Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2017年夏、北欧&ドイツの旅 ⑯クルーズ船気分で~その1~

  ストックホルム行きのフェリー(タリンクシリアライン)が出航するのは、タリン行
 きのジェットフォイルが発着するマカシーニ・ターミナルよりも少し先で、港の水深が
 深いところにあるオリンピア・ターミナルです。大きな船が着岸するには、相当の水深
 が必要なようです。
  タクシーでオリンピア・ターミナルに午後4時前に到着しました。さすがに大規模船
 が発着するだけあって大勢の人々でごった返しています。スウェーデンもEU加盟国で、
 シェンゲン条約締結国ですのでフィンランドとの間での入出国審査はありません。ただ
 しスウェーデンは通貨にユーロを採用しておらず、独自通貨(スウェーデン・クローナ)
 のため、スウェーデンでは両替が必要です。もっとも船内は、ユーロでもクローナでも
 支払いができますし、そもそもクレジットカードや電子マネーもOKですから困ることは
 ありません。

  

  乗船手続きは意外にあっさりしていて、すんなりと船に乗ることができました。今夜
 のストックホルム行きの船はシリア・セレナーデと名付けられたクルーズ船仕様の巨大
 な船です。自家用車(やトラック)も余裕で格納できる大きさです。そして船室は6つ
 のカテゴリーに分けられ、豪華なスイートルームもあります。船内にはクルーズ船並み
 にショップやレストラン、ディスコやシアター・ナイトクラブやカジノなどの娯楽施設、
 サウナ・ジャグジーやプール等の設備も備えています。ちょっとしたスタンダードクラ
 スのクルーズ船といってもいいくらいの充実した設備を誇ります。楽しみです。


  ヘルシンキのオリンピア・ターミナルに停泊するシリア・セレナーデ号です。エント

 ランスは7階にありますので、渡り廊下のようなデッキ通路を通っていきます。


  オッサンは奮発して上から2つ目のランク、デラックス・ルーム(ダブルベッド)を
 予約しました。日本からネットで予約・支払いができますので便利です。このカードが
 ルームキーですが、船内の施設もこれで利用できます。このクラスはアラカルトの朝食
 が付いていて料金は確か300ユーロ強(約4万円)です。絶対額は高いですが、ヘルシ
 ンキからストックホルムまでの船賃と、デラックスルームの船室料金、20ユーロ相当の
 朝食代がセットと考えると、十分納得できます。さらにクルーズ船の楽しみも満喫でき
 ると思えば、さらにお得ですよ。(ま、考え方次第やな。by妻)

  7階エントランスの近くにはインフォメーションカウンターがあり、乗客への案内や
 船内のレストランの予約などのサービスをしてくれます。船内の中央部はこの7階から
 上は吹き抜けになっており、明るい光が差し込んできて開放感いっぱいです。吹き抜け
 に面した8階から上は客室(内側窓)になっています。ショップやレストランが気にな
 りますが、まずは予約したデラックス・ルームにエレベーターで向かいます。 

  最高級のコモドア(スイート)と、デラックスルームは11階にありました。
 (最上階13階はコモドアのお客様専用のラウンジのようで、入れませんでした。)

  エレベーターホールの奥が客室ゾーンです。ちょっとドキドキします。

  ちょっとした高級ホテル(狭いけど)みたいな感じです。


  デラックス・ルームの中はこんな感じです。狭いけど、海が見える大きな外窓があり
 室内に居ながら船旅の眺めを楽しむことができます。おひとり様なら十分な広さです。
 手前にはソファがありました。収納スペースも一応ちゃんとありました。   

  狭いながらもシャワールームもついていました。もう、ちょっとした船上ホテルです。

    

  これなら一晩快適に過ごせそうですが、このまま部屋でのんびりするようなオッサン
 ではありません。まだ午後5時前で日が残っていますので、デッキから出航するところ
 を眺めることにしました。
  
  おぉ、なんとヘルシンキの旧市街がバッチリ見えました。パノラマ写真のようです。

  アップにすると、大聖堂と港の前のマーケット広場が良く見えました。

  ウスペンスキー寺院とサウナ付きの観覧車も、このアングル ↓ で見えました。

  そうこうしているうちに出航時間の17:00になりました。
  ボーッという低い汽笛を響かせて、シリア・セレナーデ号はゆっくりと、滑るように
 ヘルシンキの港を離れていきます。なんだか船旅って旅情が感じられていいですね。

  だんだんヘルシンキの港を離れてバルト海に出ていきます。

  出航して数分で、進行方向右手に世界遺産の島スオメンリンナ島が見えてきました。
 スウェーデン統治下の1748年にヘルシンキのすぐ南に浮かぶ無人島を要塞化したもの
 で、ロシアの砲撃で1809年に陥落後はロシア軍の駐屯地となっていたそうです。
  フィンランドの独立後は要塞としての役目を終え、観光施設として人気を集め、現在
 は世界遺産にも指定されるほどの有名観光地となっているようです。ヘルシンキ港から
 頻繁にスオメンリンナ島への船が出ていて、気軽に観光ができるようですが、オッサン
 はクルーズ船のデッキの上からこの世界遺産の城砦島を眺めてきました。

  城砦の上にはフィンランド国旗が翻り、多くの観光客がこちらを眺めていました。
 城砦の上から手を振る人たちに、船のデッキからも乗客たちが手を振り返していました。
  こんなに間近にじっくり見られるとは思いませんでした。ちょっとしたサービスかな。

  スオメンリンナ島を通り過ぎると、いよいよ本格的な船旅となります。

 
  そのうち見渡す限りの海になりましたので、いったん船内に戻ってショップ等を見学
 することにしました。EU加盟国間の航路ではありますが、国際線なので免税ショップ
 もあるので、ちょっと偵察です。
  また長くなりそうなので、ここでいったん区切りとさせていただきます。