Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

いきなり鳥取県 ④三朝温泉:依山楼岩崎で

   鳥取県の記事の続きです。三朝温泉の旅館、依山楼岩崎さんに宿泊します。
  三朝川のほとりに立つ、ここでは最大級の旅館です。客室も多く、ロビーにも人が
  ちらほらいましたが、広いので気になりません。当然ながら、入館前に手指の消毒
  と検温があります。私の部屋は5階の川とは反対側の端っこの部屋です。まぁ1人
  なので仕方ない。二人用のベッドが並ぶ、まぁまぁの広さの洋室です。眺めは期待
  していませんでしたが、川の反対側の山側には庭園になっていて、それはよく見え
  ました。まだ紅葉が残っていて美しい風景です。散策をしている人もちらほら。

 

 
  夕食を7:00に指定したので、その前にこの旅館ご自慢の温泉に入ってきます。
  写真はすべて旅館のホームページから拝借しました。お風呂は左右に分かれていて、
 男女入替え制です。「右の湯」が男性用でした。これ ↓ が露天風呂「仁者の湯」です。
 確かにこんな感じできれいでしたねぇ。

 

  ここからさらに屋内階段を上っていくと、ラジウム蒸気温泉や、少し開放的な露天 
 風呂があります。「智者の湯」というそうです。湯加減が丁度良かった。
 そういえば三朝温泉は全国有数のラジウム温泉があるところだそうです。

 

 
  大浴場も広くてゆったりしています。大浴場からも露天風呂と庭園の様子が見える
 ので、風情があります。この時間(午後6時過ぎ)の入浴客は、宿泊の方ばかりだと
 思いますが、地元中国地方の方と関西弁を話す方々が半々ずつのようでした。
  これ ↓ が大浴場の「楽山の湯」です。湯船の中に岩が配置されて、いい雰囲気です。

 


  私が大浴場で湯に浸かっていると、小学生(1~2年かな?)の男の子が近寄って
 きて話しかけてきました。「こんばんは。おじさん、どこから来たの?」と。今どき
 めずらしい人懐っこいお子様ですね。きちんと挨拶もしますし、1人でも大人しく温泉
 に浸かっていますので、良い環境のご家庭のお子様なのでしょう。聞くと、岡山から
 ご両親と弟と一緒に来ているそうです。ほどなくお父さんがやってきて声をかけると、
 そちらへ戻っていきました。大浴場や露天風呂で、はしゃぎまくる小さい子も多いの
 ですが(まぁ興奮するので無理もないですが)、大人しくて礼儀正しい子でした。


  さて、たっぷり1時間近く温泉でまったりした私。上機嫌で夕食会場に向かいます。 
 ここでは部屋食もできるのでしょうが、洋室の客は食事処(個室)での食事です。
 隣の小部屋は関西から来たと思われる年配のご夫婦2組です。のんびりした関西弁で
 上品そうな方々でしたけど、楽しそうに四六時中しゃべりまくっていました。
  この季節に鳥取に来たのならば、何をおいても旬のズワイガニ(松葉ガニ)です。
 私は鳥取の漁港で水揚げされたズワイガニ(松葉蟹)を使ったコース料理を予約して
 いました。楽しみです。
  
  早速出てきました。鳥取産松葉ガニの刺身、白イカとシマアジ、ヒラメの刺身です。
 なかなか豪華な取り合わせですね。お鍋は牡蛎、突き出しもおしゃれで楽しい。お味も
 さすがです。 
  既にワインも注文している私。鳥取県の北条ワインの辛口白(甲州種)です。 

 

 
  なんといっても圧巻は松葉ガニの刺身。とれたての生ですので鮮度抜群。引き締まっ
 た身がこのように ↓ 花のように開きます。そして口にすると、なんだこりゃ!実に甘い!
 滑らかな舌触りと複雑な甘さに、敢え無く1ラウンドでノックアウトです。
  じわっと旨味が口の中に浸透してくるような感じ。贅沢なことこの上なし。 

 


  お品書きを参考までに。


   先付  蟹みぞれ和え
   前菜  旬菜盛り合わせ 
        赤魚塩麹焼き、あかにし貝雲丹焼き、厚焼き玉子、烏賊明太、烏賊塩辛
        ホタテ小柱辣油味噌和え、クリームチーズ生ハム巻き
   お造り 鳥取県産本松葉蟹の洗い、縞鯵、烏賊、平目
   お凌ぎ 蟹の棒寿司
    
  さぁ、これからが本番です。 
  松葉ガニの竈蒸し。カニ味噌もたっぷりです。大ぶりの身がスポンと気持ちよく?
 抜けますので食べやすく、ささっと酢に浸してから頂きます。何もつけなくても甘く
 て味がしっかりついています。冷凍のカニとはまるで違います。(当たり前)
  鳥取県内の港で水揚げされた、一定の規格をクリアした本松葉ガニ(の雄)だけに
 つけられる白いタグがありました。最近、ブランド物の松葉ガニ(ズワイガニ)は、
 こうした色付きタグで判別できるようになっていますね。

 

  
  そして松葉ガニの炭火焼きです。カニ味噌も香ばしく焼いています。ホクホクで、
 中はふっくらしていて、口にするとじゅわッと旨味が広がります。もうダメ・・・ 

 

  お品書きの続きです。
  
   焼き物  鳥取県産本松葉蟹の酒香焼き
   油物   蟹爪アーモンド揚げ、のどぐろゆかり揚げ、南瓜、青唐   


   お椀   蟹射込み蓮餅赤もく仕立て


   温物   牡蠣の味噌小鍋
   酢の物  鳥取県産本松葉蟹の釜戸蒸し


   御飯   三朝米特選こしひかり
   留椀   親蟹汁
   香の物  高菜、ハリハリ漬け


   水菓子  黒糖プリン(白バラ牛乳使用 
              ※地元で有名な大山(だいせん)山麓の牛乳


  いやぁ旬の松葉カニ尽くし、さすがです。堪能しました。こんなに美味しい松葉カニ
 は初めてです。メニューもよく考えられていて、最後まで楽しめました。
  しかし一人分だと、松葉蟹一パイを刺身+焼き+蒸し(茹で)に分けて調理するので
 一匹丸ごとの姿が見られません。片側の脚は刺身用、残りは甲羅を真ん中でスパっと切
 って、脚は「焼き分」と「蒸し分」に分けられてしまいましたが、二人だと丸々の姿で
 提供されると思われます。妻と一緒だったらな・・・(しゃあないやんけ!by妻。)
 

 


   満足した後はもう一度ゆっくりお風呂へ。いやぁ、たまにはこういう旅もいいね。
   今回は自慢話になってしまってすみません。
   最後は部屋で持ち込んだブルゴーニュ赤ワインのハーフ・・・(またか、by妻)