Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2017年夏、北欧&ドイツの旅 ⑫ヘルシンキのデパート

  タリンを高速観光(なんじゃそりゃ?)した後、夕方6時にはヘルシンキに戻ってき
 ました。さすがに疲れてお腹がすきました。フィンランドらしい食事をしようと思って
 レストランを捜しますが、予約なしで入れるのか不安です。ちなみにフィンランド語で
 レストランは「ラヴィントラ」といいます。フィンランドはヨーロッパの中では異色の
 国で、外見は北ヨーロッパの白人(ゲルマン系)に見えますが、実は人種的にはアジア
 系なのだそうです。ハンガリーとフィンランドがアジア系を祖先に持つ民族だそうです。
 言語もヨーロッパ系とは全く異なり、ウラル・アルタイ語族(日本語とは遠い親戚)に
 属するそうなので、一般のヨーロッパ言語とは似ても似つかぬ感じです。スウェーデン
 語と英語が併記されていないと、何が何だかわかりませんので注意が必要です。
  
  おっとそんなことは旅行者にはどうでもいいですね。しかしラヴィントラ(レストラ
 ン)に一人で入る気力がなくて、手っとり早く食事にありつけそうなデパートに行って
 みることにしました。北欧やドイツでは、日本同様にデパートのステイタスが高くて、
 品ぞろえも品質も素晴らしいと聞いておりまして、必ず洒落たレストランがあるという
 ことでしたので。
  ということで旧市街にあるヘルシンキでもトップを張る老舗デパート「ストックマン」
 に行きました。ここにはフィンランドを代表するブランドショップも入っていますので
 買い物にも便利なのです。

      

  デパートの前に鍛冶屋?のオッサン3人の像がありました。
 ♪ しぃばしぃもぉ~ やぁすぅまぁず~、つぅちぃうぅつぅ ひぃび~きぃ~♪(アホ) 


  はい、ストックマンの内部は日本の高級デパートとよく似ています。月曜の午後6時
 過ぎなので、会社帰りの方々が立ち寄っていて、混雑はしていませんが賑わっています。
  特にインテリアのお店がセンス抜群で、見ていても楽しいです。ガラス製品は日本に
 持ち帰るのが大変そうなので断念しましたが、今思えば買っておけば良かったかなぁ。
 でもこの後あちこち旅行しますので、嵩張る壊れ物は諦めました・・・


  有名なフィンランドの陶器ブランド「アラビア」のショップもありました。さすがに
 本国だけあって、品ぞろえは豊富。日本でも人気のパラティッシ(楽園)シリーズも、
 いろいろなタイプのものがありました。妻が居たら、しばらく動かなかったかも。 

  何か買おうと思って物色していたら、なんとこんなものが・・・

  アラビアのフィギュアで、ムーミンとノンノン(現地名はムーミントロールとスノー
 クマイデンというらしいです。実は妖精なんですね、カバではありませんよ。)
  ひとつ2千円くらいでしたけど、買ってしまいました。今でも大事に飾っています。
 なんだかとてもカワユイです。(オッサンもだいぶ変わったな・・・by妻)


  そうそう、当然マリメッコやイッタラもありましたし、民芸品やリネンを扱う店も
 あり、家具やインテリア製品を売る店もあり、退屈しません。この手のものがお好きな
 方には、パラダイスではないでしょうか?そりゃぁ専門店のほうが品ぞろえも豊富だと
 思いますが、一か所でこれだけのものをまとめて自由に見られるのは凄いことです。
 ストックマン、恐るべし・・・一階にはデリカテッセンや高級食材のお店があるのも、
 高級デパートのお約束ですね。


  そうだ、日本人観光客にも人気のムーミンカフェというのもありました。この後で
 食事を取るので、残念ながらカフェでゆっくりできませんでしたが、時間があったら
 ここでケーキと紅茶でブレイクするのもお薦めです。食器はアラビアかなぁ?
  ムーミングッズも売っていたみたい。月曜の午後6時過ぎなので空いていました。

  ちょっとアーティスティックな店内。テーブルと椅子もすごくスタイリッシュです。
 さすがデザインの国。ひょっとして天才デザイナー、アルヴァ・アアルトの作品か?

 
  ストックマンの見学?だけで約1時間を費やしました。(観光名所より念入りやな)
 もう8時近くなったので、夕食はこのデパート内のレストランで取ることにしました。


  まずはやはり北欧フィンランドの名物料理、サーモンのクリームスープをオーダー。
 見た目ほどはしつこくなくサワークリームのようで、サーモンの味を引き立てています。
 主菜は川魚のソテー。なんだか付け合わせが被ってしまったような感じ。臭みはなく、
 淡白な味の魚でした。白ワインはアルザス・ワイン。我ながらなかなかいいチョイス。

  本当はトナカイのステーキを頼もうかと思ったのですが、ちょっと体力・気力がそこ
 まで充実していなかったので、やめました。トナカイさん、また今度ね。
  疲れていたのでオッサンはこれで十分。あとはホテルに戻って酒盛りです。(は?)


  ストックマンから泊っているホテル・セウラフオネまでは徒歩2分。凄く便利です。
 狭い部屋ですけどアール・ヌーボー調のインテリアがあったりして、なかなかシックな
 部屋でした。持ち込んだブルゴーニュ赤ワインのハーフで乾杯です。
  オスピス・ド・ボーヌのオークションで日本の会社が落札した、ポマールのキュヴェ
 です。ブルゴーニュの中でもダンディなイメージの赤ワイン。2010年という良年なので
 明るい色調で香りも豊か。美味しくいただきました。一日の締めくくりはこうありたい。

      

  さぁ明日でヘルシンキとはお別れ。
 でもその前にフィンランドの自然を堪能します。(え?どこ行くん?by妻)
 お休みなさいませ。