2024年GW:スペイン・フランスの旅 ㊷ バイヨンヌの生ハム(ジャンボン・ド・バイヨンヌ)・・・
もはや年内に完了するのは難しい状況となっておりますが、旅行記事の続きです。
フランス南西部のバスク地域(フランスにあるバスク地域)の中心都市バイヨンヌに
立ち寄り、2時間ほど散策と買い物を楽しみました。といいましてもバイヨンヌは人口
5万人足らずの小さな町ですので観光名所的な見どころは多くはありません。しかも、
ほとんどの店が閉まるメーデーで、さらに冷たい雨が降る中ですので、観光に十分とは
いきませんでした。それでも、垢抜けてお洒落な町並みを、大きなスーツケースをゴロ
ゴロ転がしながら歩くだけでも楽しかったです。
さて、スペイン側のバスク地方のサン=セバスチャンやビルバオでは買えなかった、
バスク地方の特産品を、なんとこのバイヨンヌでいくつか購入することができました。
まずは、名高い「バイヨンヌの生ハム(ジャンボン・ド・バイヨンヌ)」 の店です。
お店の表記がどう見てもフランス語ではないですね、どうやらバスク語のようです。
これは本場のホンモノを売っているお店と見た。
店内にいたお店の兄ちゃんと目が合ったオッサン、ボンジュー!と挨拶をしてから
店内を見せてもらっていいかを尋ねました。兄ちゃんは、もちろんですよ!どうぞ!
と招き入れてくれました。スーツケースは店内の目立たないところに置かせて頂き、
店内を物色します。おぉ、店内四方の棚には生ハムやチーズやバスクの特産品がズラリ
と並んでいました。これはスゴイ。
すると兄ちゃんが、「バイヨンヌの生ハムだよ、試食してみるかい?」とオッサンに
話しかけます。そして、上の写真の中央にある機械で生ハムを薄く切り分けて、「はい
どうぞ」と手渡してくれました。こりゃ、どうも・・・でも試食したら買わなきゃいけ
ないよな~、なんて考えながらオッサンは一口頂きました。
うわ、なんじゃこりゃ~!(またか。by妻)
ものすごくジューシーでコクがあり、あまり塩気は強く感じません。とにかく旨い、
旨味の塊です。これはたまげました。兄ちゃんは、呆けた顔をしているオッサンを見て
にやりとした後、さらにもうひとつ「こっちはもっと美味しいよ」みたいなことを言い
ながら、試食用の生ハムを差し出しました。そらもう、頂くしかないでしょ。
もうダメです。なんだこの美味しさは。最初のものよりもさらに凝縮感がありました。
今でも思い出して生唾が出る程。(オッサンの言うことは眉唾やけどな・・・by妻)
オッサンは完全に骨抜きになってヘラヘラと薄笑いを浮かべていたと思います。(お店
の人に「危ないオッサンや」と思われたで、きっと。by妻)
お兄ちゃんは「どうだ、旨いだろう」と言わんばかりに胸を張っていました。はい、
凄いです、参りましたぁ・・・😆
これはもう買って帰らずにはいられなくなりました。(ん?日本に持ち帰って検疫は
大丈夫なんか?by妻) まぁ、旅行の途中で食べてしまってもイイですしね。しかし、
このお店では日本のデパ地下で売っているような小さなパック売りはしていません。
こんな ↑ のを丸ごと買って帰る訳にはいかないしなぁ・・・(そらそうよ。by妻)
やはり地元の方が買うお店らしく、真空パックの塊?で小さいのものでも優に2kg程
はありそうでした。日本ではスライスしたものが25gで売られていますから、その80倍
くらいの量ということになります。さぁ、どうするオッサン?
