Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2017年夏、北欧&ドイツの旅 ㉒スカンセン野外博物館へ

  今日は30℃近い気温で、夏が戻ってきたような関東地方でした。
  涼しかった北欧の旅の続きを書いて気晴らししようと思います。 


  ストックホルム旧市街の島、ガムラ・スタンの駆け足観光を終えて、現代のストック
 ホルム中心部へ戻ります。ガムラ・スタンではドイツ教会、大聖堂、王宮の一部だけを
 見学しました。王宮をじっくり観光したり、見学を見送ったノーベル博物館やリッダー
 ホルム教会、フィンランド教会などの見どころを観光し、アンティークな感じのお店に
 寄ったりして中世の雰囲気を満喫するには、最低でも半日(4時間)は必要と思います。
 オッサンのように2時間強で見て廻るのはちょっと無謀です。
  
  王宮はガムラ・スタンの北東端にありますので、その先はもう海(湾)です。対岸の
 本土にある国立美術館らしき建物が見えました。(当時は工事中で休館)

   ここからガムラ・スタンの北側にある小さなへランズホルメン島伝いに、本土側に
 橋で渡ります。ちなみにへランズホルメン島には、国会議事堂(下の写真)があります。


  潮風が心地よく吹き抜けます。ストックホルムは本当に水辺の街という感じです。

  橋の上からはオペラハウスが見えました。その後方にあるのがヤコブ教会かな。

  水辺の道を散策しながら、中心市街地の街並みを眺めるのはなかなか楽しいです。 
 しかし、のんびりしている時間はありません。次の目的地に急ぎます。
 ストックホルムも自転車に乗って移動する方が多いようでした。気持ちよさそうです。

 左奥に見える豪壮な建物は、高級ホテル・グランドのようです。立地条件抜群ですね。

  この橋を渡り終わると市街中心部のある本土です。王立公園の横を通って大通りまで
 出ますと、路面電車の駅があります。本来、出発地は中心市街地のど真ん中のセルゲル
 広場なのですが、工事中のため東寄りの広場が発着場になっていました。地球の歩き方
 の地図を頼りになんとか目的のノルマルム広場の路面電車乗り場まで辿り着きました。
  青い色の現代風デザインの路面電車がやってきました。これに乗って、市街地の東側

 にあるユールゴーデン島に行きます。(え、市街地からはずれるんか?by妻)

  はい、行先はスウェーデンの誇る野外博物館のスカンセンです。
  1891年に開園したスカンセンは、スウェーデン各地から集めた1700年代~1900年代 
 の伝統的建物を見学できる博物館で、ストックホルムの観光名所の一つとなっています。
 フィンランドのヘルシンキにもセウラサーリ野外博物館があり、エストニアのタリンに
 も民俗博物館がありましたが、どこか一つ見るとしたらここ、と決めておりました。
 ということでオッサンは、ストックホルム滞在の残り時間のすべてをスカンセン見学に
 まわすことにしました。


  海沿いの広く整備された道路に敷設された軌道を、路面電車は快適に走ります。速度
 はさほど速くないので、車窓風景や歩道を行き交う人々の様子も良く見えました。
 ヘルシンキに比べるとやっぱり人の数が多いです。
 (ビデオからキャプチャした画像なので解像度が悪く、見にくくてすみません。)

  小さな船着場があって、船が停泊しています。ニープローハムネン港というらしく、
 ここからスカンセンのあるユールゴーデン島まで船で行く事もできるようです。


  ユールゴーデン島も橋(路面電車の線路つき)で本土と繋がってますので、路面電車
 に乗ったまま、スカンセンのすぐ近くまで行く事ができます。乗車時間20分程度かな。
  お、途中には面白い博物館がありました。スウェーデンの生んだ音楽グループ「アバ」
 の博物館です。一世を風靡した曲「ダンシング・クイーン」で有名ですね。結構人気が
 あるようですが、オッサンは路面電車の窓から眺めるのみでした。

  ユールゴーデン島に渡ってしばらく行くと緑深い景色になり、そのうちにスカンセン
 という車内アナウンスがありましたので、慌てて下車します。しかし、大勢の方がここ
 で降りますので乗り過ごす心配は少ないと思います。
  路面電車の停留所からしばらく歩くと、スカンセンの正面入り口に到着します、もう
 見るからに遊園地みたいです。強いて言えば、日本の明治村みたいなものですからね。

  スカンセンの中には小さな動物園や水族館、植物園もあり、お年寄りからお子様まで
 楽しめるようになっているようです。しかしオッサンのお目当ては伝統的建築物です。
 入園してすぐ目の前にある崖(丘)の向こうに、伝統的建物が移設されているようです。
  
  入園料は当時180スウェーデン・クローナ(約2,300円)でした。パンフレットは10ヶ
 国語が併記されていて、日本語もありました。しかしこの頃は既に中国人に訪れる人の
 数で負けていた我が国、9番目となっていました。(たぶんロシアはスウェーデンから
 は疎んじられているので一番最後にされていると予想)

    

 イラスト付きの分かりやすい無料マップもあり、方向音痴のオッサンには有難かった。
 結構起伏があり、かなり高低差があるので道を間違うと大変です。建物のイラストと
 見比べながら見て廻りました。(ただしマップには日本語版はありませんでした。)

   

  入口から長いスロープを上って崖(丘)の上に出ると、見晴らしがよくなります。
 真っ先に見えてきたのはレストランとカフェです。(上の地図で真ん中下の建物です。)
 時刻は午後2時少し前。レストラン はまだ営業中のようです。ちょっとお腹が空いて
 いたので、空腹のままスカンセン園内を歩き回ると疲れるかと思い、先にここで食事を
 取ることにしました。(スウェーデンでの唯一の食事が遊園地のレストランかい!by妻)
  
  レストランは遅い時間だったので空いていて、すぐに座れました。メニューはなんと
 ヴァイキングのみ、つまり北欧風のスモーガスボードです。うーん、まぁ北欧らしくて
 いいかな・・・もちろん、一流レストランで出されるようなキャビアや、ゴージャスな
 シーフードや熱々のローストビーフなどの高級食材はありません。冷製のおつまみ主体
 です。まぁ仕方ないか。
  しかし結構いろいろなものがあって取り放題、食べ放題。オッサンはあまりたくさん
 食べる方ではないので、少しずついろいろなものを取ってきました。 

 パストラミビーフ、ローストビーフ、生ハム、ロースハム、スモークサーモン、焼き鮭、 
 ザリガニのマヨネーズ和え、各種チーズです。あ、ニシンの酢漬けもあったかな。
 これにミートボールでも卵料理でもいいから温かい料理があれば、なおよかったけど。

  スウェーデンのビール(軽くて爽やかなタイプ)と一緒に、ご機嫌なオッサンでした。


  遅い昼食をとって、少し体力・気力が回復してきたのでこれからスカンセンの内部を
 じっくり見学します。キリが良いので、今夜はここまでで失礼いたします。
 (ケチやんな、いっつも。by妻)