Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2017年夏、北欧&ドイツの旅 ㉛コペンハーゲンの繫華街ストロイエでお買い物(冷や汗)

  ちょっと忘れそうになってきている北欧・ドイツの旅を続けます。
  コペンハーゲンの滞在時間は残り3時間弱となり、もう見学に時間のかかる観光名所
 には行けませんので、コペンハーゲン随一の繁華街であるストロイエに参ります。実は
 ここであるものを購入しようかとたくらんでおりましたので、ドキドキしながら参りま
 した。(また高価なワインとちゃうやろな?by妻)
  アメリエンボー宮殿から、朝立ち寄ったニューハウンの近くを通って、コンゲンス・
 ニュートゥー(王の広場)という大きな広場に出ます。ストロイエとは、この広場から
 なんと駅近くの市庁舎前広場まで全長1Kmくらいはありそうな長い歩行者天国の通り
 なのです。一流のブランド・ショップやセンスの良い高級なお店が軒を連ねるショッピ
 ング・ゾーンとなっています。

  王の広場(コンゲンス・ニュートゥー)側から入って通りを先に進むと、だんだんと
 人通りが増えてきました。

  しばらく行くと視界が開ける賑やかな広場に出ました。しかし混雑はしていなくて、
 ゆとりが感じられます。買い物客に混じって地図を覗き込んでいる観光客の姿も。 
 (オッサンも「地球の歩き方」の地図と首っ引きやんな。方向音痴やから。by妻)

  ストロイエのちょうど真ん中あたり、アマートゥ広場というらしいです。この辺りは
 高級ブランドショップが軒を連ねています。コペンハーゲンの中心街では歩行者天国と
 なっているストリートが多く、自動車の騒音が聞こえないのでとても落ち着いた雰囲気
 です。ストックホルムとはちょっと違うね。歩行者天国でも自転車はOK。


  さて、このアマートゥ広場の脇に、目指すお店があります。そうです、デンマークの
 誇る陶磁器の名店、日本でもおなじみの「ロイヤル・コペンハーゲン」本店です。

    

  一目で特別な場所だとわかる、堂々としたルネッサンス様式の建物です。
  創業は1775年、伝統的な古典的名作から現代のデザイナーによるモダンな作品まで 
 幅広いレパートリーを持ち、世界中に愛好家がいる人気のブランドです。ちなみに隣
 は系列の?銀器メーカー、ジョージ・ジェンセンです。スゲェ。まぁ本国だからね。
  なんだかこんなに立派なお館だと入るのにも緊張しますね。しかし、オッサンは意を
 決して入店しました。店内は落ち着いた雰囲気で、お客さんはそれほど大勢はいません
 でした。さっそくお店の方が近寄ってきて「何をお探しですか?」と英語で尋ねてきま
 した。東南アジア系と思しき女性店員さんでしたが、上品で物腰が柔らかく、緊張して
 いたオッサンにも警戒心を抱かせない感じです。
  オッサンは勝手に自分でいろいろ見て回るのが好きなのですが、ヨーロッパの一流店
 ではそんなわけにはまいりません。「ジャスト・ルッキング、サンキュー」では、それ
 っきりになってしまいます、ちょっと恥ずかしかったのですが「フローラ・ダニカ」を
 探しに来ました。と店員さんに伝えました。ロイヤル・コペンハーゲンの誇る高級食器
 シリーズで、植物図鑑にあるデンマークの野の花をモチーフにした傑作です。オッサン、
 そんな高価なものを、身の程知らずにも旅の記念に購入しようとしておりました。
  店員さんは「サイズも絵柄もたくさんありますから、二階でゆっくりお選びになって
 はいかがでしょうか?」とにっこり微笑んでおっしゃいます。あぁ、さすが一流の店の
 接客は違う。もうNOとはいえないやんか。
 (場合によっては見るだけのつもりが、絶対買う羽目になってもうたな。by妻)


  そして二階に上がると、広いスペースに木の長テーブルとイスが備え付けられ、周囲
 には高級食器が収められた展示用の食器棚が並んでいます。店員さんに「どのサイズを
 お探しですか?」と尋ねられたオッサン、恥を忍んで「一番小さいものをお願いします」
 と答えました。だってオッサンの経済力ではそれが精一杯なのです。
 しかし店員さん、いやな顔もせず「少々お待ちください」と言って別室に商品を取りに
 行きました。白い手袋をはめて、何往復もして10種類以上のお皿を運んできて、私の
 目の前のテーブルの上に並べてくれました。うわぁ・・・すごいです。

