Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2017年夏、北欧&ドイツの旅 ⑧タリン旧市街

  3連休ですが今日は一日やることもなく、午前中で家事を済ませ、午後はテレビで
 プロ野球と大相撲を観戦。台風は幸いにも大きな被害をもたらすことはなさそうな様子、
 関西地方は雨も上がって甲子園で試合が行われています。相変わらず貧打の阪神打線。
 ヤクルトが今一番勢いがありそうです。ここはしばらく辛抱か・・・


  さてエストニアのタリン旧市街観光の記事を続けます。寸止めでスミマセンでした。
 「太っちょマルガリータ」おばさんの城砦脇の城門をくぐって、旧市街に入ると石畳の
 狭い路地の両脇に古めかしい建物が並んでいます。確かに中世の雰囲気が残っています。
  まず目に入るのが、ちょっと変わった「三人姉妹」という名のユニークな建築です。 

    

  3つの館が繋がっていて、少しずつ色が違っているのが楽しいです。タリンが最盛期
 を迎えた15世紀のハンザ同盟時代(ドイツ人商人の支配)に建てられたそうで、その
 時代のハンザ同盟の盟主だった北ドイツのリューベック市の規則に従って、建物の正面
 がメインストリートに面して建てられているとのこと。(当たり前ちゃうんか? by妻) 
  現在はこの3姉妹はホテルとして活用されているそうです。


  この3姉妹の建物の先には、かなり大きな建物がそびえ立っていました。高い尖塔を
 持つ、聖オレフ教会です。通りが狭くて建物が大きいので、全景を写真に収めることが
 できませんでした。中世に栄えた町では、よくこういうことがありますね。

    

  創建は13世紀とのことですが、何度か落雷で焼け落ちたため、現在の建物は1840年
 に修復されたものだそうです。プロテスタントの教会なので、内部はシンプルです。

    

  祭壇画はオーソドックスな「キリストの磔刑」ですね。

    

  内部はフツーでしたが、この教会の外壁に面白いものがあるそうです。ということで、
 裏手に回ってみると、うわ、なんだこれ?  

 伝説によると、この教会を造ったという巨人オレフの遺体が石化したものだそうです。
 なんだかリアルで気味が悪いですね・・・・せめて教会の内部に安置してほしいです。


  オレフ教会を見学した後、教会前のライ通りを中心に向かって歩いて行きます。城壁
 に囲まれた旧市街は、多くの観光客が行き来していますが意外に静かです。旧市街中心
 のラエコヤ広場に向かう前に、ちょっと寄り道して城壁を見学してきました。
  城壁は現在も旧市街の周りをぐるりと囲んでいますが、ところどころに見張りの塔が
 建っています。写真の塔は「修道女の塔」と呼ばれて、ここが城壁入口となっています。 

  塔の外壁に取り付けられた木の階段が、ちょっとコワいですね。結局オッサンは塔に
 登りませんでした。(意外に意気地なしやのう・・・by妻)

     

  人通りが少ないので、すかさず妻の身替りのパンダ君のゲリラ撮影を開始。(アホ) 

         

  城壁の外に出ると、このように周りは緑豊かな公園になっています。

  なかなかいい雰囲気でしたので、アメリカ人らしい年配の観光客の方にお願いして、
 記念写真を撮ってもらいました。 

  近くでは、女学生の一団がお稽古をしていました。体操選手なのかな?
 しかし、なぜこんなところで?

 
  旧市街中心部のラエコヤ広場に近づくと、だんだん人通りが増えて賑やかになってき
 ました。観光客向けのお店や博物館などが軒を連ね、楽しそうです。 

  上の写真の左側のクリーム色に塗られた建物は大ギルドの会館と呼ばれ、現在は歴史
 博物館になっています。やはりタリンが最も栄えた15世紀のハンザ同盟都市時代、1410
 年に建てられたそうです。あれ、何だか入り口前に人垣ができています。ウキウキする
 ようなテンポの良い音楽が聞こえてきましたが・・・

     

  なんとタンゴを踊る男女が!なんでタリンでアルゼンチン・タンゴなのでしょう?

     

  ちゃんと伴奏する方々がいました。美人揃いの弦楽四重奏団ですね。ピアソラの曲
 なのかな? タンゴを踊る男女と一緒に興行?をやっているんでしょうか?


  タンゴが終わってから、ようやく博物館内部に入りました。建物自体も中世ギルド
 ハウスなので素晴らしいですが、展示品は勉強不足でよくわかりませんでした。中世
 のハンザ同盟時代の商売道具のようなものが中心だったでしょうか・・・ 

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  オッサンは金貨に目がくらんでいました。タリンは経済力のある都市だったようです。

  さていよいよ旧市街の中心、中世タリンの象徴ともいうべき旧市庁舎のあるラエコヤ
 広場に参ります。突然視界が開けて、このような光景 ↓ が目に飛び込んできました。
 旧市庁舎は14世紀前半に創建、1404年に増築されたという、北欧唯一のゴシック建築
 なのだそうです。北欧の街は比較的新しいなかで、タリン旧市街は中世のままで残って

 いる建物が多いのです。

  旧市庁舎もこの街の代表的な見どころになっています。料金5ユーロを支払って見学
 します。階段を上って2階がメイン・ホールの市民の間です。内装はシンプルですが、
 彩色された柱が美しいです。ハンザ同盟をあらわす青と黄色、富と権力をあらわす赤と
 緑色で彩色されているそうです。1248年に自治都市として認められた経済都市タリンで
 は、金持ちイコール権力者だったのですね。ここは中世の時代から、外国や他都市から
 来た賓客を迎えてきたところで、なんと今でも政府のレセプションで使われるそうです。 

 こちらは豪華なシャンデリアと17世紀の絵画で飾られた「議会の間」です。

  お、このおじさんは誰でしょう?

    

  旧市庁舎の塔の上に立つ「トーマスお爺さん」のオリジナル像で、1530年に造られた
 ものだそうです。以来、ずっとタリンの街を守り続けていたのですね。セ●ム爺さんか?
 ちょっとユーモラスですが、街の守り神、守護聖人のような感じで市民に愛されていた
 ようです。 現在、塔の上にあるのはレプリカだそうです。お勤めご苦労様です。

       

  旧市庁舎の窓からはラエコヤ広場が一望できます。青空市場が出ていますね。

  反対側の山の手側を見ると、トームペア城とロシア正教の教会が見えました。後ほど
 あちらの方まで行く予定ですが、結構遠い感じで、しかも坂道っぽい・・・


  一気にタリン旧市街を駆け足で観光していたら、時刻は午後1時です。この辺で昼食に
 いたします。帰りのジェットフォイルはタリンの港を午後4時発ですから、あと2時間で
 残りの名所を見学します。ちょっときついかな・・・(相変わらずバタバタ貧乏。by妻)


  続きはまた明日・・・