一番安いもの(熟成期間が短いもの)で1/4サイズのものが、1kgあたり39ユーロです。
うーむ、やはりそれなりのお値段ですな。このタイプの生ハムは脂身部分が少なくて、
鮮やかな濃いピンク色をした赤身部分が多いようです。これが一番オーソドックスで、
日本人の口にも合いそうです。しかし先ほどの試食で比較をさせてもらったオッサンは、
やはり度肝を抜かれた凝縮感の、もう1ランク上のものが欲しくなりました。(まんま
とお店の兄ちゃんの術中にはまっとる訳やな・・・by妻)
ということで、オッサンはこの1キログラムあたり54ユーロという、かなり高級な
タイプのものを購入してしまいました。一番小さなものを選んだ筈ですが、やはり2Kg
くらいの量だったと思います。110ユーロ、この日はこのGW期間中で円安が最も進んだ
日だったため、円換算で2万円近くになりました。生ハムに2万円も支払うアホ・・・
しかし、ここまで来て後には引けないオッサン、思い切って購入してしまいました。
(ちなみにこれは4/30?に某国有銀行総裁が不用意な発言をしたためで、その後財●省の
職員が休みを返上して円を買い支えたお陰で、翌日からは少しずつレートが改善したの
を身をもって体験しました。某総裁発言は、GWに海外に旅行している人への当てつけ
か?と思うほどのバッドタイミングでしたわ。)・・・だいぶ損したな。(by妻)
最初のタイプのものより少し熟成期間が長く、赤身部分が少々縮んでおり、相対的に
脂身部分が多くなっています。コクがあって、舌の上で溶けてしまう感覚でした。
実はさらに高級品(長期熟成したもの)がありました。色も褐色から黒っぽくなり、
凝縮して赤身部分はさらに縮んでいます。1キロ119ユーロとか、289ユーロとか、ここ
まで来るとさすがに手が出ません。日本ではまず入手不可能でしょう・・・
オッサンはスペインのマドリードで高名なハモン・イベリコ・ベジョータのスライス
パックを購入していたのですが、翌日のセゴビアのホテルの冷蔵庫に置き忘れてしまい
ましたので、ジャンボン・ド・バイヨンヌでリベンジが叶いました。(アホ)
このお店では地元産のチーズや、ハチミツなどの食材も売っていて気になったのです
が、生ハムだけで結構な金額になってしまいましたので他のものは諦めました。チーズ
も地元産の珍しいものが欲しかったのですが、丸ごとの塊(円盤状のものが多い)なの
で、ちょっと量が多すぎますしね。青かびタイプやウォッシュタイプのものもたくさん
ありました。またフランスやスペインではメジャーな羊の乳のチーズも多いようです。
ハチミツや果物のコンフィチュール(ジャムのようなものですが製法が違うらしい)
などが棚の上にズラリと並んでいました。これ、2~3個を買ってもよかったかな~
お店番はお兄ちゃん一人でしたので、会計も彼の担当です。最後に一つ、袋に生ハム
の小さな塊をおまけに入れてくれました。サンキュー!
2024年5月1日 バイヨンヌの生ハムの店
そしてこのお店の斜め向かい側には、チーズ専門店(フロマージュリー)がありまし
た。ここにはかなり高級な銘柄もあったと思います。生ハムにお金を遣いすぎたので、
ビビったオッサンは入店を見送りました。あぁ、今思えばちょっと見て見たかったな。
(入ったら、飛んで灯に入る夏の虫、ちゃうカモのサルになるところやったで。by妻)
フランスに限らず、西ヨーロッパ諸国では食品も専門店が多く、品ぞろえは圧巻です。
地元の方々も、日常は身近なスーパーを利用するのかもしれませんが、ここぞという時
には専門店で吟味して一流品を購入しているのでしょうね・・・
ということで、メーデーなのに高級食材のお店が開いていたので良かったです。
(閉まっていた方がよかったんちゃうか?無駄遣いせんでも済んだから・・・by妻)
この後は、バイヨンヌ旧市街のおしゃれな街並みの散策を続けます・・・また次回!
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