Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

師走の京都 ➂紅葉(もみじ)の永観堂

   翌朝、8時30分にチェックアウト。歩いて3分で京阪電車の祇園四条駅へ。一駅
  電車に乗って、京阪三条へ。交通の便の良いここで荷物を預けて、一日観光します。
   京阪三条駅はバスのターミナルの一つにもなっていて、洛東方面の観光には便利
  です。しかし、ドジなオッサンはまたしてもミスを犯しました。そうです、お約束
  のバス乗り間違えです(アホ)。だって、京都の市バスは路線が複雑で、停留所に
  行先の違うバスがたくさん来るんですよ。(しっかりと行先や路線番号を確認せん
  からや、アホ。by妻)
   「次は知恩院前~」のアナウンスで気が付きました。祇園方面に戻ってるやん! 
  慌てて下車しましたが、不愛想なバスの運転手さんは「乗り間違えなら料金はいい
  ですよ、次から気を付けてくださいね」とボソッと。うわ、いい人やん。有難う。 
  東山三条まで戻って、目的のバスに乗り直しました。行先は「永観堂・南禅寺道」
  です。バスは平安神宮の大鳥居の前を右折し、東山の山すそに入っていきます。
  15分ほどで目的のバス停に着きました。ちょうどお寺の拝観開始時間の9時を少し
  回ったところです。バス停からさらに山側に5分程歩くと、最初の目的地「永観堂」
  の前に到着します。「紅葉の永観堂」で有名なところですが、正式には「禅林寺」と
  いうそうです。もう12月も中旬になるので紅葉は終わっているかなと思いましたが、
  まだなんとか散り残っている感じです。前回行ったのは、関西在住の頃に妻と行った
  時なので、もう20年以上前です。久しぶりの訪問となりました。 

 紅葉シーズンも終わり、初冬の朝ということもあって観光客は数人程度しかいません。
静かに拝観・鑑賞ができそうです。土塀の瓦の上にモミジの葉っぱが散っています。

  入口手前の紅葉はまだ十分見ごたえがありました。
  ただ落葉が多いので、朝から竹箒で清掃している方々がたくさんいました。参拝客
 に美しい姿を見てもらうための努力は大変です。この後どこに行っても落ち葉を掃除
 している方々を必ず目にしました。感謝して、有難く拝観しましょう。

 

  入口には新型コロナ対策の看板が出ています。検温・手指の消毒は当然です。

 パンダ君も一緒です(アホ)。境内のモミジもまだ十分綺麗ですね。

  さすがは「もみじの永観堂」と呼ばれるだけのことはあります。最盛期は過ぎていて
 も十分に堪能できます。緑の苔と赤いモミジのコントラストはビューティホ!

    

  素晴らしい観光名所では、いつも入口付近で既に舞い上がってしまうオッサンですが、
 この日は落ち着いてお堂の見学に移ります。

  永観堂の境内図と拝観順路です。上の写真は諸堂入口の大玄関です。ここから入り、
 方丈、釈迦堂、御影堂、阿弥陀堂(本堂)と回っていきます。かなり立体的な配置に
 なっていて面白い造りです。

  入ってすぐ、右手に釈迦堂があります。障子を開けたところに紅葉と松が見えます。

  そしてこちら ↓ 左側が方丈。方丈と釈迦堂と瑞紫殿(右側)に囲まれた逆L字型の
 中庭が美しいです。ここの紅葉は少しピークを過ぎていて枯れかけていました。 

  次は釈迦堂。庭園と唐門(勅使門)です。

  こちらは瑞紫殿側から釈迦堂(左)を見たところです。
  ワサオ君、京都デビューです。(アホ・・・) 

  続いて一番大きなお堂の御影堂です。このお寺にも国宝や重文級の寺宝がありますが
 通常非公開で、特別公開の時にしか見ることができません。 
  御影堂から先は、山に向かっていきますので高低差があります。なんとエレベーター
 までありました。さすが有名なお寺は配慮が行き届いていますね。

    

  エレベーターを昇って左手に向かうと、急な階段が現れます。臥龍廊というそうです。
 なるほど。でも、これは体力のある人でないと登れないですね。この先に開山堂があり
 ますが、そこまで行こうという人は少ないかもしれません。

 

  開山堂まで行くと、京都の街並みが見渡せます。紅葉シーズンならば、山一面を埋め
 尽くす紅葉と京都の町のパノラマが楽しめるはずです。(そのかわり大混雑は覚悟する
 必要あり。)しかしこの時期は山の方の紅葉は完全に終わっていますので、絶景という
 訳にはいきませんでした。手前が御影堂です。

  再びエレベータ前まで戻り、反対側の阿弥陀堂に向かいます。阿弥陀堂から渡り廊下
 を見るとこんな感じです。靴を脱がずに回れるのはいいですが、木の廊下は冷たいので
 厚手の靴下を履かないと大変なことになります。スリッパが欲しいところです。

  さて阿弥陀堂には、このお寺のご本尊「見返り阿弥陀」の像があります。写真撮影が
 できませんので、HPの写真を掲載します。由来となった逸話もさることながら、慈愛に
 満ちた表情が魅力的で、安らぎを感じさせてくれますね。(重要文化財)

    

 
  この後は境内の散策です。放生池の後ろにお堂があり、その背後に「多宝塔」が見え
 ます。あそこまで行くのは疲れるのでやめました。

 境内もなかなか広く、ピークを過ぎましたが紅葉が映えます。
 観光客が数人しかいませんでしたので、のんびり散策(+写真撮影)できました。

  永観堂の拝観には一時間は見ておく必要がありますね。紅葉シーズンだと、混雑して
 入場制限もあるようですから、もっと時間がかかるでしょう。
  滑り出しは好調。次は歩いてすぐの南禅寺まで向かいます。