四国(高知・徳島)に行ってきました ②高知の夜
このところ記事の内容があっちに行ったりこっちに行ったりでスミマセン。今夜は、
先週末の四国突撃旅行の記事の続きを書かせていただきます。(もう、好きにしたら)
お風呂から上がって支度をして、夜の高知の繁華街に出かけます。
ホテルの付近は駅に近いのですが、夜は飲食店街が軒を連ねる街中のほうが賑わって
います。オッサンが4年ほど過ごした宮崎にも「ニシタチ」という楽しい夜の飲食店街
がありましたが、高知も負けていませんね。路面電車の通る国道32号線?と、お城の
追手門の前を東西に通じる広い追手筋の間が、高知のスウィートスポットのようです。
まずは地元民が普段使いに訪れるという「ひろめ市場」というところに参りました。
屋内市場のように見えますが、この中にある出店で食材やお酒を買って、広々とした
飲食スペースで気軽に飲み食いするというのが正しいようです。どう見ても観光客より
地元民の方が多い感じです。親子連れやカップルもいますし、飲み友達と(たぶん毎日
のように)やってきているオッサンたちもたくさんいて、熱気に包まれています。
テーブル席が通路にまで出ていますが、ピーク時にはほぼ満席となります。凄いです。
若者からオッサン、オジイチャンまで楽しそうに飲んで語らい合っていますね。
お店とお店の間の通路にも4人掛けや2人掛けのテーブル席があって、こちらもすでに
満杯です。料理やお酒の追加も、座ったままでお店のおかみさんに一声かければ、すぐ
持ってきてくれます。これはいいね!
お店の料理はテイクアウトもできますし、ものによってはお土産用にしてもらうこと
もできるみたいです。地酒と高知ならではの海産物の珍品がずらり。カツオのたたきは
当然として、珍しいところでは「ウツボ」「クジラの舌(さえずり、と言っています)」
などが売られていました。うーん、ちょっとなぁ。
(オッサンは私と違ってチャレンジャーではないからな。by妻)
こっちにはどろめ(生シラス:イワシの稚魚)、まいご(カタツムリみたいな巻貝)
などが売られています。生シラスは最近あちこちで見るけど、カタツムリはちょっと。
ほかにもぶりの卵とかタコ卵とか、珍しいものがいっぱいです。他にもお酒のつまみに
あう珍味がたくさんパック売りされていましたよ。安くて新鮮なんですよね。
地元庶民のお気に入りの場所という雰囲気が満載で、楽し気なところではありました
が、こんなところにしょぼくれたオッサンが一人侘しく食事をするのもなんだかな、と
思いまして、普通の店に行くことにしました。(なんや、気が弱いのう。by妻)
うっかりしてガイドブック(まっぷる)を持ってくるのを忘れてしまったので、もう
適当にふらふらして、高知の名物料理を食べさせてくれそうなところを探しました。
でもそうなると「ひろめ市場」とは正反対の、ちょっとお高い観光客向けのお店に入る
ことになります。まぁ仕方がない。はりまや橋からほど近く、高知大丸の目の前にある
「とさ市場」というお店に入りました。まずまず賑わっていて、土佐料理がいろいろと
楽しめるようですね。お店の入り口には大きないけすがあって、ちょうど解禁になった
イセエビや、珍しい貝(チャンバラ貝かな?黄色いヤツね)が出番を待っていました。
そういえばイセエビは100グラムで税込み980円でした。オーダーは一匹単位だから
いくらぐらいになるんだろう? 伊豆の温泉旅館や、宮崎の日南方面のお店で食べた
けど、ここではちょっと我慢しました。
最初、有名な「皿鉢(さわち)料理の一人前」というのがあったので頼もうかと思い
ましたが、やっぱりウツボとかクジラの舌とかカタツムリがもれなく入っているという
ので、冒険できないオッサンは単品で好きなものを頼むことにしました。
ちなみに皿鉢料理はこんな ↓ 感じ。(このお店の写真はなかったので別の店のもの)
ふつうはこのように4~5人前で頼むものらしいです。見た目も豪華だけど、何よりも
大勢で料理を分け合いながら楽しく歓談しながら豪快に食べる、というのが土佐流なの
かもしれないですね。一人旅のオッサンにはやっぱり無理か・・・
しかし、しょんぼりしている場合ではありません。単品でも美味しいものがいっぱい
ありますよ。まずは何はさておき、カツオのたたきです。高知のものは藁で豪快に一本
焼きされたもので、それを惜しげもなく分厚く切って塩と薬味でいただきます。
いやぁ、これは絶品ですね。程よい柔らかさで、とろけるような舌ざわりです。噛む
