2017年夏、北欧&ドイツの旅 ㊵ドイツの高速列車 I.C.Eに乗って ~ヴュルツブルクのワイン居酒屋へ~
ハンブルクでの二時間の小観光?を終えて、ハンブルク中央駅に戻ってきました。
14:01発のドイツの高速列車 I.C.E(イー・ツェー・エー)に乗って、フランケン地方の
中心都市であり、かの有名なロマンティッシェ・シュトラーセ(ロマンティック街道)
の北の玄関口でもあるヴュルツブルクに向かいます。結局、お昼抜きか・・・
しかし8月上旬の午後2時前だというのに、冷たい雨が降っていてかなり暗いです。
ハンブルク中央駅はドイツ屈指の巨大な駅で、構内には面白そうなショップや飲食店
がいっぱいあったのですが、時間がないので素通りです。妻は、こういうなんでもない
ところでフラフラして、雑貨店や食品店を覗くのが大好きでした。妻が居たらブーブー
文句を言われていたと思います。(そうやで。オッサンはいっつも「時間がないから」
って言うて、私の寄りたい店を無視してきたやんな・・・by妻)はいスミマセン・・・
このこともオッサンが罪悪感を抱いていることのひとつですね・・・今更だけど。
この時はもう文句を言う妻もいないので、お店の写真だけ撮影して終了です。こんな
店 ↓ に入ったら、妻は30分は出てこないからね。きっと次の列車に変更したと思います。
お、駅構内に、これまた妻が見たら喜びそうなものがありました。誰ですか、これは?
調べたら、ハンブルクのマスコット、「水汲みのハンス・フンメル君」だそうです。
150年以上も前に水汲み業をしていた実在の人物らしく、 ある芸術家により100体もの
フンメル像が作成され、一躍市民のマスコットとして愛される存在になったそうです。
船に供給するための水を運んでいたのかな・・・ブスっとした表情ですが愛嬌があって
いいですね。(いたずらがばれて廊下に立たされた中学生時代のオッサンみたい。by妻)
妻だったら、絶対にフンメル君のグッズを買ったと思います。(売っていたらな。by妻)
いかん、急がないと電車の出発時刻が迫っています。I.C.Eは既に入線していました。
ハンブルク・アルトナ駅発、中央駅を14:01に発車するミュンヒェン行きのI.C.E特急
です。妻もお気に入りでした。(私も乗りたいわ~by妻)
ハンブルクから国際見本市の開かれるハノーファーを経由し、ヴュルツブルクの手前
までは高速新線を通ります。ドイツに限らず(イベリア半島とロシアの勢力圏にあった
諸国を除き)ヨーロッパの在来線のレール幅は日本の新幹線と同じ(というか、日本の
新幹線がそれを真似したのですが)なので、高速列車も在来線を時速200km程度で走る
のですが、やはり高速鉄道専用の路線を新たに敷設すると、時速300km近く出すことが
できます。世界一の速度を常に狙っていたフランスのT.G.Vではほとんどの場合高速新線
を新たに敷設している一方、ドイツはそこまではせず可能な限り在来線を有効活用して
いましたが、高速新線の敷設が可能なルートではきっちり高速新線を造っています。
ハノーファーからヴュルツブルク間は高速新線が最も長距離で敷設されており、高速
列車I.C.E も遺憾なくそのスピードを披露してくれます。ただしこれは新幹線と一緒で、
トンネルや防音壁が多くて美しいドイツの田園風景は望めません。まぁスピードと景観
はどうしても二者択一になりますね。
高速新線を疾走する列車に揺られて(あまり揺れないけど)3時間強、17:22にヴュル
ツブルク中央駅に到着しました。中南部ドイツは少し天気もマシで、明るい感じでした。
この日の宿泊場所はヴュルツブルクではないのですが、この辺りでは一番大きな町
なので、途中下車してここで夕食を取ろうと考えていました。ちょっと早いけどね。
(昼食抜きやったからお腹が空いてきたんやろ?by妻)
ここヴュルツブルクは、ドイツ中南部の辛口白ワインの名産地フランケン地方の中心
都市であり、人口10万人ながらロマンティック街道の玄関口でもあるので観光客が多く、
一流レストランやワイン居酒屋がたくさんあるのです。オッサンは当然ワイン居酒屋に
向かいます。(やっぱりな・・・by妻)
駅舎の向こうには斜面に植えられたブドウ畑が見えます。こんなに間近にブドウ畑が
あるなんて知りませんでした。さすがはフランケン・ワイン生産地の中心都市です。
駅のコインロッカーに大きな荷物を預け、ヴュルツブルクの街中に繰り出します。駅前
から延びるカイザー通りを道なりに600mくらい歩くと、ヴュルツブルクでも最も有名
なワイン醸造所「ビュルガー・シュピタール」の経営するワイン居酒屋に到着します。
ここを狙っていました。(オッサンはワインが優先なんやな、いっつも。by妻)
「ヴァイン・シュトゥーベ」っていうらしいね、ワイン居酒屋は。ドイツの歴史的な
古い街では、こういった昔ながらのお店の看板が多く残っていて楽しいです。
まだ早い時間でしたが、お店は既にオープンしており、かなりのお客さんで賑わって
います。予約なしでしたが、少し待たされましたけど席が確保できました。良かった。
着席するなり、待ちきれなくてすぐにワインを注文するオッサン(あさましい)。
フランケン地方は辛口の白ワインが有名なのですが、少量ですが優れた赤ワインも生産
しています。フランス・ブルゴーニュ地方と同じピノ・ノワール(ドイツではシュペー
ト・ブルグンダーという名前)もありますが、ドイツ・オーストリアで生産されている
「ブラウ・フレンキッシュ」という品種の赤ワインをオーダーしました。珍しいからね。
そして料理はドイツ名物「アイスヴァイン」。豚の足を煮込んだ?料理です。本場の
ベルリンではかなりのヴォリュームがあるとのことですが、ここではワインがメインの
お店なので本格的なものではなくサイズも小さめでしたが、そこそこイケました。
ドイツの豚肉料理は侮れません。付け合わせのポテトも美味しかったです。
料理もワインもそれほど高い値段ではなく、3,000円くらいの支払いで済みました。
併設されているワイン・ショップは既に閉店していましたので、ワインの購入は翌日
に再トライです。・・・というか、これからまだ先があるんですけど・・・
ヴュルツブルク中央駅まで戻り、午後7時半過ぎの列車に乗って次の目的地に向かい
ます。(ヴュルツブルクに宿泊した方が、ゆっくり出来てえぇんちゃうの?by妻)
続きは次回・・・スミマセン。
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