2024年GW:スペイン・フランスの旅 ㊾ ボルドー・ワインの聖地?ポーイヤック村へ
クリスマスが終わり、街は年末モードになっていますね。今日、スーパーに寄ったら
お正月のお節料理の食材が売り出されていました。しかし、どの食材ももの凄く高い!
特にクリキントン元大統領。ちゃう栗きんとんが2,000円近くしていた。黒豆も蒲鉾も、
エビの佃煮もハマグリの串焼きも、ちょっと買うのをためらう値段・・・これまでも、
お正月だからちょっと割高かなと思っていましたが、今年は完全にこれまでとは一線を
画す強気の価格設定です。はぁ~ 今年はどうしようかな・・・(結局今日は買わず)
もう何でもかんでも値上げ・・・ステルス値上げ(価格据え置きで量を削減)を含め
ると、もう値上げしていないものなんてないように思います。まぁ仕方ないのかな。
あ、値下げしているものがありました。先日購入したオマール海老(ロブスター)の
半身が半額で投げ売りされていました。クリスマス用に仕入れたのでしょうが、7~8
個も売れ残っていました。今なら645円。安いけど、今更誰も買わないでしょうね・・・
(おい、ボルドーの記事はどうなったんじゃい! by妻)
あ、すみません。ついつい値上げラッシュのことを書きたくなってしまって・・・
そんなこと、オッサンがいちいち書かなくても、皆さん実感されていますよね。
それでは今更ですが、ボルドー・オー・メドック地区のシャトー巡りの記事を再開し
ます。一軒目の訪問シャトー、サン=ジュリアン村のシャトー・サン=ピエールを見学
した後、オッサンを乗せたシトロエンはさらに北に向かいます。目指すは、ボルドー・
ワインの頂点ともいうべき格付1級シャトーの5つ(いわゆる5大シャトー)のうちの
3つを擁する村、ポーイヤック村です。ここはオー・メドック地区の中でも最大の町、
といっていいのですが、人口は五千人弱。おそらく昼食もここで摂ることになります。
しかしその前に、サン=ジュリアン村とポーイヤック村の境界あたりに連なっている
超有名シャトーの外観だけを見学することになっていました。建物の中はおろか、敷地
にすら入らせてもらえませんが、ワインのラベルや写真で見たことのある一流シャトー
の建物を拝ませて頂けるだけでも、ワインヲタクには有難いのです。(アホ)
サン=ジュリアン村の北のはずれには、「レオヴィル3兄弟」と呼ばれる、レオヴィル
ラス・カーズ、ポワフェレ、バルトンの3つのシャトーの畑が広がり、オッサンもそれ
を見て思わず感嘆の声を上げてしまいます。しかしここはスルーして、ポーイヤック村に
さしかかったところでシトロエンは減速します。あ、あれは!
速度を落としているとはいえクルマの中から撮影したのでちょっとピンボケ気味です
が、これはあの泣く子も黙る1級シャトーの雄、ボルドーで最も強くて逞しく、長命な
ワインと言われる、あのシャトー・ラトゥール様ではありませんか!そう叫ぶオッサン
の声はひっくり返っていました。(アホ)
防風林のような樹々に囲まれたシャトーの建物と、ワインのラベルに描かれた給水塔
も見えます。右の方に見える平屋の建物は醸造所でしょうか?、そしてその前に広がる
畑は、シャトー・ラトゥール様のワインとなられるブドウの樹々ですよね。(コーフン
して日本語がメチャクチャになっとるで・・・by妻)
この辺りはジロンド川に近く、砂利質の土壌でカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培には
最適なのだそうです。そのためシャトー・ラトゥール様や、サン=ジュリアン村の第二級
格付のシャトー・レオヴィル・ラス・カーズはカベルネのブレンド比率が高く、強靭で
長命な(飲み頃になるまで時間のかかる)高品質なワインになるようです。
(動画も少しありました。ガイドのお姉様とオッサンの会話がちょっと入ってしまって
いますがご容赦を。最後に出てくるのがシャトー・ラトゥール様の建物・醸造所です。)
2024年5月2日 サン=ジュリアン村からポーイヤック村へ
はい、そしてシャトーラトゥール様の敷地には足を踏み入れることはできませんでし
たが、入口の門のようなところに車を停めてもらい、記念撮影をいたしました。本当は
シャトー・ラトゥール様の見学・試飲ができたらいいなぁ、天にも昇る気持ちだろうな
と思いましたが、コネのない貧乏旅行者はこれで我慢です。
この辺り一面の畑で、あのシャトー・ラトゥール様のワインが造られると思うと感動
します。シャトー・ラトゥールなんてもう10年以上飲んでいないよな・・・(今後も、
10年以上は飲めないと思うで・・・つうか、もう買えんわな、値段が高すぎて。by妻)
オッサンは5分程、じっとこの光景を目に焼き付けていました・・・ジロンド川が
すぐそばに見える場所にあるんだな・・・そしてブドウの樹はかなり密生して植えられ
ているのがわかりました。敢えて過酷な状況に置いているのかな・・・こうすると養分
を吸収するために根が地中深くに延びて行くらしい・・・ホントかな?