とじわっとうまみが口の中に広がります。また、塩をまぶすとうまみがさらに強調され
ますね。しかし食べ続けると口の中が魚臭くなりますので、薬味と一緒に味わいます。
これでハーフですけれど、かなり食べ応えあり。お値段は1,000円くらい。(さっきの
ひろめ市場だと多分この半値程度だったと思いますけど、これはこれで満足です。)
続いて、この時期が旬だという「新子(しんこ)」の刺身を頼みました。
これ、カツオの幼魚なんだそうです。鮮度が命なので、地元でしか食べられないそう
です。しかも期間限定。カツオの成魚に比べると淡白で白身の魚みたいな感じですが、
新鮮なので臭みがなく、ぺろっと食べてしまいました。値段はなんと500円でした。
そのほかに2つほど、高知の名物をオーダーしました。左手前側は「四方竹(しほう
ちく)」の水煮。これも高知の特産品で今が旬。写真では斜めに切っているので細い
竹輪みたいですが、真横に切ると四角形(四方形)をしているので、この名前がついた
ようです。コリコリとした歯ごたえですが、水煮だととても柔らかくて、美味しく頂き
ました。その上は川エビの唐揚げです。四万十川の川エビなのかな?ちょっとサイズが
大きいから違うのかも。これはサクサクの歯ごたえと、エビの汁がじゅわっと染み出て
実に濃厚な味。もうちょっと欲しくなるくらい美味しいです。
お酒は地元高知の銘酒「土佐鶴」です。オッサンは日本酒は詳しくないのですが、
たぶんもっと珍しくて高級なものもあったようです。でも食事と一緒に味わうならば、
メジャーなお酒をこの程度の量で、オッサンには十分です。
やはり一皿ずつ頼むと、おひとり様のオッサンには少し量が多いですね。(川エビ
はもっと欲しかったけど。)妻と一緒なら、もう2~3品を頼むことができたのにな。
こういう時にはおひとり様の悲哀を感じます。(何を大げさな。食い意地が張っている
だけやで、それは。by妻)
ま、でもこのくらいでやめておきます。というのも、このあともう一つの高知名物?
の場所に行くからです。少し余裕を持ってかないといけません。(なんやそれ?by妻)
その前に近くのはりまや橋にもう一度立ち寄りました。この辺りは夜でも交通量が
多くて騒がしいですが、夜のはりまや橋も美しいです。
さて、追手筋通りから北(駅の方角)に少し戻ると、こんな光景 ↓ が広がります。
このあたりの飲食店は窓を全開にして、縁側にも席を設けて夕涼みをしながら飲食が
できるようになっています。実に開放的です。
しかしそのお陰で、盛り上がり過ぎた人々の大声が町中に響き渡ります。これ、緊急
事態宣言の時はさすがにダメだったのでしょうね、いや、高知はそもそも緊急事態宣言
とは無縁だったのかも・・・しかし、皆さん本当に賑やかで楽しそうです。高知の方々
は楽しむのがお上手なんですね。
しかし高知の名物というのはこれではありません。通りに連なる屋台のお店なのです。
金曜日の夜ということもあり、会社帰りのサラリーマンたちや、親密そうな若いカッ
プルたちでほぼ満杯でした。地元の方々ばかりのようでした。福岡・中州の屋台と少し
雰囲気が似ているかな。(福岡の方が人が多いけどね)
オッサンは夜食?に塩ラーメンと一口餃子を頼み、瓶ビールを一本飲みました。この
屋台はおっちゃん一人で切り盛りしていて、見ていて大変そうでした。
一人で来ていたのは私と、もう一人、くたびれたスーツ姿のオジイチャン。彼は無言
でラーメンを食べ終わると、自転車に乗って去っていきました。哀愁が漂っていたなぁ。
(オッサンは体臭を漂わせんようにな。by妻)
ま、そういうオッサンも無言なんだけどね。あ、そういえばスマホでショパン・コン
クールの反田恭平さんのピアノ・コンチェルト第一番の演奏をラーメンをすすりながら
小さい音量で聴いていたなぁ。話し相手もいなくて、やることがなかったからね・・・
(こんなところで聴くイメージの曲とちゃうで。チャルメラやないで。by妻)
高知の夜はまだまだ長い。夜遅くまで飲んで食べて歌って踊れる?場所もあるようで
したが、オッサンはもう疲れてしまい、このまま土佐御苑(宿泊している旅館)まで、
おとなしく帰りました。一人じゃなければ、盛り上がって「もう一軒、いこうかぁ!」
という気にさせるような、楽しい街です。
旅館でもう一回お風呂に入りなおして、さっぱりしてから就寝。明日の朝も早い。
・・・切りの良いところで、続きます。
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