Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2021年GW 東北の旅(3泊4日)④弁慶の墓 と わんこそばの昼食

  毛越寺を堪能して、お次は平泉観光のハイライトとなる中尊寺を見学に参ります。
 下の地図を見ますと左上に毛越寺があります。左下の平泉駅から赤い線が毛越寺まで
 延びていて、その途中から右に延びているのが見えますね。これが平泉の観光用バス
 「平泉巡回バスるんるん号」のルートなのです。(前回、間違えて「くるりん号」と

 書いてしまいました。思い込みで記事を書いてはいかんな。by妻) 

  ということで、毛越寺の脇にあるバス停から、この「るんるん号」に乗車します。
 私のほかに、仙台あたりから来たと思われる大学生男子4人組が乗り込みました。今時
 の若者はこんな渋い観光地に仲間で来るのですね。みんな大人しそうで良い子でした。


  毛越寺のすぐ隣に広大な緑の空き地(失礼)が見えました。これは、「旧観自在王院
 庭園」と呼ばれ、やはり奥州藤原氏関係者が設営した寺院跡地で、毛越寺のような浄土
 庭園の跡が残っています。こちらは奥州藤原氏が滅亡後に荒廃し、水田となっていたと
 ころを1970年代に発掘し、このような往時の姿(に近いもの)を復元したのだそうです。
  ここは入場自由で、広大な敷地を散策している方がちらほら見えました。


 「るんるん号」(ちょっと恥ずかしい)の進行方向左手には、小高い山が見えます。
 金鶏山と呼ばれています。松尾芭蕉の「奥のほそ道」にも出てきた記憶があるな。
 芭蕉はここから平泉の遺跡や毛越寺・中尊寺などを眺めたのかもしれません。私は時間
 がないのでバスに乗ったまま素通りです。また、この麓には「平泉文化遺産センター」
 があり、平泉の歴史的な資料や発掘された文化遺産の資料などを見学できるそうです。
 ここもオッサンは素通りでした。(ホンマにせわしない奴っちゃのう。by妻)


  さて、金鶏山の縁を通ってしばらく行くと、ほどなく中尊寺の入口に到着します。
 バスで約5分なので、時間と体力があれば旧観自在王院庭園や金鶏山を散策しながら、
 ゆっくり歩いて行くのも楽しいかもしれません。(オッサンには無理やな。by妻)
  下の地図の真ん中下側あたりにバス停があり、その近くにお土産物屋やお食事処が
 並んでいます。いかにも観光名所といった雑然とした雰囲気を、少しだけ感じました。
 駐車場もこの辺りにあり、中尊寺にはここからみんな徒歩で山を登っていくことになり
 ます。結構な坂道で距離もあるので、中尊寺の観光には十分な時間が必要です。
  下の地図の右上のほうに広がっているのが中尊寺の境内です。あそこまで行くのかぁ。

 
 「るんるん号」の中尊寺入口バス停の前には、石碑のようなものが建っています。なん
 だろうと思って近寄ってみると・・・

 「武蔵坊弁慶之墓」と書いてあります。ホントかな?なんだか西洋の「聖遺物」みたい
 に、取り敢えずそれらしいものを見つけてきて「これがそうだ」と言ってしまっている
 だけのような気もしますが・・・
  主君の源義経を守り、裏切った藤原家四代目の泰衡の差し向けた追手の前に仁王立ち
 して立ちふさがり、雨あられと降り注ぐ弓矢を全身に浴びながら最期を遂げたといわれ
 ている弁慶さん。いわゆる「弁慶の立ち往生」で有名ですね。これも、史実かどうかは
 わかりませんが、たとえ確証はなくても「きっとそうであったに違いない」、と人々に
 思わせるだけのものを弁慶さんは持っていたというのは確かなのでしょう。リスペクト
 すべき存在ですね。とてもマネはできんけど。
 (そらそうやで。オッサンが車を運転していて道に迷ってウロウロして、挙句の果てに
 行きどまりで立ち往生しているのとは全然違うやんな。by妻)・・・実話。


  弁慶と言えば、なんといっても歌舞伎十八番の内「勧進帳」が有名ですね。私も何度
 かいろいろな役者の弁慶(と義経、敵役の富樫左衛門)を見ましたが、もう十分筋書き
 はわかっているのにいつも感動して涙が出そうになります。日本人の心の琴線に触れる
 ストーリーなのでしょうね。

  小姓に変装した主君義経(左)を守り、関守の富樫(右)の鋭い詰問を、機転をきか
 せて乗り切り窮地を脱する弁慶(中)さん。そんな文章を書いているだけで感極まって
 きたオッサン。(アホ) 定番中の定番で、歌舞伎好きには飽きられている演目ですが
 やっぱりたまには見たくなります。


  おっと、またまた変な方向に脱線しました。
  さて、中尊寺を目の前にして恐縮ですが(決してもったいぶるわけではないですが)、
 ちょうどお昼時なので、中尊寺の見学前に腹ごしらえをすることにしました。

    

 
  岩手の3大麺のひとつ、「わんこそば」ですが、平泉の名物なんですかね?
 ちょうど手打ちのわんこそばが食べられるお店が参道近くにありましたので、ここで
 昼食をとることにしました。
  注文したのは「わんこそば一人前(12杯)と天ぷらのセット」です。

  テレビで昔見たような、係の人が一杯ずつ盛ってくれる(食べ終わるとすぐに入れて
 しまう)スタイルではなく、最初から12杯の器が準備されていました。いろいろ薬味
 があるので、少しずつ違った味で楽しめます。おそばも天ぷらも美味しくて満足でした。
 ちなみに二人前(24杯)もメニューありましたが、普通はそんなに食べられませんわ。


  さて満腹になったところで、いよいよ中尊寺の見学に参ります。
  いざ! 続きはまた明日・・・(ケチめ。by妻)