためスピードは出せません。それでも
 鉄道が通じてくれただけでも有難い。公共交通機関の有難さを改めて痛感しました。
 この日はまだ運転再開初日で、東京行きの新幹線車内はガラガラでした。


  昼食は大石田駅の構内にある蕎麦屋さんで済ませました。しかし、駅構内の蕎麦屋と
 言ってもさすがは山形、本格的でした。ゲソ天付きの板蕎麦と地元尾花沢のお酒を注文。
 板蕎麦は一人前ですが、かなりのボリューム。適度な歯ごたえで、のど越しが良いので
 おいしく頂きました。さすがはそば処ですね。

  そして大石田の駅前を12時35分に出発するバスで、この旅行の最後の目的地である
 著名な温泉地に参ります。午後1時10分頃には到着しました。しかし大型バスは温泉
 街までは入ることができないので、バス停からは坂道を下っていきます。徒歩5分で
 温泉街の入口に到着・・・

  しかし、ここはかなり大勢の観光客でにぎわっています。やはりC国&K国からの団体
 観光客も目に付きます。観光案内所ではK国語とC国語、タイ語のパンフレットはありま
 したが、日本語版はありません。念のため係の人に訊くと「そんなものはありません!」
 と、もの凄い剣幕で返されました。どうやら、スマホでQRコードを読み込んで電子版を
 見てくれという仕組みのようですが、このオバさんからはそのような説明もなく、一切
 オッサンを無視します。サービス精神はゼロで、もうこれ以上観光客なんか来なくても
 いいです、みたいな態度でした。たぶん本当にそう思っているんでしょう。確かにオー
 バーツーリズム気味ではあるけれど、こんなにつっけんどんで愛想のない観光案内所は
 久しぶりでした。つぅか、案内する気ねぇじゃん。😒まぁ別にいいけど、こんな対応
 をしていたら評判を落とすだけだと思いますがね・・・


  さて少々ムッとしたオッサンですが、気を取り直して徒歩で観光に向かいます。そう、
 ここは銀山温泉です。銀の採掘場の近くに温泉が湧き、その名がつけられたみたいです。
 小さな集落ですが、温泉街の真ん中に銀山川が流れ、両岸にはレトロな雰囲気の温泉旅
 館が建ち並び、確かにビジュアル的には素晴らしいです。

  旅館のキャパシティはそれほど大きくないので、週末や観光シーズンは常に満員状態。
 特におひとり様では、宿の確保は至難の業のようです。さらに日帰り観光客(オッサン
 もな。by妻)も多いので、小さな温泉街はかなりの騒々しさでした。ちょっと前に訪れ
 た肘折温泉とは全く異なる雰囲気です。まぁエンターテインメントの面では銀山温泉の
 方がすごいかもしれないですが・・・なんだか城崎温泉を小型化したみたいな感じです。
  
  川を挟んで両岸に建ち並ぶ老舗旅館は、どれもレトロ感たっぷりで趣があります。
 しかし、ここでは日帰り入浴ができる宿はほとんどなく、町はずれにある古ぼけた公衆
 浴場もこの日は満員でした。(公衆浴場が満員で入ることができないなんて、道後温泉
 くらいかと思っていましたが・・・ここは狭いため時間制の貸切にしているようです。)

  やはり宿泊しないと、ここの良さは味わえないようです。でも往生際の悪いオッサン、
 あまりパッとしない(失礼)1軒の旅館に「日帰り入浴(貸切)できます」という看板
 を発見。ダメ元で入ってみました。
  時刻は午後2時前、ちょうど開いていました。というか、あまりやる気の感じられな
 い(失礼)旅館で、積極的に準備はしていないみたいです。ちょっと待たされましたが
 「一番風呂ですよ」と言われて、オッサンは浴槽に向かいました。普通の家族風呂のよ
 うなサイズですが、源泉かけ流しの熱い温泉でした。

  貸切時間は50分ですが、そんなに長居はできないほど熱いお湯でした。でもなかなか
 気持ちが良かった。ぶよに刺されて赤く腫れていたところも、この高温の湯に浸かって
 いたら少しつるんとなり、湯上り後は痒みが減りました。やはり温泉の効能はスゴイで
 す。肘折温泉から銀山温泉へと、湯めぐりをした甲斐がありました。


