Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2025年2月 真冬の山口の旅 ③下関から門司港へ・・・

  真冬の山口の旅行から昨夜帰ってきておりました。とにかく寒かった・・・
  さて続きに参ります。新山口から下関に向かう新幹線の車窓は冬景色でしたが下関到着
 時には日差しが出てきました。雪も降っていません。やはり瀬戸内寄りの海側だからね。
  下関駅に荷物を預けようとしましたが、僅かしかないコインロッカーは既に満杯。観光
 案内所でも預かってはくれないので、仕方なく荷物を抱えてバスで唐戸まで行きました。
 なんだかボルドーの駅で荷物を預けることができずサン=テミリオンまでトランクを引き
 摺って行った時のことを思い出したぞ・・・でもまぁ日本だから何とかなるやろ・・・


  下関駅から唐戸まではバスで約7~8分。唐戸は魚市場があり下関観光の中心地です。
 お、バス停を降りた先にレンガ造りの建物がありました。あ、ここが「元」英国総領事
 館のようです。観光案内所によるとここで荷物を預かってくれるそうです。有難いです。

  内部は無料で見学できますが、若い女性向けの施設に様変わりしていました。有名な
 ピーター・ラビットの展示やグッズ販売、アフタヌーン・ティーをやっていたりします。
 まぁオッサンにはあまり関係がないのですが。

  ここはC国人とK国人が多くて、日本人は僅かでした・・・英国総領事の執務室には
 近年亡くなられたエリザベス女王(Ⅱ世)の肖像画がありました。


  荷物を預かってもらって身軽になったので、下関・唐戸の観光巡りに出掛けます。
 そうそう、ちょっと行きたいところがあったので立ち寄りました。 
  あ、屋上には庭園があります。通常は非公開ですが、明治の頃からこんなものがある
 なんて面白いですね。

    

  この重厚な建物は、明治から戦前にかけて大陸進出で儲けていた秋田商会のビルです。
 当時は羽振りが良かったようですが、敗戦とともにすべてを失ったみたいですね。ただ
 石造りの建物は今も残り観光名所の一つとなっています。下関には幕末維新から開国後
 の目覚ましい発展を遂げた日本の縮図ともいうべきモニュメントがたくさんあるのです。
 近代日本の歴史が残る場所の一つですね。
  二・三階部分を見学できます。なんと内部は畳が敷かれていて、廊下も日本風です。
 近代洋風の建築なのですが、内装は日本のままだったんですね。もちろん靴は脱ぐので
 しょう。あ、奥の方には足踏みオルガンなんかもありますね。


  そしてここには、近代日本文学に名を遺す女流詩人の足跡が残っていました。そう、
 この方です・・・

  長門市の仙崎に生まれ、素朴でいながらハッとするような斬新な発想の詩をたくさん
 残した金子みすゞさんです。オッサンは仙崎の博物館も行ったことがありますが、そこ
 には及ばないものの、嫁入り後から亡くなるまで住んでいた下関時代の遺品が展示され
 ています。病いで亡くなる直前に撮影された最後の写真・・・それを撮影した映写機が
 展示されていました・・・

  そして彼女の自筆の詩が残されていました。なんてやさしい字なんでしょう・・・

  なんという豊かな想像力でしょう。そして心の清らかさがにじみ出ているようです。
 (オッサンは気をつけんと、心の意地汚さが記事に出てまうで・・・by妻)

  はかないもの、弱いものに優しいまなざしを向けていた彼女らしい詩ですね・・・

 七五調でリズミカルなところが、同郷の中原中也に通じている感じもします。
  彼女の詩では、「こだまでせうか・・・」 が有名ですよね。


  さて、少々文学の香を味わった後は、海産物を味わいに唐戸市場へ向かいます!
 (そっちのほうがオッサンらしいで~ by妻)

  日曜日のお昼前、寒い中ですがそれなりの人出があり、賑わっていました。
  あ、何じゃこら? デッカイふぐの置物がありました。下関の南風泊(はえどまり)
 港はふぐの水揚げ日本一なんですよね。(下関に水揚げすると高く売れるので、日本中
 からふぐがココに集まるそうです。オッサンの故郷の静岡県でとれたふぐも、下関まで
 輸送されると聞いた覚えがあります。)

  そういえばうちの妻がむくれた時の顔がこのふぐに似ている・・・😆
 (なんか文句あっか? by妻)
  日曜日のお昼なので、魚市場としての機能は既に終了していて場内は閑散としていま
 した。ただし日曜日は観光客向けのお店が営業していて、楽しめます。

  お鮨のお店もかなりあって、新鮮な魚をかなり安く頂けます。シマアジやクエなんか
 もあったのか・・・よく見ておけばよかったな・・・

  オッサンは生うにと、マグロの脳天を頂きました。安い、旨い・・・

  下関名物のとらふぐもイイですよね・・・安いと思います。

  赤ナマコ、生うに、さざえなども売っていました。ウニを買えばよかったなぁ~


 そして一時間待ちで、市場の二階にある廻るお鮨屋さんで昼食です。😆
 昼間っからビールかい!(by妻)

  天然平目、天然鯛、ヒラソという魚を頼んでみました。平目がプリプリで美味しい。
 鯛も旨味がいっぱいでプルプルの食感が良かった。
  そしてハマチ、ヤリイカ、クジラの尾の赤身も!クジラはベーコンとさえずり(舌)  
 もありましたが、オッサンは赤身の方がいいのでパス。

  下関はクジラの水揚げでも有名です。大洋漁業の基地がありましたからね。


 
  お腹がいっぱいになった後は、荷物をピックアップしてから下関の対岸にあたる

 九州の門司港へと参ります。 

   船で行くのですよ~ 6~7分ほどの船旅ですが、最高です。
  
  2025年2月9日 下関唐戸から門司港への連絡船
  
  唐戸・門司港は宮崎から帰省する時に立ち寄ったことがありますが、久しぶりの訪問
 ですので楽しかった・・・

  波しぶきをあげて唐戸桟橋を出発した連絡船は、関門海峡を一気に渡ります。あ、
 関門大橋が良く見えました。
  
  2025年2月9日 関門海峡を渡る連絡船から関門大橋を眺める


  関門海峡も海の上からだとよく見えます。

  あっという間に関門海峡を渡り、門司港に到着しました。


  さっそく門司港レトロ地区の観光に繰り出します。

  はい、今夜はここまでです・・・スミマセン。