Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2024年スぺイン・フランスの旅(74)パリ国立近代美術館 ~その5~

  昨年のGWの旅行記が1年経っても終わらない気配・・・ということで連日似たよう

 な内容の記事となりスミマセン・・・(もはやどうでもえぇ感じになっとるな。by妻)


  ポンピドゥーセンターのパリ国立近代美術館シリーズも、ついに5回目です。絵画に

 興味のない方には例によってどうでもいい記事ですが、悪しからず。

  

  次のコーナーは日本でも人気のあるシュールレアリスムの画家、ロシア生まれの天才

 シャガールさんです。彼は有名な愛妻家でした。ピカソやミロは違いましたが、彼と、

 意外なことにあのハチャメチャなダリさんは奥様一筋だったようです。なんだか親近感

 が湧きますね。(オッサンとはレベルが天地ほど違うけどな・・・by妻)

  ロシアの暗い影を感じることがありますが、なんだかメルヘンチックで幸福感のある

 絵も多いですよね。恋人たちを描いた絵は特にそう・・・

  

  しかし、この絵 ↓ の男性は顔が上下逆さまになっていて、屈折した感じ。パレットを

 持っているので画家本人の姿を反映しているのかもしれない・・・でも画面上の方では

 幸せそうに抱き合う恋人たちの姿や、天使?や幸せを呼ぶ鳥?のようなものが描かれて

 います。今は辛いけど、きっといつか幸せになれる・・・そんな想いを絵にしたのかも

 しれませんね・・・(またテキトウなことを書いとるな・・・by妻)

  なんだかいろいろなものがゴチャゴチャと書き込まれていますが、シャガールさんが

 よく使うモチーフ、恋人たち、天使、ロバが描き込まれていて、「らしい」作品です。

 なんだかホンワカした気持ちになります。シャガールが人気なのもわかる気がする。


  こちらはパリに移り住んでからの絵かな。エッフェル塔やノートルダム寺院、ポン・

 ヌフなどのパリの名所が描かれていますが、主人公の女性の鏡に映った?顔がコワイ。

 田舎から出てきたシャガールさんが抱いたと思われる、大都会パリの女性への恐怖を

 描いたのかもしれない・・・(ますますいい加減な解釈になっとるで・・・by妻)


  あ、有名な絵がありました。結婚式を挙げたばかりと思われる夫婦が描かれています。

 しかしこの巨大なニワトリは何? シャガールは一つの絵の中に、主題の他にいろいろ

 な場面を描き込んでいますので、面白いです。背景に小さく描かれた場面も、関連する

 ストーリーのように思われます。そういえば昔のキリスト教の宗教画も、ルネッサンス

 前半くらいまでは聖書のいろいろな場面を一つの絵の中に描き込んでいたよなぁ。まさ

 か、それを真似をしたわけではないと思うけど・・・

  とにかくこの絵はなんだか、とてもほのぼのとした気持ちにさせられます。

  あ、妻の写真だけは荷物預けに入れずに手荷物に持っていたようです。ちょっとだけ

 記念撮影ができました。😆 (恥ずかしー。by妻)


  ついでに動画も少し撮影していました。時間が短すぎてよくわからないですけれど。 

 

 2024年5月4日 パリ国立近代美術館 シャガールの部屋


  お次はフェルナン・レジェさん。彼も独特の画風なのですぐわかります。

  近代社会の中で働く人々をこんな感じ ↑ に ちょっとポップに?描いてます。

 輪郭ははっきりしていますが写実的ではなく、図形を組み合わせたような感じです。

 色遣いも明確でクッキリしています。何が描いてあるのか分からない絵とは違っていて

 親しみやすい感じがします。


  ・・・と思ったら、やっぱりこんな幾何学的な作品もありました。工場の機械や、

 ベルトコンベアーをモチーフにしているのかな・・・なんとなく楽しい感じ。


  おっと、レジェさんは当時発明されたビデオ(8ミリ映写機で撮影?)にも関心があ

 ったみたいで、映像作品も残していたようです。

2024年5月4日 パリ国立近代美術館 レジェの制作した映像作品


  お次は中欧チェコ出身の異才、フランチェシク・クプカさんです。ちょっと暗めの

 デモーニッシュな絵を描いています。仮面をつけた人物(婦人)像のように見えます

 がもはや原型をとどめていません。ちょっと動きがあるというかダイナミックな絵の

 ように感じます。


  こうしてみると20世紀前半のパリには、ヨーロッパ中から芸術家たちが集っていたと

 いうことが実感できます。彼らはお互いに影響し合い、時には反発したり喧嘩したりも

 したかもしれませんが、芸術の都パリの空気を吸って、才能をさらに開花させていった

 のでしょうね・・・故き良き時代だったのでしょう。

  ここではご紹介できませんが、日本ではあまり知られていない東欧出身の画家たちの

 作品もたくさんありました。世界の美術史を彩る、誰もが知っている偉大な画家の作品

 だけでなく、知名度の高くない画家の作品も一定のスペースを確保されていました。

 さすがはパリ国立近代美術館、バランスが取れた展示になっているようです。


  うーむ、やはり絵画の記事はどうしても長くなってしまいます。

 妻の大好きだったシュールレアリスムの巨匠、カンディンスキー様の作品は次回に持ち

 越しです。(ホンマになかなか進まんの~、こりゃGWまでには終わらんで~ by妻)