Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2015GW:フランス・ドイツの旅 ④パリに戻って

  ジヴェルニにある印象派の画家モネの家の見学を終わり、ツアー・バスに乗ってパリ
 に戻ります。モネの家の辺りは閑静な住宅街ですが、世界的な観光名所であるモネの家
 を訪れる観光客向けに、レストランや売店がちらほらと存在します。しかし「いかにも」
 というような観光地特有の雑然とした感じはなく、「田舎の村だけどちょっとこじゃれ
 たお店がある」といった雰囲気です。さすがはフランスですね。私の参加したツアーで
 は、約1時間半の自由時間がありましたので、無理をすればこうしたお店に寄ることも
 不可能ではありませんが、モネの家・庭園の見学にたっぷり時間を使ってしまったので、
 素通りです。しかもこの頃はそういったお店の写真を撮っておりませんでした(残念)。
 もしブログに乗せようと思っていたら、もっといろいろと撮影していたかも。
 (いや、これ以上チョコマカ動き廻らんでええで。by妻)
 モネの家の周囲も落ち着いた佇まい。ちょっとしたところでも絵になるなぁ。


 
  ツアーのマイクロ・バスは村のはずれの空き地にあります。モネの家からは歩いても
 10分程度。ここを訪れる大型観光バスや自家用車を十分収容できる広さです。小さな
 村の中に駐車場を作ったらせっかくの雰囲気を台無しにしてしまうので、多少不便でも
 仕方ないでしょう。ジヴェルニ村の集落をゆっくり散策しながら駐車場に向かいます。
  駐車場の周囲はこんな ↓ 風景でした。馬がいますね。のどかな田舎です。


  さて、ツアーのマイクロ・バスは一路パリに戻ります。ガイドの現地在住日本人女性
 の方がいろいろと現地の事情をあれこれと話してくれて興味深いのですが、ツアー客の
 大半が女性ですので、どうしてもお話も女性向きのものが多くなります。(当然ながら
 オッサンはどんな話だったのか記憶にない。)オッサンとしては、もう少し静かに車窓
 風景を眺めていたかったのですけど・・・
  ジヴェルニの村を出る途中で、セーヌ川を渡ります。パリよりも下流ですので水量が
 豊富で滔々と流れていく感じ。急流の日本の川と違って、ヨーロッパの川は護岸が自然
 に近い感じがして美しいです。水辺に樹々が迫っているような感じです。 

 
  高速道路を一時間程走るともうパリ市内です。交通量も多く、東京程ではないですが
 随所で渋滞がありました。でも車窓風景がきれいなので許す。あ、セーヌ川の船着き場
 の先の方、遠くにエッフェル塔が見えてきました。どこからどうやってここまで来たの
 かよくわかりませんが、パリ中心部まではもう少しです。

 
  しばらくすると、おお!エッフェル塔のすぐ脇を通るのですね。バスの車窓からでも
 十分よく見えました。  

    

 
  お昼過ぎには無事に出発地点(オペラ座の近く)に戻ってきました。ツアーでは更に
 フラゴナール香水博物館を見学できますが、ここで解散です。女性たちは香水博物館を  
 見学されるようですが、オッサンはあまり興味がないので退散です。シャネルの5番?
 ゲランのミツコ?くらいなら名前は聞いた事がありますけどね。「ようやくあのヘンな
 オッサンがいなくなったわ・・・」って言われとるで、きっと。(by妻) 


  代わりに行くところは・・・ハイ、ワインショップです。(やっぱりな・・・by妻)
 オペラ座とマドレーヌ寺院の間くらいの場所にスペイン資本の「ラヴィーニャ」という
 お店があり、ここで簡単な食事も取れるので、遅い昼食をとりにいきました。
  やはり当時は食事の写真を撮るという考えが浮かばなかったので、写真は無しです。
 というか、ヨーロッパのお店で店内や食事の写真を撮るのはためらわれますね・・・


  でもちょっと待った。最近はネットで画像が検索できるので、試しにちょっと見てみ
 ると・・・さすがに有名なお店なので、画像がいっぱいありました。
  ということで、人様の撮影されたものですがラヴィーニャの写真を掲載いたします。

