Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

初冬の鎌倉 ➁北鎌倉の古寺めぐり ~明月院へ~

  円覚寺を出た後は、横須賀線の踏切を渡り、狭い道幅の交通量の多い道路を横切って
 次のお寺に向かいます。まずは東慶寺、円覚寺系列の臨済宗の禅寺です。円覚寺の開基
 者である北条時宗の息子、貞時が開基したとのこと。このお寺は明治時代までは尼僧院
 で、女性の駆け込み寺として有名だったそうです。まぁ今もDVが問題になっているけど
 昔からひどいことが結構あったのですね。私なんて、妻に暴力をふるうなんて(恐ろし
 くて、笑)到底できません。(なんて⤴?もう一遍言ってみい!by妻)

  少し急な石段を上ると、やや古ぼけた門が見えました。ちょっと寂れている感じ。

  ここはなんと入場無料。お金を取るほどの見どころがないということか(失礼な)。
  確かに観光名所というには少し物足りませんね。写真もほとんど撮りませんでした。
 ここは禅のお寺としての活動をしっかりされていて、座禅会や華道の体験教室などを
 よく開いているようです。この日も僧侶の講話に聞き入っている人が結構いました。
  境内にはいろいろな花があります。12月なのでもう枯れているものが多いのですが、
 四季折々の花を楽しむことができるそうで、花好きの方には人気があるようです。
  後でわかったのですが、このお寺には西田幾多郎、小林秀雄といった超有名人のお墓
 があるそうです。
  
  続いて、その近くにある浄智寺(じょうちじ)に参ります。ここも臨済宗円覚寺派の
 お寺だそうです。同じように執権北条家が開基したようで1281年創建だそうです。
  ただし関東大震災でほぼすべての建造物が倒壊し、現在の姿は昭和になって再建され
 たものだそうです。お寺の入口は木立に囲まれており、ちょっといい雰囲気です。

     

  この山門をくぐって内部に入ります。初冬らしくススキがお出迎えしてくれました。


  本尊の三世仏を安置する曇華殿(仏殿)です。このお寺も背後に山(丘)が迫って
 いて、境内は樹木が豊かで起伏に富み、散策するのが楽しいです。洞窟のような祠も
 あり、じっくり見ているとそれなりに時間が必要です。このお寺の裏山からは、紅葉
 の名所である源氏山公園に抜けられるそうですが、体力に自信のない私はお寺めぐり
 を続けます。紅葉を愛でるのを優先される方は、源氏山公園がお薦めのようです。

 
  まだまだお寺めぐりは続きます。再び線路を横切って、アジサイの寺として有名な、
 明月院(めいげついん)に向かいます。近くまで住宅地がありますが、閑静で落ち着い
 た雰囲気です。参道の入口には大きなイチョウの木が黄色く色づいて綺麗でした。

    

  5分程歩くと到着です。入口にはなぜかウサギと亀の像が置いてあります。二匹とも 
 お寺の方を向いて何かを眺めている感じで、なんだかカワユイですね。     

     

  有名なお寺だけに、入場料も500円と結構なお値段。
  創建は室町時代後期とかなり古く、平治の乱で討死にした当地の武将の菩提を弔う
 ために1160年に建てられたのが始まりだそうです。鎌倉時代、第5代執権北条時頼の
 時に禅寺として整備されたとのことですが、明治時代に(廃仏毀釈運動のせいか?)
 本寺は廃され、今はその塔頭だった明月院だけが残っているということです。
   
  中に入ると、アジサイで有名な参道を通っていきます。ここも境内は坂の上です。 

   

 6月のアジサイの季節にはこんな ↓ 感じのようです。(ネットから借用)
 アジサイの頃にも来てみたくなりますね。でも多分大混雑だろうね・・・ 

  明月院のもう一つの見どころは、「悟りの窓」と呼ばれるものです。
  例年より観光客が少ないはずですが、人気スポットなので混雑が気になります。
  ・・・どんなところかは、また次回に・・・(ケチ,by妻)。