2025年8月:クロアチア・オーストリアの旅 ⑨ 早朝のスプリット旧市街を散策・・・
今日は旅行記の続きです。
初日はいくぶん消化不良気味でしたが、ホテルの部屋に戻ってシャワーを浴びた後は
ベッドに倒れ込んで爆睡でした。40時間以上寝ていなかったのですが、午後11時過ぎに
就寝して、翌朝はなんと午前5時には目が覚めてしまいました。2日目も、パンパンの
スケジュールですので朝早く起きないといけません。
朝食の前に、旧市街の散歩に出掛けました。(パンダ君も一緒かい!by妻)
何時も観光客でにぎわっているペリスティル広場も、朝6時前なのでガランとして
います。これならパンダ君の撮影も大丈夫です。(アホ)
このペリスティルは、古代ローマの都市に典型的な中心広場である「フォーラム」の
構造をしっかりと残しています。左側が大聖堂(後で訪問予定です)で、後方の真ん中
には下の階に降りて行く階段が見えます。この下の階は古代ローマ時代の空間が、ほぼ
そのまま残っている興味深い場所です。ここも後で訪れます。そしてその上の2本の柱
の間を進むと、前日ちらっと見学したヴェスティブルという皇帝ディオクレティアヌス
の居住ゾーンの玄関口になります。
大聖堂の入口はまだ閉まっています。こうして見ると、かなり迫力があります。
皇帝ディオクレティアヌスがエジプトから持ち帰ったというスフィンクス像が鎮座
しています。古代ローマ帝国はエジプトも支配下に置いていたんですよね。
ペリスティル周辺は古代ローマの雰囲気を感じさせますが、その周囲は中世以降に
一般人が住みついて、歴史的な住宅地になっています。まぁ最初は違法建築だったと
思われますが・・・
後で購入したスプリットの街のガイドブック(嬉しいことに日本語版がありました)に
載っていた、この辺りの写真を掲載します。
左下手前に見えるのが「銀の門」、皇帝宮殿の東の入口です。そのすぐ先(左下の白
い建物)がオッサンの宿泊しているホテル・ペリスティルです。中央に見える塔と八角
形のドームが大聖堂(皇帝霊廟を改造したもの)です。中央付近の空間がペリスティル、
そして天井に穴が開いている建物が皇帝居住エリアの玄関ヴェスティブル(前庭)です。
ホテルの前からペリスティルまで歩いて向かう間の動画を撮影していました。
2025年8月4日 スプリットのディオクレティアヌス宮殿 早朝のペリスティル
さてペリスティルから、ヴェスティブルの方に向かって歩いて行きます。
ヴェスティブルも、早朝なので誰もいません。記念撮影し放題です。(アホ)
昨夜の雨がウソのように、この日は朝からカラっと晴れたいい天気でした。天井の穴
から青い空が見えます。
この窪んだところに、神々の像が置かれていたのだろうと思います。当時はモザイク画
や神々の彫像などで飾られていてさぞ豪華だったろうと思います。まぁ皇帝宅の玄関口で
すからね。しかし今ではむき出しのレンガや積み上げた石を固めた遺跡となっています。
ヴェスティブルから西は、中世以降の狭く入り組んだ街路の街並みです。自動車は入る
ことができません。早朝なので人通りはありませんが、なかなかいい雰囲気です、治安は
悪くないようで、ゴミが散乱していたり建物の壁に落書きがされているようなこともあり
ません。まぁ世界遺産に指定されたのでいろいろ規制があると思いますし、住民の方々も
きっと貴重な世界遺産に住んでいるという意識をお持ちなのでしょうね。
真っすぐ西に歩いて鉄の門という西側の門を抜けると皇帝宮殿の外になります。
すぐにナロドゥニ広場というちょっと小奇麗な広場に出ました。中世ヴェネツィア時代
の時計塔がありました。ちょうど朝6時の鐘が鳴りました。
今度は南側の海沿いのプロムナードに向かいます。
レプブリカ(共和国)広場という大きな広場に出ました。ここが現代のスプリットの
中心部なのかな?それでもまだ午前6時過ぎなので人通りは少ない。