  本当はこういう老舗旅館(下の写真)に宿泊して、ライトアップされた温泉街を涼み
 ながら浴衣で散策して、ゆっくり温泉に浸かりたかったのですが、まぁこれでも良しと
 しよう。(オッサンお得意の、負け惜しみやな。by妻)


  この後は温泉街の背後にある「しろがねの滝」を見学に参りました。ほう、こういう
 観光スポットが近くにあるのもイイですね。

  滝の近くはさらに気温が低く、爽やかでした。マイナスイオンをいっぱい吸収でき
 そうです。しばらく滝の眺めを鑑賞した後、再び温泉街に戻ります。

  帰りのバスまで少し時間があったので、オッサンには珍しくちょっとお店で休憩しま
 した。といってもお洒落な喫茶店ではなく、地元の月山(がっさん)ビールと、冷奴で
 カンパイです。😆

  この窓際の席からは、最近造られたらしい足湯が見えました。

  3時間ほど温泉街をブラブラした後、午後4時半のバスで山形空港まで向かいます。
 オッサン、空港まで行くつもりでしたが、間違えて途中の大石田駅で下車しそうになり、
 運転手のオジさんから注意を受けました。(アホ)


  山形から羽田空港へは一日2便の飛行機が飛んでいます。午後7時10分発のJAL便で
 東京に戻ります。その前に、空港内のレストランで夕食です。

  いや、これは食事ではありません。地酒飲み比べセットがありましたので、またして
 もお酒を飲んでしまうオッサン・・・(もうどうしようもないわ。by妻)
  左の出羽桜酒造さんの大吟醸 「雪漫々」が少し甘めですがまろやかで美味しかったで
 す。右の初孫「魔斬(まきり)」はキリっとした辛口で、飲み比べが楽しいです。 
 真ん中の六歌仙の「蔵の隠し酒」は少し甘みが強くて、好みではありませんでしたが、
 お酒を飲みなれていない女性などには人気があるそうです。(係の兄ちゃんの談)
  夕食は冷たい「肉そば」です。これも山形のローカルフードですね。ケンミンショウ
 にも出ていたかな? 醤油ベースの冷たいスープに、お蕎麦とスライスした鶏肉が入っ
 ています。これ、なかなか美味しかったです。山形以外ではまずお目にかからないとは
 思いますが・・・(正確には、山形県中央部の村山地方・河北町の名物だそうです。)
  あ、あとおつまみにお約束の玉こんにゃくもね。これもやみつきになりそう。




  この日は飛行機がほぼ定刻に羽田空港に到着しました。羽田空港の旅客ターミナルは
 ガラガラ、たまプラーザ行きの空港バスもガラガラでした。もうお盆休みに入っている
 土曜日の夜なので、いつになく静かな羽田空港でした。帰省のUターンのピーク頃には
 また大混雑になるのでしょうね・・・


  今回は、ほとんど観光はせず、ひたすらローカル線やバスに乗って東北の温泉を巡る
 旅でした。どこもこれまでに行ったことが無い場所でしたので、いろいろハプニングは
 あったものの、楽しかったです。長くなりましたが、以上でおしまいです。


 <旅の記録>
 1日目  東京(羽田)→ 秋田空港
      秋田---秋田新幹線こまち---盛岡---東北新幹線はやぶさ---北上
      北上---北上線ローカル列車---ほっとゆだ 乗合タクシーで湯川温泉へ(泊)


 2日目  湯川温泉から乗合タクシーでほっとゆだ駅へ
      ほっとゆだ---北上線ローカル列車---北上---当方新幹線やまびこ---古川
      古川---陸羽東線ローカル列車---鳴子温泉 (泊)


 3日目  鳴子温泉御殿湯---陸羽東線ローカル列車---小牛田---東北本線---仙台
      仙台---都市間連絡バス---新庄 新庄から大蔵村村営バスで肘折温泉へ(泊)


 4日目  肘折温泉から大蔵村村営バスで新庄駅へ
      新庄---山形新幹線つばさ---大石田---路線バス---銀山温泉
      銀山温泉---空港バス---山形空港
      山形空港 → 東京(羽田)