クルマの中で休憩しているお姉さんの目を盗んで、パンダ君のゲリラ撮影にも成功。
(こんなところまで来て何をしとるんじゃい、アホ! by妻)
そして驚いたのは、このシャトー・ラトゥールのお隣さんのシャトーが上の写真にも
映っていました。こちらはシャトーの建物が幹線道路(D2)の前にありますので、写真
撮影もできました。もちろん敷地内には立ち入りはできず、外から眺めるだけですが。
このシャトーの名は・・・ポーイヤック村の第二級格付シャトー・ピション・ロング
ヴィル、コンテッス・ド・ラランド(通称ピション・ラランド)でした。そう、クリス
マス・イヴにオッサンがハーフボトルを開けて飲んだワインがこのシャトーのものです。
(下の写真はエノ●カさんで有料試飲をした時に2017年ものです。)
ここはシャトー・ラトゥール様のすぐ隣なのに、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率は
少し低めで、肉付きの良いメルロー種が30%くらいと高い比率で栽培されています。その
ため、ラトゥール様とは違って優雅で滑らかなワインになりがちです。「ポーイヤックの
貴婦人」と異名をとるのはそのためかと思われます。(ちなみに元オーナー、現オーナー
が女性というのが関係しているのかも。なにしろ伯爵夫人(コンテッス)ですからね。)
実はオッサン、シャトー・パルメ様と同じくらいこのワインのファンなのです。そう、
硬くて強靭なワインよりも、滑らかで優雅で気品のあるワインの方が好みなんです。
(オッサンは全然優雅でもないし気品もないけどな。あ、自分にないものを求めるって
いうヤツか。by妻) あのね・・・
おそらくボルドーの格付ワインの中で、オッサンがこれまでに一番たくさん飲んだの
はこのピション・ラランドじゃないかなぁ。1964、1966、1967、1970、1975、1978、
1979、1980、1981、1983、1984、1985、1986、1987、1989、1991、1992、1995、
1996、1998、1999、2001、2002、2003、2004年を飲んだことがあります。今までに
一度もがっかりしたことはなく、1966年、1978年、1983年はとても素晴らしかったと
記憶しています。
残るストックは2000年、2008年、2010年、2016年、2019年だけか・・・昔は今から
思えば信じられないくらい妥当な価格でしたから、買えないことはなかった。
(何を一人で悦にいってるんや。オッサンの自慢話はもう聞き飽きたで。by妻)
やっぱりここでも見学も試飲もできませんので、記念撮影のみです。
そしてそのお向さんも一流シャトーです。元々ピション・ラランドと一緒だったのが、
相続で分割されて別のシャトーになりました。元のオーナーが男爵(バロン)でしたの
で、その名もシャトー・ピション・ロングヴィル、バロン・ド・ロングヴィルという、
長ったらしい名前なので、通称「ピション・バロン」と呼ばれています。
しかし、伯爵夫人だの男爵だの、やはり昔から貴族の所有だったところが多いのかな。
道路を渡って今度はシャトー・ピション・バロンの見学です。(ここも外観だけ)
シャトー・ピション・バロンのお屋敷もかなり立派です。これぞシャトーという感じ
ですね。今でも男爵様のお住まいなのでしょうか・・・
しかし、ここで突然空が暗くなったと思うと、いきなり大粒の雨が降り出し、車から
降りて見学中だったオッサンはずぶ濡れになってしまいました。この季節(5月上旬)
のボルドー地方は天候が変わりやすいということでしたが、ホントでした。
うーむ、ピション・ラランド様ばっかり贔屓にしてきたから、ピション・バロン様の
お怒りかもしれぬ・・・(アホかいな。by妻)
あわててシトロエンに乗り込んで難を逃れたオッサン。その後ですぐに天候は回復を
しました。ピション・バロンには歓迎されていなかったみたいです・・・
ということで、ここは停車した場所からほど近い超一流シャトーを3つも眺められる
という絶好の場所だったのでした。時間の節約にもなりますね。返す返すも、このうち
一つでイイから、本当にシャトー内部の見学と試飲をしたかった・・・それほど人気の
シャトーなんです。でもオッサンの支払った金額では、それは到底無理だったようです。
(残念やったな。やはり世の中カネとコネがないとアカンのや。by妻)
さて、気を取り直して・・・この後はポーイヤック村の中心まで行き、昼食タイムと
なります。申し訳ないですが、今回はこの辺で終了です。










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