ここから海沿いのプロムナード(リヴァ)を散策します。ディオクレティアヌス宮殿
の南側に沿って、広い歩行者専用の通りが続きます。
夜は屋台のお店(上の写真で白い布を被せている)が軒を連ねて観光客で大賑わいだ
そうですが、朝はひっそりとしています。犬の散歩と、ランニングをする人くらいしか
見かけないな、と思っていたら・・・
オッサンはここで悪ガキ2人組に絡まれてしまいました。東洋系の人間だと思って、
空手というかカンフーの真似事みたいなことをしてオッサンに突っかかってきました。
貴重品を奪われてはまずいと思って、オッサンも空手のようなポーズをして応戦します。
すると悪ガキどもは面白がって、ますます調子に乗ってきました。よく見ると10代前半
のガキんちょです。オッサンは、露骨にイヤな顔をして「あっちへ行け!」と日本語で
まくしたてました。すると悪ガキは「仲直りの印」とばかりにグータッチをしてきて、
そのまま自転車で走り去りました。何なんだよ、一体・・・
月曜日の朝なのに、学校にも行かずに悪さばかりしているようなガキどもでした。
まぁ悪ふざけのつもりかもしれませんが、外国人観光客にこんなことをするような民度
の低い奴はどこの国にもいますからね。当然、我が国にも・・・
朝からいきなり気分が悪くなりましたが、こんなことでスプリットの印象が悪くなる
のでは残念ですので、気持ちを切り替えて海沿いのリヴァの散策を続けます。
2025年8月4日 スプリット旧市街 海沿いのプロムナード(リヴァ)
いやぁ爽やかです。海を渡る潮風が涼しくて心地よいです。そして海の男は早くから
働いていますね。魚を獲りに行って戻ってきた小さな漁船、観光客向けのツアーの準備
をするモーターボートなど、オッチャンたちが既に活動を始めていました。
そして皇帝宮殿の南門(青銅の門)から、再び皇帝宮殿内部に戻ります。
南側はペリスティルのある中央部より一段低くなっています。皇帝宮殿は長い年月を
経て古代ローマ時代の1階部分が地中に埋まり、中世には貯蔵庫やゴミ捨て場になって
しまっていたそうです。しかしそのため、ペリスティルやヴェスティブルのある2階の
部分が中世に大改造されてしまったのに対し、1階(中世では地下)部分は古代ローマ
時代の建築の構造がそのまま残っているそうです。近代になってスプリットの街を再び
活気ある観光都市としてよみがえらせようと、地下の大掃除をして、今では古代ローマ
時代の遺跡が見られるスポットとなっています。海沿いのプロムナードも、同時に整備
されたのかもしれないです。
確かに古代ローマ時代そのままという感じです。かなり頑丈な造りをしていますね。
外に比べてひんやりとしています。昔、ワイン貯蔵庫として使われていたみたいです。
そういえば最近までは、この地下部分にお土産物の屋台がたくさん並んでいて大混雑
だったそうですが、遺跡保護と観光を優先することになり撤去されたそうです。そう
か、それで海沿いのプロムナード(リヴァ)に屋台が並ぶようになったんですね。
ちなみに、前日大荷物を持ってここを通り抜けてホテルに向かったのでした。階段が
きつかった。(んなこたぁどうでもよろしい。by妻)
あ、奥に見える階段を登るとペリスティルに出るのですね。そしてこの分厚い天井の
上にはヴェスティブル(皇帝宅の玄関ホール)があるんですよね。
左右にも外に出られる出口と階段がありました。
時刻は午前6時半を回ったところ。朝食までにはまだ少し時間がありますので、もう
少し散策を続けます。今度は旧市街からちょっと離れた場所に参ります。(オッサンが
行く場所なんて、だいたい想像がつくわい。でもワインショップじゃないよな。朝早い
時間だし・・・by妻)・・・ということで、続きます。
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