Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2019年夏:英国 ㉘パブで遅い昼食、トラファルガー広場へ

   2020年も残りあと1週間。英国編の記事を年内に完結させるべく、急ピッチで参り
  ます。ロンドンだけで何回分になるなのかな?それだけ書くことが多いんですよね。
  
   さて、ウエストミンスター寺院も素晴らしくて良かったなぁと思っているうちに、
  午後2時を過ぎてしまいました。夢中で観光しているときは平気でしたが、観光を
  終えた途端に空腹感が・・・こういうところがお子ちゃまですね。夢中で遊んでいる
  うちはお腹がすかないみたいな・・・(オッサン、ガキと一緒やな。by妻)
   しかし世界に冠たる大英帝国の首都ロンドンでは心配ご無用、食いっぱぐれること
  はありません(コロナ前の話)。お昼から開いて深夜まで営業して、お酒はもちろん
  簡単な食事がいつでもとれるパブという素晴らしい業態の飲食店があるのです。この
  ような便利で身近なものは大陸ヨーロッパではまずありえない(米国系ファストフー
  ド店は別にして)。南欧圏のバルが近いかもしれないけど、本格的な食事もできる点
  ではパブの方が間口が広い気がします。
  
   で、入ってみました。ウエストミンスター寺院からトラファルガースクエアに向か
  う道すがらにあった、パブ「ザ・レッド・ライオン」です。観光客が多いエリアなの
  で、ちょっと華やいだ感じです。ためらわずに入ることができました。

    

  中に入るとウェイターに「食事ですか?」と訊かれ、そうですと答えると、狭い階段
 を通って地下のテーブル席に案内されました。そこは既に観光客で満杯。私の隣はイタ
 リア人の家族連れでした。ロンドンでイタリア語をたっぷり聞かされました(笑)。
 イタリア人って本当に元気で明るいよね。そして、本当におしゃべり。まぁ、向うから 
 見たら、「隣のジャポネーゼのシニョーレは無口で暗い奴だ」ということになります。


  さて早速注文します。まずはビール。英国産のメジャーなビールを蛇口からジョッキ
 になみなみと注いでくれます。私は全然知らないのですが、やはり種類が豊富ですね。
  これはフラーズ醸造所のESB(エクストラ・スペシャル・ビター)のエールです。 
 「ロンドン・プライド」の銘柄で有名なロンドンでも有名な醸造所ですが、なんと日本
 のアサヒビールの資本が入っているようです。日本でも売っているのかな?
  飲んでみると、コクがあって深みがあるね。わりと好きなタイプ。色合いも美しい。

     

  食事は定番、フィッシュ・アンド・チップス。思っていたより、ちゃんとした料理
 でした。値段も1500円くらい。ボリュームもたっぷり。魚はコッド(タラ)かな?
  魚のフライは、サクサクの衣の下に熱々でジューシーなふんわりした白身が包まれ
 ていて食感がいいです。味もまずまず。グリーンとホワイトの二種類のソースで変化
 を付けているのがおしゃれです。ポテトも魚のフライの下に埋もれていますがかなり
 の量。日本人にはこれだけでメインディッシュになると思います。私もこれだけで、
 ギブアップでした。エールビールにも案外合うんだね・・・


  1人黙々と食事をしてビールを飲んで(もう一杯頼んだけど忘れてしまった)、40分
 で店を出るオッサン。隣のイタリア人はいったい食事に何時間かけるのか?というほど
 のんびりしていました。彼らからすれば「あのジャポネーゼのシニョーレはいったい何
 をそんなに急いでいるのか、理解に苦しむ」ということになると思います。(笑)
 はい、確かにオッサンは急いでいます。(アホ)


  ところで、この通り(ウエストミンスター寺院からトラファルガースクエアに向かう
 道)は英国の官庁街のようで、国防省や外務省などがあります。日本だと霞が関みたい
 なところか。そういえば国会議事堂が近くにあるのも日本と似ているね。国家公務員は
 国会答弁や議員さんの対応が多いから、近くに居ないと大変だろうね。
  そんなことを考えて歩いていたら、何だか人だかりができている一角がありました。 
 どうやらこれが英国首相官邸、通称ダウニング街10番地のようです。国際ニュースで
 英国首相にインタビューする映像が良く出ますが、ここかぁ。サッチャーさんから、今
 ではちょっと「やんちゃ」なボリス君まで、ここで生活していたのですね。

 
  それを横目で見ながら、まっすぐトラファルガー広場に向かいます。官庁街を抜けて、
 だんだん人通りが賑やかになってきます。霞が関から日比谷に向かう感覚です。そうか、
 トラファルガー広場は日比谷公園みたいな感じか・・・(違うと思うで。by妻)
  さぁ、着きました。

 

  開放感あふれる広々とした空間の中央に、まっすぐ伸びたネルソン提督の記念柱。
 トラファルガー沖の海戦でスペイン無敵艦隊を破った英国海軍提督、ネルソンさんの
 像です。英国が名実ともに世界の覇権を握る契機となった戦いのヒーローなのですね。
 そう思うと、どや!って感じですね。参りました。
  古代ローマのトラヤヌスの記念柱を真似したのかな?国王ではなく、戦闘に勝った
 指令官の像というのが違うけれど。いや、古代ローマ帝国は皇帝自身が戦闘の司令官
 だったからね・・・そう考えれば同じ発想かな。


  さて、この堂々たるトラファルガースクエア(広場)に面して(この写真では右手)、
 ロンドンを代表する美術館「ナショナル・ギャラリー」があります。今年、コロナ禍
 のせいで日程が変更になりましたが、門外不出だったここの絵画が世界で初めて日本
 (東京と大阪)で一部公開される歴史的イベントがありました。私も見に行きました
 が、御覧になった方もいらっしゃるのではないかと思います。
  私がロンドンに二泊して丸一日観光するスケジュールにしたのは、ここをじっくり
 と見学するためなのでした。(でも、もう午後3時やで、遅いんちゃうか?by妻)

 ギリシャ・ローマ風の神殿のようなメインエントランスです。カッコいい! 

  次回から傑作絵画のオンパレード、たぶん2~3回続きます。
  絵画にあまり興味のない方にはつまらない記事になるかもしれませんがご容赦下さい。
 見学に充てられる時間は、約2時間です。さぁ、スタート!
 (またタイムトライアルかいな、えぇ加減に鈴木誠也・・・by妻)