Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2017年夏、北欧&ドイツの旅 ⑳ストックホルム旧市街ガムラ・スタン観光 ~その1~

  スウェーデンの首都、大都会ストックホルムを約5時間で観光するオッサンです。
 ストックホルム・ファンの皆様、申し訳ございません。
  地下鉄で中央駅から一駅、ガムラ・スタン駅で下車します。ここはストックホルムの
 発祥の地ともいわれる小さな島ですが、王宮から大聖堂から各会派の大教会がひしめく
 歴史的地区となっています。ガムラ・スタンとは古い街を意味しているようです。
  ストックホルムは「北欧の水の都」と呼ばれるように、街の周囲を水路が巡っており、
 中心市街地のある北側の地区と、広い湾内に浮かぶ大小多数の島々が橋で繋がれていま
 す。中心部から見て東側には博物館等が集まるユールゴーデン島、南側にはおしゃれな
 新市街地を持つセーデルマルム島があり、そのセーデルマルム島と本土側の中心部の間
 にある小さなスターズホルメン島全体が、13世紀から栄えたという 「ガムラ・スタン
 (古い街)」と呼ばれる観光エリアになっているのです。小さいので徒歩で十分です。
 
  しかし行ってみてわかりましたが、小さい島に大きな建物がひしめき合っているので
 眺めが良くありません。地下鉄駅の出口から、少し傾斜のある石畳の古風な路地を上っ
 ていくと、ドイツ教会と呼ばれる大きな建物に突き当たります。とにかく視界が悪い。
  観光客がぞろぞろと同じ方向に向かって歩いて行きますね。

  ドイツ教会の尖塔が見えてきました。赤レンガ造りの堂々とした教会です。

    

  その名の通り、ハンザ都市同盟のドイツ人商人により17世紀中頃に建てられたそうで、 
 尖塔の高さは96メートルもあるそうです。確かに北ドイツ風の建築です。

    

  中には豪華な飾りの祭壇がありました。しかし内装はプロテスタント系のためなのか、
 比較的シンプルです。あまりゴチャゴチャしていないのが北欧や北部ドイツの教会です。

  八角形の説教壇は黒檀とアラバスターで造られた豪華なもの。ハンザ商人は儲かって
 いたようですね。王様や貴族も、商人には弱かったのでは?

     


  この近くにクリスマス・グッズを売る、ティエール・オ・ティドレーサ・ティンと
 いう(言いにくい)名前のお店がありましたので、ちょっと覗いてみました。
 ショウウインドウに光が反射して見にくいですが、古風なスウェーデンのクリスマス用
 の飾りや人形がたくさんありました。やっぱり、妻がいたら何か買っていたよな。

 ・・・ということで、オッサンは適当に面白そうなものを買ってきました。北欧なので
 やっぱりトナカイのサンタさん、ヤギに乗ってご機嫌なサンタ人形を買いました。
 クリスマスの飾りにこんなものがあると、なかなか楽しいと思います。

   もう一つ、スウェーデンのお土産によくある中部ダーラナ地方の赤い馬の置物を模した
 クリスマス飾りを買いました。本当はちゃんとした赤い馬の置物が欲しかったのですが、
 ものすごく高価だったので断念しました。(小さいもので2万円だったような気が。)

 
  店内には所狭しとクリスマス飾りや芸術品のような作品が展示販売されており、この
 ようなお店が好きな方には大変楽しい所だと思います。妻がいたら一時間粘ったと思う。
 しかしオッサンは先を急ぐので、10分程ざっと店内を見学し、買い物を済ませました。


  ドイツ教会からガムラ・スタンの中心部、ストックホルム・スウェーデン王室の歴史
 の中枢というべきエリアに参ります。中世そのままの狭い石畳の路地は趣があります。
 ちょっと道が歪んでいるのが歴史の古さを感じます。ストックホルムって現代的な街だ
 と思っていたけど、この歴史的地区は本当に中世ヨーロッパの雰囲気です。

  数分歩くと、突然視界が開けました。大聖堂の聳える大広場です。

  ここは狭いガムラ・スタンのなかでは比較的視界の開けた広場です。手前にあるのは
 ノーベル博物館で、言わずと知れた世界最高権威のノーベル賞にまつわる記念館です。
 日本人も多くのノーベル賞受賞者を輩出しておりますので、時間に余裕があれば内部を
 観たかったのですが、今回は残念ながら断念。申し訳ございません。
  その後ろにはさらに大きな建物、大聖堂の塔が見えます。

  しかしこの大広場は、血塗られた歴史を持つ陰惨な場所でもあります。1520年に起き
 た、当時の侵略者デンマーク王に抗議するスウェーデンの貴族たちが惨殺された事件、
 「ストックホルムの血浴」と呼ばれる惨事の舞台となったのです。この広場で90人もの
 貴族たちが処刑され、広場は文字通り血の海になったということです。コワイです。
 でも今では世界中から訪れるのんきな観光客がそぞろ歩く、平和な空間です。
  
  続いてストックホルム最古の教会である大聖堂を見学します。13世紀後半の創建です
 が、その後何度も改築され15世紀後半に現在のような規模・姿になったそうです。
 ここも教会の前にスペースがないので、写真で全景を収めるのが難しいです。

    

  元はゴシック様式だったそうですが、後に訪れる王宮の建築様式に合わせてイタリア
 風のバロック様式になったそうです。では内部を見学します。かなり広いです。
  赤くて太い柱の列が大きなドームを支えています。内部は少しの音でも響きます。
 あ、中央左の部分に説教壇が見えますね。

  この大聖堂の最大の見どころは、1489年に造られたセント・ジョージと龍の彫刻です。
 セント・ジョージ、つまりサン・ジョルジョですね。龍(病の象徴)を退治してお姫様
 を守る英雄です。セント・ジョージの掲げる剣が光り輝いていて美しいです。

  大聖堂の見学の後は、すぐ近くにある王宮を見学します。なんと王宮まであるのです、
 この小さい島に。
  少し長くなってきましたので、続きは次回に・・・(もう、怠慢やの~by妻)