2024年GW:スペイン・フランスの旅 ㉞ビルバオ・グッゲンハイム美術館をチラ見しました・・・
今日は衆議院選挙の日。昼から投票に行ってきました。自●党の負けっぷりがどの程度
なのかで、今後当面の日本の政治・経済が決まってしまいますので、注目ですね。いや、
我々の生活が懸かっていますからね、よろしくお願いしますよ。
(誰に向かって言うとるんじゃい。by妻)
さてさて、このペースでは絶対に年内には終わらないと思われるGWの旅行記事です
が、気にせず続けます。4日目のお昼、スペイン・バスク地方の中心都市ビルバオに到着
したところでした。
ビルバオ駅周辺は新市街と旧市街の間にあり、国鉄や地下鉄、路面電車など公共交通
機関が集まっていて便利なので人通りが多いです。オッサンはこの後、少し離れた場所
にあるバスターミナルまで行きサン=セバスチャンまで参りますが、バスターミナルは
国鉄でも地下鉄でも路面電車でも行けます。しかしオッサンは、1時間半の間に一か所
だけどうしても立ち寄りたいところがありましたので、路面電車で行くことにします。
その場所は路面電車の停留所に近く、バスターミナルに行く途中にあるのです。
ビルバオの観光地図を参考までに載せておきます。中央やや右下がアバント駅。
ビルバオ川の左岸が新市街で、現在の町の中心はこちらです。アバント駅から川を渡り
右岸に行くと、カスコ・ビエホと呼ばれる旧市街です。こちらにはバスク博物館があり
昔ながらの伝統的な商店街やバルが並び、楽しい所だそうですが、オッサンには訪れる
余裕がありません。アバント駅前から川沿いに走る路面電車に乗り、地図の一番上の方
にある奇妙な建物まで参ります。そしてその後は再び路面電車で川沿いを南下し、地図
の左端ギリギリにあるスタジアムに隣接したバスターミナルまで行く予定です。
(地図はオッサンが購入した「地球の歩き方」から転載させて頂きました。)
ビルバオ駅前の路面電車の乗り場を探します。 線路は見えるのですが、停留所がどこ
だかわかりにくいです。上りと下りで乗る場所が違うので、最初は間違えて反対方向の
乗り場に行ってしまいました。日本と違って車や電車は右側通行ですからね・・・
路面電車は12分に1本なので、時間が限られているオッサンは乗り遅れると大変です。
しかしチケット売り場が見当たらず切符を事前に買うことができませんでした、えぇぃ、
そのまま乗っちゃえ。(無賃乗車はあかんで~ by妻)
慌てていたので、路面電車やビルバオの町並の写真を撮り損ねました。
路面電車の車内で撮影したしょうもない動画しか残っていなかった・・・
2024年4月30日 ビルバオの路面電車
10分ほど川沿いを走ると路面電車はグッゲンハイム美術館前に到着します。しかし、
停留所は少し美術館からは離れています。オッサンは先に美術館の建物を川越しに眺め
ることができるスポットに行くことにしました。スロープになっていますので、大きな
トランクをゴロゴロ転がしながら行きました。😆
2024年4月30日 ビルバオ・グッゲンハイム美術館へ
うわ、写真で見ていたけれど、とても奇抜な建築ですね。ビルバオ随一の見どころ、
グッゲンハイム美術館です。ここは昔、造船所だったそうですが、ビルバオの重厚長大
産業が世界的な競争力をなくして衰退した後、その更地に1997年にこの前衛的な建築が
できました。この建築自体も米国人建築家ゲーリーさんの作品であるといえるでしょう。
それにしてもユニークで、とにかくデカいな。
この美術館は、産業が衰退して落ちぶれていたビルバオの街をアートの力で再生する
という画期的な試みにより建設されたものですが、見事に成功しました。今やビルバオ
はアートの街として世界的にも有名となり、観光客が大勢訪れることで町の経済をを潤
しているらしいです。日本の町おこしも。こんなふうにできたらいいのにね・・・
