Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2019夏:英国 ⑬湖水地方 ニア・ソーリー村

   まだまだ湖水地方が続きます。ご容赦ください。
   さて、ウィンダミア湖南端のレイクサイドの船着場から、保存鉄道のSL列車に
  乗ってハヴァースウェイトというところまで往復します。最近は日本でも蒸気機関
  車(SL)を観光用に走らせるところがたくさんありますが、鉄道の本場英国では
  あちこちに保存鉄道があり、観光施設として広く知られ、多くの観光客が利用して
  います。本当は、ハリー・ポッターのロケ地になったスコットランド・ハイランド
  地方の鉄道に乗りたかったのですが、とても時間が足りないので(あと2日は必要)
  湖水地方のお手軽な路線にしました。
   こんなおもちゃのような蒸気機関車が、10両以上あるレトロな客車を引っ張って
  いきます。大丈夫かいな?

     


  夏の観光シーズンには一日7往復くらいの便があります。ただ私の乗った便はかなり
 空席があり、どこでも座りたい放題。 


  まぁそれなりに面白かったけれど、車窓風景は思ったほど大したことはなく、すぐ
 目的地に着いてしまいました。帰りは機関車を反対側に付け替えるため、その作業を
 鉄道オタクの皆様が写真やビデオに収めていました。乗客は少なくて車内はガラガラ
 でしたが、なんか中国人観光客比率が高かった。どうもツアーで利用しているよう。


  ボウネスを出てから、この保存鉄道を往復して、またボウネスまで戻ってくるのに
 約二時間近くかかります。なんだかちょっと時間がもったいなかったな・・・


  もう午後3時を回りました。もう一か所、行きたいところがあります。ボウネスの
 船着場に戻ってから、今度は渡し舟のようなボートで、対岸のニア・ソーリー村まで
 向かいます。ウィンダミア湖を北から南へ横断した後、今度は東から西へ渡ります。
 我ながら、ホンマにバタバタ貧乏そのものやなという感じ。


  モーターボートは船の高さが低いので、目線も湖面に近くなります。

  渡し舟のモーターボートで約10分、対岸のニア・ソーリー村の船着場に到着です。

  ここからミニバンのようなマイクロバスで、ピーター・ラビットの故郷?ちゃうな、
 ピーター・ラビット物語の作者ビアトリクス・ポターさんの郷里、ニア・ソーリー村
 へ向かいます。お客さんは私の他一人だけ。どうも日本人女性のようです。

   かなり急な坂道をしばらく走り、約15分ほどで視界が開けてきました。のどかな
  田園風景の広がる、ニア・ソーリー村に到着です。

  とても小さな可愛い村です。


  ここで一番の見どころは、ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターさんの家、
 ヒル・トップです。ポターさんが暮らした頃のままの邸宅と庭園が見られるという事
 で、ピーターラビットファンやガーデン好きの方々に大人気のスポットです。

  この後方にある建物がヒル・トップの入場券を発売するオフィスです。早速行って
 みましたが、凄い混雑です。そりゃそうですね、みんなここに来るためにこの村まで
 来ているのですから・・・しかし驚きました。観光客が多いので入場制限をしていて、
 今からだと入場時間は午後4時50分とのこと。あと一時間以上あります。

  残念ながら、ボウネスに戻る最終バスの時間が午後5時なので、泣く泣く諦めざるを
 得ません。あぁ、なんのためにここまではるばる来たのかと思うと悔しいですね。もう
 少し終バスの時間を遅くしてもらえないものかと。まぁこんな小さな家に観光客が大挙
 して押しかけたら雰囲気が台無しになっちゃうから、入場制限は仕方ない事なのかも。
  仕方がないので、ヒルトップの庭園だけを見た後、ヒツジが放牧された周辺の草原を
 散策しました。オールドローズの花が咲いていました。なんだかハマナスみたいです。

  
  なんとものどかですね。私がカメラを向けると、ヒツジが一斉にこっちを向きました。
  東洋人の変わったオッサンが気になるのでしょうか? 

  はい、ピーター君の里帰りです(アホ)。

  ヒルトップのポターの邸宅には入れませんでしたが、素朴で美しい風景に私の汚れた
 心が洗われるようでした。(どうせすぐに濁るやろ・・・by妻)


  さぁ、もう帰る時間です。湖水地方の旅は終わりに近づいてきました。うーん、私の
 旅行はいつも時間が足りないよね。(要はつまみ食い旅行やんな、by妻)


  今夜はこの辺で失礼します。しかし今回は、肝腎なものを見られないケースが多いな。