クロアチア第二の都市、アドリア海沿岸のスプリットの街の続きです。

　　ディオクレティアヌス宮殿の城壁を出て少し南の方角に歩くと、スプリットと各地を

　結ぶ交通機関の乗り場があります。長距離バスターミナルと、鉄道駅、そしてフェリー

　ターミナルが隣接していてとても便利なのです。

　　そしてその先にはなんと、綺麗な海水浴場があるのです。すごいですね～　オッサン

　は那覇の街の空港の近くに海水浴場があったのを思い出しました・・・

　　スプリットの港はとても広く、桟橋が４カ所に分かれています。

　クロアチアのアドリア海沿岸ではフェリーや高速船（カタマラン）が住民の生活の足と

　なっていますし、最近では観光客向けのツアー船も多く、港はとても賑やかなのです。

　　　ちょうど大型のフェリーが停泊しています。かなりゴージャスです。

　　実はこの後アドリア海の島に行くことにしているので（チケットは予約済）、乗り場

　　を確認したかったのでした。

　　港の入口には、上の写真のような案内図があり、船の乗り場が数字で示されています。

　何時何分のどこそこ行きの船が何番線から出るかを確認してから、乗り場に向かいます。

　間違えたら大変ですからね・・・一番手前の大きな客船が停泊しているところは、多分

　クルーズ船とか、イタリアやギリシアに向かう大型船が停泊する場所でしょうね。

　　オッサンがこの日の午後に向かうのはスプリットから近い島なので、乗り場は旧市街

　に近い便利な場所にありました。よし、ここなら慌てなくても大丈夫だ。（？　by妻）

　　こんな感じで ↓ 行先と乗り場を示した電光掲示板の案内がありました。　オッサンが

　載る予定の船はおそらく９番乗り場だと思われます。メモしておこう。😀

　　そしてオッサンはスプリットの鉄道駅までトコトコ歩いて行きます。

　　実は、最初の計画ではドゥブロヴニクに最初に入り、その後スプリットからザグレブ

　に鉄道で向かう予定でした。しかしロンドンからドゥブロヴニクまでの飛行機の予約が

　取れず、やむなくスプリットを先に回ることにしたため、鉄道旅行は断念せざるを得ま

　せんでした。クロアチアでは鉄道はマイナーな存在で、スプリットからザグレブという

　日本で言うと大阪ー東京間なのに、直通列車は１日３本。（うち１本は夜行寝台列車）

　所要時間は７時間もかかります。高速道路を使うバスならば約５時間で着きますので、

　鉄道を利用する人は極端に少ないそうです。実際、その特急列車も２両編成とのこと。

　　うーむ、やっぱり乗りたかったな～・・・（電車小僧やからな。by妻）

　　やはりスプリットの駅は閑散としています。クロアチアの鉄道の最南端の終着駅なの

　ですが、田舎の寂れた駅という感じでした・・・時刻は７時ジャスト。

　　ちゃんと有人の切符売り場の窓口があり、自動券売機やコインロッカーもありまして、

　一通りの設備は揃っているのですが、いかんせん人が少ない・・・

　　それもそのはず。スプリットを出発する列車は一日約20本。そのうち半分がスプリット

　郊外の街までの列車です。ザグレブまで行く列車は朝、昼、夜（夜行列車）の3本のみ。

、日本の赤字ローカル線のような感じでした・・・クロアチア第二の都市の表玄関なのです

　が・・・うーむ。ザグレブースプリットードゥブロヴニクを結ぶ高速鉄道を建設すれば、

　観光客も大勢列車に乗ると思うのですが・・・クロアチア国鉄はやる気ゼロみたいです。

　　案内表示板はクロアチア語、ドイツ語、英語、イタリア語の順番で書かれています。

　クロアチアは今ではドイツとの結びつきが強く、観光客向けに英語は必須、そしてアドリ

　ア海地方は対岸のイタリアの影響が強いため・・・と思われます。

　　さて手持無沙汰なオッサンでしたが、ちょうど７時８分に到着する列車があるようです

　ので、ちょっとホームに出て列車を待っていました。　だだっ広い構内にホームが二本。

　殺風景な感じです。終着駅の旅情はあまり感じられません。（そら稚内とか根室とかは

　ちゃうやろな・・・by妻）

　　あ、列車がやって来ました。２両編成のディーゼルカーです。近郊の街からの通勤・

　通学列車と思われます。しかしお客さんは少ない・・・月曜日の朝なのに・・・

　　2025年8月4日 スプリット駅に到着するクロアチア鉄道のディーゼルカー

　　2両編成の先頭車の前半分が一等車になっています。ただし座席は同じで特別なもの

　ではなく、単に二等席と区別しているだけと思われます。なんだかなぁ・・・

　　ちょっと内部を見学しました。ヨーロッパの列車は座席が固定式なので、車両の半分

　は前向き、半分は後ろ向きになります。日本の回転式シートを導入したらいいのに。

　　折り返しの列車に乗る人も少なく、ガラガラです。うーむ、クロアチア国鉄の将来が

　危ぶまれる状況ですよ・・・まぁバスの方が早くて安くて、街の中心部を直結するから

　便利なんでしょうね。

　　それにしても、クロアチアの方が日本の通勤ラッシュを見たら卒倒するでしょう。　　

　　この後はいったんホテルに戻って朝食を摂り、ディオクレティアヌス宮殿の有料見学

　ゾーンを「はしご」します。11時の高速船で島に行く予定ですので、約２時間で観光を

　しなければなりません。レディー、ゴー！😆（アホ）