せっかくここまで来たので、妻の写真も一緒に・・・ついでにパンダも。😆(アホ)
美術館としてはかの有名なニューヨークの本館には及びませんが、ここにも近現代の
前衛的な芸術作品が多く収蔵されています。しかし、大きなトランクを引き摺って歩く
オッサンには館内をじっくり見学する時間が残念ながらありません。仕方がないので、
美術館の建築と、その周辺の屋外にある芸術作品だけを見学します。
真横から見ると、こんな感じです・・・
少し動画も撮影していましたので掲載しておきます。
2024年4月30日 バスク地方 ビルバオ・グッゲンハイム美術館
近くで見ますと、訳の分からない異様な形状をしています。見る角度によって受ける
印象が違うというのも当然ですね。ホンマにへんてこりんな建築です。
あ、美術館の裏手の川沿いの遊歩道に、一つ目のオブジェがありました。ナニコレ~
著名な現代彫刻家ルイーズ・ブルジョワさんの作品、蜘蛛のオブジェ「ママン」です。
うーむ、気持ち悪いけれど面白いと言えば面白い。蜘蛛の長い脚の間を人々が通り抜け
ていきます。ちょっとシュールな雰囲気ですね。
時間がないので内部見学は無理ですが、入口そばのショップに寄ってみました。あれ?
入口まではスロープではなく緩やかな階段になっていますので、トランクを持ち運ぶのが
大変です。ここはスロープにしてほしいよな~
前衛的な美術館なので、なかなか楽しそうなグッズが目白押しです。オッサンは記念に
Tシャツを買いました。😆 書籍は残念ながら日本語が無いのでパスしました。
あまり実用的ではない、飾り用のオブジェのようなものがたくさん。妻が見たら絶対に
何か買っていただろうな~ (勝手に決めつけんといてよ。by妻)
あ、地上階には入場無料のコーナーがありました。ちょっと覗いてみよう・・・
シアターのようになっていて、美術館の作品紹介やプロモーション・ビデオを常時上映
していました。オッサン、ちょっとだけ美術館を訪問した気分になれました。
2024年4月30日 ビルバオ・グッゲンハイム美術館のプロモーション映像
最後に美術館の正面入口前にある有名な美術作品を見学します。そう、この美術館の
シンボルともいうべきコレ、「仔犬のパピー」です。
これは大人気です。パンジーなどの花で埋め尽くされています。まだちょっと咲いて
いる花が少ないのですが、最盛期には色とりどりの花が咲き乱れてきれいでしょうね。
米国人芸術家のジェフ・クーンさんの作品です。オッサン、このパピーのTシャツを買い
ました~😆
なんだかパンダ君が張り合っているみたいですね。(アホ)
観光客の皆さんも記念撮影に余念がありません。
あまり動きが無くて恐縮ですが、パピーの動画も撮影しました。
2024年4月30日 ビルバオ・グッゲンハイム美術館 仔犬のパピー
こんな感じでなかなか楽しいところでした。しかしあっという間に1時間が経過。
急がないとバスに乗り遅れてしまいます。
ということで路面電車で悠長に移動するのはリスキーなので、美術館の前に停車して
いたタクシーに乗りました。「インター・モーダル、バスターミナルまでお願いします」
と言うと、運ちゃんは「シー(はい)」と一言。スペイン語とイタリア語は似ているな。
タクシーは、20世紀になって整備されたビルバオ新市街を快適に走り抜け、10分ほどで
近代的なバスターミナル、インターモーダルと名付けられた施設に着きました。
電車好きの鉄っちゃんのオッサンが都市間高速バスを利用するのは、いささか忸怩た
る思いですが、やはり都市と都市を直接最短距離で結んで料金もお手頃なのでは仕方が
ないですね。本当は、ビルバオからはバスク鉄道という私鉄でサン=セバスチャンまで
向かう予定でしたが、鉄道だとなんと3時間。眺めの良い海岸沿いを通るそうですが、
各駅停車なので非常に時間がかかります。そしてスペイン国鉄は、ビルバオとサン=セ
