Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2017年夏、北欧&ドイツの旅 ⑭森と湖の散策ツアー

  ヘルシンキ郊外の森と湖を散策する日本語ガイドツアーの続きです。
  針葉樹の森のなかに散策コースが整備されています。左側の女性がフィンランド人の
 ガイドさんです。日本語がペラペラです。日本人と会話していると錯覚するくらいに、
 日本のこともよく知っています。数年、日本に滞在しただけといいますが、スゴイです。
  (フィンランド人はロシアも嫌いだけど、それ以上にスウェーデンが嫌いだそうです。
 やはり長年支配下にあったからかな。でもスウェーデン系の人もかなりいるはずだし、
 案内表記もスウェーデン語が併記されています。ガイドさん、「日本人が近くの大国と、
 すぐ隣の国をあまり好きではないのと一緒じゃないですか?」なんて言ってました。)  

  結構アップダウンもあります。森林浴というより、軽い登山みたい。歩きやすい靴で
 ないといけませんね。荷物もリュックサックにして両手が自由なほうがいいでしょう。
 (オッサンは肩さげバックのほかに、パンダの縫いぐるみを入れた手提げを持っている
 ので森の中の道を歩くのがちょっとキツイ。・・そこまでしてなぜ持って来る?by妻。)

 しばらく行くと、ちょっと開けたところに出ました。入口から20分くらい歩いたかな?

  ちょっと高台になっていて、視界が開けました。見渡す限り広大な森が続いています。
 ちょっと休憩して、ガイドさん達に見つからないようパンダ君の記念撮影。
 (そこまでしてやることか?by妻)


  よく見ると日当たりの良いところに薄い紫色の花が咲いていました。名前は不明。

  
  ブルーベリーの実を見つけて少し食べてみました。小粒ですが甘酸っぱくて美味しい。
 もっとたくさんあるかと思いましたが、なかなか見つけられませんでした。ガイドさん
 が、「あそこにありますよ」と教えてくれなければ見つからないくらいです。貴重だ。

  見晴らしの良い高台で少し休憩した後、さらに先に進みます。そこから10分もしない
 うちに再び視界が広がり、湖畔に出ました。晴れていて、湖は真っ青です。


  この湖畔にはキャンプ場のようなものがあって、調理ができる竈(かまど)があり、
 薪なども備わっていて、誰でも利用できるようです。自然の中でアウトドア・ライフを
 楽しむのはフィンランドの方々にとっては、ごく一般的なレジャーのようです。
  ガイドさんが昼食用の食材を持って来てくれているので、少し早い時間ですがここで
 お昼タイムです。


  ガイドのテュッティさんが薪を準備します。薪をセットして大きな石で上から叩くと
 スパっと割れる仕組みです。女性やお年寄りでも簡単にできるみたいです。

    

  火を起こして薪を入れ、その上でソーセージを焼きます。
  (オッサン、ボサッと見とらんと少しは手伝え!by妻)

  ちょっと大きめのソーセージがこんがり焼けました。


  そしてフィンランドを代表するパン?、カレリアン・ピーラッカです。フィンランド
 東部にあるカレリア地方(ロシアとフィンランドに跨る地方)の名物で、ピーラッカと
 は、フィンランドの言葉で「パイ」という意味だそうです。「カレリア・パイ」ですね。
  ライ麦粉でつくられた生地に、ミルクでやわらかく煮たお粥を包んで焼きあげたパイ
 なのだそうです。フリルのような波の形は、船をイメージして作られていました。
  溶かしバターをたっぷり染み込ませているので、なかなか栄養価も高いのです。
 味はちょっと微妙。素朴な味と言えばそうかな。


  食後は湖畔で自由散策の時間です。30分くらい滞在したかな。
  記念にガイドさんと一緒の写真を撮ってもらいました。ガイドさんは7等身、日本人
 のオッサンは6等身(苦笑)。ちょっと日が蔭ると少し涼しい感じがしました。

  この湖は横にすごく長いようです。バシャバシャと音がするなと思っていたら、右手
 の方からオッサンがクロールで泳いできました。結構なスピードで視界を横切っていき
 ました。湖を泳ぎ切ろうとしているのですね。
  ふと見ると、湖畔では若い女性2人連れが泳いでいました。水は冷たくないのかな?
 湖から上がるとすかさずバスタオル?を羽織っていたので、やっぱり寒いのでしょう。
 湖で泳ぐのは自由のようですが、オッサンは水着を持ってきていないので泳ぎません。
 つぅか、寒いのはイヤ。


  そろそろ戻る時間になりました。来た道を戻るのではなく、湖の周りをめぐって一周
 して出発点に戻るようです。そのほうが違った景色が楽しめていいですよね。

  湖畔に雑草のように生えていたラズベリーのような赤いベリーを発見。

  こんなに小さいのです。プチプチしていてカワユイですね。


  午後1時頃には元のバス停まで戻ってきました。1時間に1本の路線バスに乗って、
 ヘルシンキ中央駅まで戻ります。オッサンも新婚さんカップルも結構疲れてぐったり。
 帰りのバスの中ではほぼ無言でした。停留所に停まるたびに地元の方々が乗ってくるの
 で、バスは結構混雑(といっても座席がふさがる程度)してきました。
  途中、バスの運転手さんが何かアナウンスを始めると、乗客がみんな慌ただしくなり
 ました。携帯電話をいじっていたガイドのテュッティさんが突然、「このバスは車庫に
 入るので、途中で乗り換えになるようです」と言いました。うわ、そうだったのか。
 こういう時、現地語が理解できないと大変なことになりますね・・・
  郊外のバスターミナルのようなところでバスを乗り換え、無事にヘルシンキ中央駅前
 に戻ってきました。時刻は午後1時40分。ここで、ガイドさんたちとお別れです。
 特別すごい所ではありませんでしたが、逆に普通の地元の人がちょっと出かけるような
 森に行けたので、これはこれで良かったかなと思います。ベリーをもっとたくさん摘む
 ことができればもっと楽しかったかな。(今度はヌークシオ国立公園に行きたい。)   


  この後、午後5時に出発する船でフィンランド・ヘルシンキとお別れです。乗船準備
 のためには午後4時には港に着く必要がありますが、それでもまだ2時間近くあります。  
 名残惜しいオッサンは、ヘルシンキの街をもう少し観光します。
  続きは、また・・・(まだ行くんか?by妻)