2021年GW 東北の旅(3泊4日) ㉑秋田内陸縦貫鉄道
角館駅からは秋田内陸縦貫鉄道という第三セクターのローカル鉄道に乗車します。
秋田の内陸部の山深いところを縫うようにして走るのですが、面白いことに国鉄時代は
角館から北に松葉、鷹ノ巣から南に比立内までしか通じていなかったのを、3セク鉄道
になってから松葉~比立内間を開通させて角館から鷹ノ巣まで通じるようになったこと
です。絶対儲からないだろうけど、地域振興のためにと思って無理をしたようです。
※正確には、国鉄時代に建設が進んでいたのが国鉄再建法により凍結され、開通してい
た南北の路線も廃止対象になってしまったため、地元の協力で3セクの形態で存続・
発展させる方針になったということです。勇気ある決断でした。でも儲かっていない
から大変だと思います・・・
かつては炭鉱の町、マタギ(猟師)の里といったイメージの、あまりぱっとしない?
(失礼)エリアでしたが、最近は縄文時代の遺跡が発掘されたり、マタギの郷を観光名所
としてPRしたりして少し知名度が高まっているようです。そして、秋田内陸縦貫鉄道
(略称:内陸線)も今では観光資源の一つとなっているようです。
内陸線の駅舎は、JR角館駅のはずれにひっそりと佇んでいました。ガラガラです。
沿線にはマタギ温泉やクマ牧場?、マタギの文化を伝える資料館などの観光名所が
あるのですが、オッサンは先を急ぐので寄り道をせず終点の鷹ノ巣までひたすら列車
の旅です。(なんや、今日は電車小僧の日かいな。by妻)
私が乗る列車は11:05発の急行「もりよし」号です。約2時間の鉄道の旅ですので、
角館駅のキオスクでお弁当と🍺を買ってから列車に乗り込みます。おや、出発時間が
近づくと、私と同じような「乗り鉄族」と思しきオッサンや青年が数人現れました。
この人たちもたぶん「列車に乗るだけ」の人たちでしょう。(訳が分からん。by妻)
ホームに出ると、なんだか面白い車両が停車しています。これに乗るのかな?
GW中は、2両編成の「縄文号」という観光用の特別車両が運行されていました。
お金をかけてこんなゴージャス車両を作らせるなんて、かなり強気の攻めの経営ですね。
車内は向かい合わせのクロスシートで、ゆったりとした配置。中央にテーブルがあり、
リクライニングもできます。全車自由席で空いているので、ボックスを独占できました。
内部のインテリアも凝っていました。縄文時代の土偶がデザインされています。
内陸線の看板は多国語表示です。英語・中国語、一番下のは何語?
車窓風景を見ながら早速お弁当です。全国の駅弁大会で必ず上位にランクインされる
という大館駅の名物駅弁「鶏めし」です。比内地鶏煮込みと、そのタレの炊き込みご飯
が美味しいです。素朴ですが地元の素材だけで美味しく仕上げています。
車窓風景はしばらく田園地帯でしたが、そのうちに川の流れが狭く急になり、山が
迫ってきました。いよいよマタギの郷に入っていきます。でも鉄道が通じている辺り
はそんなに山深い感じではありません。真にマタギの郷の雰囲気を味わうには、列車を
降りて、山間の集落まで登っていく必要があります。残念ながら今回は見送りです。
沿線随一のビュースポットでは、速度を落としてゆっくり景色を眺められるように
してくれます。リゾートしらかみ号や、伊豆急のキンメダイ電車もそうだったなぁ。
阿仁マタギ駅を過ぎてしばらくすると、森吉山が見えてきました。この列車の名称に
なっている山ですね。頂上付近はまだ残雪が見えます。やっぱり雪深い地域なのですね。
川の水量が豊富なのは、雪解け水のためかもしれません。
パンダ君も寛いでいます。(アホ) 快適な列車の旅はあっという間、間もなく終点
の鷹ノ巣駅に到着です。JR奥羽本線に接続しています。
鷹ノ巣駅に到着した急行もりよし号。先頭車両はまた違ったデザインの車両でした。
笑(えみ)号というらしいです。(笑)
ここからはJR奥羽本線の普通電車で秋田県北の中心地・大館駅まで向かい、そこから
ローカル線の花輪線に乗り換えて、この日の宿泊場所に向かいます。温泉です。
(やっぱりね・・・by妻&読者の皆様)
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