バスチャンの間の直通はないのです。バスク地方の中の移動なんてお前さんたちで勝手
にやってくれ、みたいなノリですね。
ということでオッサンは、せっかくビルバオに来たのでグッゲンハイム美術館を少し
見学して、その後バスで移動することにしたのです。最初はビルバオ到着後すぐにバス
ク鉄道の駅まで行って移動する予定だったのですが、思い切って予定を変更しました。
結構立派なバスターミナルです。近くにはサッカースタジアム(サン=マメス)もあり
人々の集まるエリアになっているようです。そうそう、スペイン・サッカーの一部リーグ
のリーガ・エスパニョーラには、バスク地方のチームが2つあります。一つはビルバオの
アスレチック、もう一つはサン=セバスチャンのレアル・ソシエダードです。後者には、
日本の誇る逸材の久保君が在籍していますが、バスクの人は圧倒的にアスレチックを応援
しているようです。なぜならソシエダードは「レアル」という名の通りスペイン王室所縁
のチームであり(スペイン王室がサン=セバスチャンを避暑地にしていた名残)、バスク
の反骨精神満載の方々には到底応援する気になれないのでしょう。首都のマドリードへの
反発心は、カタルーニャ地方のバルセローナに次ぐと言われるバスク地方ですから、日曜
のリーガの試合がある時には、アスレチックのファンでサン=マメス・スタジアムは盛り
上がることでしょう。(つまりバルサは阪神、アスレチックは中日ドラゴンズや。by妻)
さて、バスターミナルはインター・モーダルと言うだけあって、アバント駅と同様に
交通機関が集まっているので多くの人で賑わっています。マドリードや他の地域からの
バスはもちろん、バスク地方のあらゆる町からのバスがここに到着するので、バスクの
方々には便利な場所のようです。うん、規模は違うけど新宿のバスタみたいなものかな。
いや、北海道や日本の地方のバスターミナルの方が近いのかもしれない・・・
バルやレストラン、ショップなどもあって待ち合わせ場所や憩いの場所にもなっている
ようですね。うーむ、表記がバスク語だからさっぱりわからんぞ。バスク語とスペイン語
だけだと困りますね・・・(そらしゃあないやろ。)
地上4階、地下4階の機能的なターミナル施設になっています。バス乗り場の近くには
自動販売機もあり、飲み物やスナックを売っています。
そういえばお昼ご飯を食べていなかった・・・午後1時半ですが、バルで遅めの昼食。
スペインの定番、リアス・バイシャスの白ワインと、スペイン風オムレツ、バスク地方
を代表するオリーブと唐辛子とイワシのピンチョスを頂きました。素朴だけれど旨い。
腹ごしらえをした後、14時発のサン=セバスチャン行きのバスを待ちます。あ、表示
盤にはバスク語の「ドノスティア」という表記もありますね。バスク自治州政府の置かれ
ているビトリアはバスク語でガステイスか・・・バスクの首都はビトリア、最大の都市は
ビルバオ、最も人気のある観光都市はサン=セバスチャンなんですね。ビルバオからは、
ビトリアとサン=セバスチャン行きのバスが30分おきにあるようです。
あ、ちょうどバスがやって来ました。フランス国境の町のイルンからサン=セバスチ
ャンを通ってビルバオまで来たバスが折り返すようです。二階建てで快適なバスでした。
バスのチケットはインターネットで予約し、バーコードでスムーズにチェックインでき
ました。ここから高速道路を通り約1時間40分かけてサン=セバスチャンに向かいます。
バスク鉄道(エウスコ・トレン)のような車窓風景は望めませんが、早いですからね。
ということで、約一時間半のビルバオ滞在を終え、本来の目的地のサン=セバスチャン
に向かいます。バスク地方の旅はここがメインなのです。楽しみです!
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。