  フローラ・ダニカは、18世紀後半当時絶大な権力のあったロシアの女帝エカテリーナ
 Ⅱ世に献呈するために1790年から12年の長い歳月をかけて造られたものだそうです。
 残念ながら女王は作品が完成する前に亡くなったのですが、デンマーク国王の誕生日の
 晩餐にお披露目され、以後王室の公式晩餐会に用いられることで一躍有名になりました。
 そして繊細で精緻な植物の絵柄が芸術的だと人気を呼び、今ではロイヤル・コペンハー
 ゲンを代表する高級品シリーズとなったのです。(長い解説やの~。どうせ受け売りの
 くせにな。by妻)
  本来は、一番小さいお皿を血眼になって吟味するオッサンのようなサラリーマン向け
 ではなく、豪華なディナーセットを購入されるような財力と審美眼をお持ちの方にこそ
 ふさわしいものでしょう。でも、こんなオッサンにも(お金を出せば)売ってくれるの
 です。一生の記念に、この芸術作品を手に入れるのも一興だ!(無理してるな。by妻)


  しかし、全部で1802種類の花(フローラ・ダニカ:ラテン語でデンマークの花の意)
 が描かれているシリーズだそうですので、スゴイコレクションですね。絵柄が違うので 
 10種類程度の中から選ぶのも結構迷いました。(そんなに時間はないで! by妻)   


  結局選んだのがこれ ↓ です。紫色の花が可憐です。小さいけど存在感抜群です。
 花の名前はわからないのですが、絵がお皿いっぱいに描かれていてゴージャスかなと
 思って・・・(貧乏たらしい購入理由やの~by妻)

  もうめちゃくちゃ緊張しました。こんな高価な買い物は(オッサン単独では)初めて
 のことです。妻が一緒なら「買う気やったら、もっと堂々と買わんかい!」と、背中を
 押してくれたかも。(いや、時と場合によりけりやで。ダメ言うかもしれんし。by妻)
  実はこれ、妻とどこかの百貨店の特別展で見て、「いつか手に入れたいね」と言って
 いたものなのでした。妻に見せてあげられないのが残念ですが、GETできてよかった。
 (もうこれで終わりにしときや!by妻)


  この後、カードで購入手続きを済ませ(免税手続きも抜かりなく)、店員さんが梱包
 してくれる間、許可を取ってちょっと店内を撮影させてもらいました。購入したからだ
 とは思うけど、快くOKをしてくれました。それじゃぁ遠慮なく!
  フローラ・ダニカのティー・ポット。素晴らしいけど、価格は50万円・・・ひぇ~

  プルーン柄のコンポート皿。これも美しい絵柄です。使うのがもったいないくらい。

  フローラ・ダニカの絵皿は、サイズの大小だけでなく、いろいろな形のものがあるよう
 です。バラエティに富んでいて楽しいですね。

     

  お次はフローラ・ダニカのポットとコーヒーカップ&ソーサーです。これもちょっと
 普段使いはできず、飾り棚に陳列しておく観賞用になりそうですね。
 でもやっぱりフローラ・ダニカは植物の絵柄が明瞭な、絵皿が一番いいと思います。

   現代風の作品や、フィギュリンもありました。シロクマがカワユイですね。

  お、こちらは日本でもよく見かけるブルーフルーテッドの透かし皿ですね。日本で
 買うより30%程お安い感じ。免税でさらに10%弱返ってくるからお得感はありますね。
 でも壊れ物を手で持って帰るリスクはあります。郵送だと結局コストがかかるしね。
 (オッサンの場合は小さなお皿だったので、厳重に梱包して自分で持ち帰りました。)

  一階のエントランスの前のショーケースはこんな感じでした。見ているだけで楽しい。

   なんだか自慢ぽい記事ですみません。でも一生の記念です。妻が購入した我が家の
 コレクション・ボードに今でも鎮座しております。出番はほぼなく、完全に観賞用と
 なっております。(アホ)

  お昼ごはんもそっちのけでショッピングにうつつを抜かしていました。
  ロイヤルコペンハーゲン本店には、ちょっとした軽食(デンマーク風のサンドイッチ
 のスモーブローなどがロイヤル・コペンハーゲンの食器で楽しめる)を取ることができ
 るオシャレな喫茶コーナーがありますが、残り2時間強。まだまだオッサンは先に進み
 ます。(アホかいな、by妻)
  あ、今回で終わる予定でしたが、もう一回続きます。スミマセン。