初冬の鎌倉 ➂北鎌倉の古寺めぐり ~明月院を堪能~
明月院の続きです。
アジサイの参道を登り境内に入ると、既に人の列が見えました。
そうです、「悟りの窓」を観るために行列をしている人たちです。うわ、マジか。
規則正しく、順番に並んで大人しく待ちます。(結局20分くらい待ちました。)
ようやく私の見る番が回ってきました。どうでしょう。一幅の絵画のような美しい
国府津、ちゃう構図。まさしく目から鱗。これは並んででも見る価値があります。
日本人の禅の精神が昇華したような崇高な佇まいです。こりゃ、ヤラレタ。
この演出を考えた人は天才だ。しかも小道具がお茶目ですよ。季節によって、手前
のお飾りが変わるようです。芸術的でありながら、遊び心もあります。
じっくり見たいところですが、後ろにも行列ができていますので「悟る」には時間
が足りませんでした・・・(所詮アンタにゃ無理やろな・・・by妻)
オイ、オッサン、後ろの人が待っているのに何をやっとんじゃ!
そうだなぁ、京都の慈照寺(銀閣寺)の東求堂にも、こんな構図があったような(円
ではなく四角い窓だったような気がするけど・・・)。
そして、この方丈の前には枯山水庭園がありました。これもイイね。ツルカメなの
かどうかはわかりませんが、石の配置と盛り砂が本格的です。植栽も多様で、季節に
よって彩りが違って面白いと思われます。
「悟りの窓」がある方丈の全景はこんな感じです。
さらにこの方丈の裏にすばらしい庭園があります。しかし、なんと別料金を取られ
ます。追加500円を払って、都合1,000円ですよ。ちょっと調子にのっていないか?
でもそんな文句を言って申し訳ありません。これは素晴らしいです。
先ほど見た「悟りの窓」が、こちらからはっきりと見えます。(つまり、向うから
こっちも見えている)。なかなかフォトジェニックな感じです。
反対側を見ると、紅葉の樹々の向こうにやや広い庭園が広がっています。ここは6月
には青々とした菖蒲園になるようです。そうか、6月に訪れれば、アジサイと花菖蒲を
愛でることができるようですね。
境内や庭園には、よく見るとあちこちにお地蔵さまがありました。しかもそれぞれが
ちょっと特色ある姿をしています。たとえば、これ ↓ 。
境内にはもうスイセンの花が咲いていました。凛とした佇まいですね。
なんだかんだで、ここでも約一時間を費やしてしまいました。待ち時間が20分あった
けどね。出口には小さなバラ園までありましたよ。
いやぁ、明月院は見ごたえがあって楽しかった。もう一回、6月に来たいね。
まだもう少し、北鎌倉の古寺の記事が続きます。
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