2015年GW フランス・ドイツの旅 ㉟ バーデン=バーデン イースター音楽祭
油断していると忘れてしまう2015年GWの旅を続けます。
いったいいつまでやっとるんじゃ!(by妻)
さてバーデン=バーデンのフリードリヒ浴場でサッパリした後は、この街のもう一つ
の目玉であるイベントに参ります。この時期のキリスト復活祭(イースター)に合わせ
て、ここバーデン=バーデンでは復活祭音楽祭が開催されます。復活祭はどうしたこと
か年により多少日が前後しますが、概ね4月下旬を中心にした時期だと思われます。
このバーデン=バーデンの復活祭音楽祭は、市内にある祝祭劇場を舞台にしておよそ
2ヶ月間、ヨーロッパの一流演奏家を招いてオペラ、オーケストラコンサートが
開催され、有名な器楽や声楽のソリストたちがこぞって出演しますので注目です。
人口5万人の街には不釣り合いな、立派なコンサートホール(オペラも上演可能)、
祝祭劇場(フェストシュピールハウス)です。街の中心部からは少し坂を下ったところ
にあります。徒歩10分くらいかな。着飾った男女が現れてきました。
この年のイースター音楽祭のプログラムですが、かなり充実していました。この年の
目玉は5月下旬からスタートするヴェルディのオペラ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」
でした。クリスティアン・ティーレマン殿指揮:ドレスデンのザクセン州立歌劇場管弦
楽団によるブルックナーの交響曲第4番と9番も注目ですね。サー・アンドラーシュ・
シフさんのピアノコンサートや、巨匠ズビン・メータさん率いるミュンヒェン・フィル
の演奏会もありました。こんなところに1ヶ月滞在したら、本当に楽しめるだろうね。
そんな先のことはともかく、今日の演目はなんでしょう?
オルフの「カルミナ・ブラーナ」でした。うーん、微妙。ドイツの作曲家オルフ作の
宗教曲です。とはいえ近代モノなのでインパクトのある曲です。合唱も入るし、楽しい
かも。指揮者はなんと、ちょっと前までピアノ奏者だったユストゥス・フランツさん。
ピアニストって、キャリアの後半に指揮者に転向する人が多いね。(バレンボイム、
アシュケナージ、ツィマーマン、プレトニョフ・・・ポッリーニさんですら、オペラを
1曲録音していますからね。弾き振りでは古典派の得意な方も多いし。ブッフビンダー
さんや内田光子さんもそうですね。)
今日の演目はあまり人気がないためチケットは残っていました、S席で90ユーロです。
日本の感覚からしたら安いけど、1万3千円ほどですね。開演前の切符売り場はかなり
混雑していました。
この祝祭劇場も、天井はローマ風に飾られていて楽しいです、テンション上がります。
祝祭劇場の豪華なガイドブックが、ホール内に無料で置いてありました。シーズン中
の目玉となる演目の写真や解説付きです。表紙は、5月下旬に開催されるヴェルディの
「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」のヒロイン、ヴィオレッタ役を演ずるオルガ・ペレチ
ャトコさんです。
プログラムを見てみると、一日前にはクリスティアン・ツィマーマンのピアノコンサ
ートがあり、翌日にはソプラノ歌手エディタ・グルベローヴァさんの歌曲コンサートが
ありました。うーん、惜しい。もう一日滞在してグルベローヴァを見たかった・・・
(しかし、あんたの旅行ではそれは無理やろう・・・by妻)
まぁ、オルフさんのカルミナ・ブラーナもすごく良かったです。参考までに、この年
もベルリン・フィルを率いてバーデン=バーデンまで来ていたサイモン・ラトルさんの
演奏を載せておきます。(そら、こっちの方が上手だと思うけど・・・)
全曲なので長いです。約一時間、半分は自分の忘備録のために(笑)。しかし最初の
1曲だけでも雰囲気は分かると思います。
ちょっとハッタリをカマしているような曲ですが、ライブだと恰好良くて感動しました。
バーデン=バーデンの祝祭劇場の内部です。機能的な造りで、どの席からも舞台が
良く見えるように設計されているようです。
いやぁ、ヨーロッパのコンサートホールで演奏会って、やっぱりイイな。しばらく
忘れていたよ、この感覚を。(そのまま忘れていた方が良かったと思うけどな。by妻)
演奏会が終わって午後9時、まだうっすらと明るい中をホテルまで戻りました。
遅い夕食をホテルのダイニングで取りました。このホテルはスパもレストランもあり、
保養客にとってはかなり役立つホテルですね。何を食べたのかは記録にも記憶にもなく
すみません。肉料理だったと思いますけど・・・洒落たレストランでした。
しかし、飲んだワインは覚えとるんやろ・・(By妻)。バレていますね・・・はい、
ブルゴーニュはニュイ・サン=ジョルジュ村を代表する、ドメーヌ・アンリ・グージュ
さんのニュイの一級畑レ・プリュリエの2002年です。力強さのなかにも華やかさがあり、
もうそろそろ飲み頃に差し掛かっている感じでした。飲み切れなかった分を部屋に持ち
帰りました。これが、宿泊ホテルのレストランで食事をするメリットの一つですね。
この日も長い一日でした。しかしリアルの今日一日とはえらい違いや・・・(By妻)
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