Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

昨日は神楽坂で・・・

  昨日は久しぶりに東京都心に出かけました。と言っても行先は神楽坂ですので、賑や
 かな繁華街ではありません。都心にありながら、落ち着いたいい雰囲気の町ですね。
  このところ心が折れるようなことが続いており、いささか嫌気がさしておりましたが
 休日は切り替えて楽しく過ごそうと思います。
   
  神楽坂まで参りましたのは、大学の後輩が企画した催しに参加するためでした。
  楽聖ベートーヴェンの生誕250周年(1770年生まれ)を記念して、ピアノコンサート
 を企画してくれたのですが、コロナの影響で延期となって記念の年は過ぎてしまって、
 今になってようやく開催の運びとなりました。
  大学のサークルOB(アマチュア)のピアノ好きが集まって、一人5~20分の曲を弾く
 というものです。40代から60代まで演奏者は26人、総勢40人くらいが集まりました。
 場所は音楽の友ホール、略称「オントモホール」です。

     

    
   今回は、ベートーヴェンがテーマでしたので、全体の2/3くらいのプログラムが
  ベートーヴェンの曲でした。ピアノソナタが10曲(第6番から第29番ハンマークラ
  ヴィーアまで)、変奏曲や編曲ものが7曲と、まさにベートーヴェンづくし。聞いて
  いるだけで疲れますが、皆さんしっかり練習されていて、アマチュアとは思えない程
  素晴らしい演奏もいくつかありました。上手な人はちゃんと練習を続けているのです
  ね、頭が下がりますよ。


   私は数少ない「ド素人系」ですので、ベートーヴェンではなくブラームスの間奏曲
  を静かに(ではなく「たどたどしく」やろ。by妻)弾かせて頂きました。人前で弾く
  のは非常に抵抗があるのですが、それでも出演したわけは・・・



  音楽の友社が保有しているオーストリア製ピアノ「ベーゼンドルファー」を弾くこと 
 ができるからなのです。個人ではとても購入できるものではなく、日本にもどのくらい
 の台数があるのかわからない貴重なピアノです。
  自分の演奏はたった7分の短く静かな曲でしたが、緊張していてじっくり響きを聴く
 余裕はなく、あっという間に終わってしまいました。あぁもう、せっかくの機会だった
 のに!でもタッチがソフトで弾きやすかった・・・音色も良かったような気がするな。
  他の方々が弾く大曲を聴くと、やはり音量が凄い(良く鳴っているということ)のに
 潰れることがなくクリアな音に聞こえます。先入観もあるかもしれませんが、柔らかな
 感じに聞こえました。さすがは名器ベーゼンドルファー様。
  貴重な体験をさせて頂き、有難うございました。

     


  あ、そうそう秘かに?妻の位牌も持って来ていました。人前で出すのはやめましたが
 妻にも聞かせてあげたかったので。
 (なんや、ピアノと一緒に記念撮影してくれんかったのかい!by妻)・・・あ、そうだ
 忘れていました、スマン妻よ。でも人前だからちょっとな・・・
  新婚旅行のウィーンで、妻が「ベーゼンドルファー本社のショウ・ルームで展示品を
 試し弾きさせてくれるらしいのでぜひ行きたい」、と言っていたのですが、方向音痴で
 語学力のない私には力及ばず?、辿り着くことができませんでした。重ね重ね、申し訳
 ございませんでした。(ホンマにもう、頼りにならんわ。by妻)
 ウィーン・フィルの本拠地であるムジークフェラインザールの近くだった気がしますが、
 今でもあるのかな・・・妻だったら何を弾いたかな?まさか当時弾いていたバラキレフ
 のイスラメイ?ストラヴィンスキーのぺトルーシュカ?ウィーンなんだから、無難な曲
 を弾いて下さいよ!


  コンサートの後の打ち上げは、コロナ感染予防のため中止。
  主催者の後輩と、もう一人懇意にしてくださっている先輩と3人で近くのイタリアン
 に晩御飯に行きました。音楽談義や学生時代の思い出、それぞれの近況のことなどを
 ネタにして3時間ほど飲み食いしました。まぁたまにはこんなこともいいかな。お陰様
 で、久しぶりに楽しく過ごせました。お気遣いありがとうございます。
  飲みすぎて、帰りの電車で寝過ごしてしまいました。アブナイ。長津田駅終着の電車
 でよかった。午後10時前には帰宅。疲れてそのまま布団にダイブしました(アホ)。