  ここは一言でいうと「ワインのデパート」です。世界中のワイン、特にトップ銘柄が
 何でもあります。つまりお金さえあれば、なんでも買えるということです。ところが、
 既にこの頃には世界的に高級ワインの値段が上がっており、パリだからといって安い訳
 でもなく、購入は断念しました。(よく踏みとどまった。と言いたいところやが、理由
 は別のところにあるんやろ?要は伏線やな。by妻)
  しかし、日本人のマニアが血眼になって探す銘柄がさりげなく置いてあったりして、
 目の保養にはなりました。一階は普段用のお手軽ワインやプロモーション品などが中心。
 しかし、階段を下りて地下に向かうと・・・

  だだっ広いスペースに世界中の高級ワインが産地ごとに展示、ちゃう並べられていま
 す。もちろん全部購入可能ですが、お財布との相談です。つうか、見るだけの人にとっ
 てはショップというより博物館だなあ、やっぱり。

  奥のコーナーには古いヴィンテージものやレアな人気生産者の垂涎の銘柄があります。
 ブルゴーニュのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、ドメーヌ・ルロワ、ボルドーの
 シャトー・ラトゥールやラフィット・ロートシルト、ペトリュース、オーゾンヌ・・・
 恐ろしいことに値札が付いていません。気の小さいオッサンはちびりそうでした。
 (何も買えないオッサンが、何を無駄に緊張しとるんや?by妻)
  さらに奥の鍵のかかる牢屋のような部屋には、ワイン通なら気絶しそうな贅沢品が!
 ロマネ・コンティの大型瓶(3リットルとか、6リットルとかだったような気がする)
 や、ブルゴーニュの伝説の作り手アンリ・ジャイエ!のヴォーヌ・ロマネ・クロ=パラ
 ントゥ(ワインマニアはクロパラと呼んで崇拝しています)のマグナム瓶がある!!!
 ・・・スミマセン、なんのことだかサッパリ訳が分かりませんね。ご興味のある方は、
 ネットで調べてみてください。あぁ、写真を撮っておけばよかった。
 (ちなみにアンリ・ジャイエのワインは、かのYOSHIKI様がご愛飲なさっていたようで、
 芸能人が一流だかなんだかを判定するTV番組で登場していました。クロパラだったのか
 どうかはわかりませんが、YOSHIKI様はグラスからひと嗅ぎすると「フっ」と薄笑いを
 浮かべられました。もちろん、YOSHIKI様が外すわけが有りません。)
  
  何も買わないのにどっと疲れたオッサン。2階に上がります。ここではなんとグラス
 で高級ワインの優良試飲ができ、奥のスペースでは簡単な食事とワインを楽しむことが
 できます。こんな店が近くにあったら、オッサンきっと破産するな・・・


  ふと思い出したのは、日本で向かうところ敵なしのワインショップ・エノテカさんは
 このラヴィーニャのコンセプトを模倣、ちゃう参考にしているのかなということです。
 さすがにレベルは違いますが、なんとなく雰囲気が似ているんですよね。
  ここで軽くお昼を取ったのですが、何を食べたのかはよく覚えていません。しかし、
 飲んだワインは覚えています。ボルドーの1級シャトー・オー=ブリオンの1996年を
 グラスで一杯、約3,000円なり。相当な値段ですが、今ではこの3倍はするでしょう。 
  
  あぁ、ラヴィーニャにまた行きたいな・・・と思っていたらなんと衝撃の事実が!
 このコロナの影響で、2021年1月にパリ店は閉店してしまったのことです。もう高級
 ワインは一部のお金持ち(世界レベル)しか購入できなくなったので、店頭売りでは
 厳しくなっているのでしょう。オッサンは「これまでいい夢を見させてもらった」と
 思うしかありません・・・(自分の立ち位置がよくわかっとるやん。by妻)


  しかしパリまでノコノコやって来て、何をしとるんじゃ・・・ですよね。
  はい、次はしっかり観光します。次はここ ↓ です。ここも妻が行きたがっていた場所 
 です。きっとお分りですよね・・・


 また続くんかい。(by妻)
 ちょっとこの先を続けるのは「気合い」が要るからね・・・