Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

久しぶりに関西の旅 ③伊賀牛の昼食、そして奈良へ

  今日は関西の記事を続けます。伊賀上野で忍者屋敷を見て、伊賀上野城をざっと見学
 してきた後、上野の街中に向かいます。あ、そういえば書き忘れたのですが、忍者屋敷
 を出る時、出口の鴨居に思い切り頭をぶつけてしまい、大きなたんこぶができてしまい
 ました。忍者屋敷の最後のからくりに引っかかった・・・訳ではなく、当時の人たちの
 身長(約150センチ)に合わせて作れらていたため、現代の家屋敷よりも低く設計を
 されていたようです。しばらく痛みが引かず、この日はしんどかったです。
 (もうちょっと髪の毛があれば、そんなに痛くなかったと思うけどな・・・by妻)


  さて上野市(忍者市)駅に立ち寄ってコインロッカーの荷物を取り出し、伊賀鉄道に
 一駅だけ乗車して次の広小路(ひろこうじ)駅で下車します。

    


  このすぐそばにお目当てにしていた伊賀牛の有名な料理屋さんがあります。以前、妻
 と来た時には調べもせずにたまたま見かけたステーキ・ハウスに入ったのですが(そこ
 もかなり美味しかった記憶アリ)、今回は満を持して、この街一番の由緒ある?お店に
 行くことにしました。平日の昼間なので予約していなくても大丈夫と思い、意を決して
 参りました。(大袈裟やの~。by妻) 
  駅から人通りの少ない通りを3分程歩いていくと、お店の看板が見えてきました。

    

  「元祖伊賀肉 金谷(かなや)」さんです。創業100年あまりの老舗で、伊賀上野
 でも屈指の名店のようです。品質も最高級ですが価格も最高級らしく、ちょっと緊張
 しましたよ、オッサンは。
  1階は普通の肉屋さんですが、売っているものは地元名物の伊賀牛が主体。店頭で
 販売しているものを見るとかなり普通の価格で、松坂牛や神戸牛などよりリーズナブル
 な感じがします。これなら大丈夫かな?と思いつつ、お店の方に「予約していませんが、
 食事ができますか?」と尋ねます。割烹着姿の仲居さんのような方が、「はい、大丈夫
 ですよ。ではお二階にどうぞ」と言って、案内をしてくれました。ドキドキ。


  二階に上がると、古いながらもちょっとした料亭のような雰囲気です。すべて個室に
 なっていて(大部屋を襖で仕切って小部屋にしているところもある)、長い廊下の左手
 に小部屋が並んでいました。慣れていないので、ますます緊張するオッサン。(アホ)    

    

  そして6畳ほどの小部屋に案内されました。「白楽の間」なのだそうですが、さすが
 酒飲みにふさわしい部屋ですわ。(アホ)
  しかしメニューを渡されて、思わず声を上げそうになるオッサン。なんと一番安価な
 すき焼き(この店では「寿き焼き」というそうです。)でも8千円ですと。ひえー!
 ランチ・メニューってないの?と、オッサンは思わず仲居さんに訊きそうになりました。
 (あるかい、そんなもん。こんな高級なお店に。by妻)

  しかしここまで来てしまったら、引き返せません。覚悟を決めて「寿き焼き」を注文
 しました。そのかわり、お酒は無しにしました。(当たり前やろ。by妻) 
  でも出てきたものを見れば納得です。最高級のロース肉を使っているようです。正直
 に申しまして、こんな上等なお肉はこれまでに食べたことがありません。

  伊賀牛は松坂牛や神戸牛などと違い、サシ(脂肪)より赤身が多いらしいのですが、
 その赤身部分がきめが細かくて柔らかく、コクのある味わい(金谷さんのHPより)だ
 そうです。脂っこいものが苦手なオッサンには、こんなタイプの方が合っています。
 一人前だとこの程度の量ですが、大きく切ってあるのでオッサンには十分満足でした。
 ちなみにここのもうひとつの名物の「バター焼き」は、厚切りのヒレ肉をバターと大根
 おろしで味わうものだそうです。死ぬまでにもう一回来ることができたら、試してみた
 いです。(そんならせいぜい仕事を頑張りや。by妻)

      

 
  金谷さんでは「割り下」を使わず、係の方が砂糖と醤油を使って手際よく焼いてくれ

 ます。手慣れた感じでテキパキと作ってくれますので、不器用なオッサンでも安心です。

  さぁ焼けてきました。とき卵に絡めて頂きます。

  すみません。自慢するようで申し訳ございませんが、極めて美味しゅうございました。
 柔らかいのです。口の中でとろけるようです。そして味が濃厚です。余韻が残ります。
 まぁあれだけの値段がしますので、そうではないと困るのですが。ついでに、お漬物と
 ご飯も美味しいです。手抜きが一切ありませんね。


  ということで、初日の昼間から散財してしまいましたが、期待通りで満足できました。
 なかなか簡単に訪れることができる場所ではないので、奮発して良いものを、というの
 がオッサンのポリシーです。(自分に甘いだけやな。by妻)
  お勘定を終え、お店を後に広小路駅まで戻ります。途中、イタリア料理の店がありま
 したが、ここでも伊賀牛を出しているようでした。外観も和風っぽい感じでした。

  この通りは歴史的町並み地区なのでしょうか、古風なお店が並んでいました。

  広小路駅から再び伊賀鉄道に乗り、JR関西本線との接続駅である伊賀上野駅まで戻り
 ます。食事がすんなりできたので、予定より一本(一時間)早い電車に乗れました。
 ここから再び関西本線の1両のディーゼルカーに乗り、奈良県の加茂駅まで行きます。
 伊賀上野14:00発で、加茂駅には14:35に到着です。
  加茂駅は奈良を経由して大阪まで行く快速電車の始発駅で、ホームには長編成の電車
 が止まっていました。この大和路快速大阪方面行きの電車に乗り換え、JR奈良駅を目指
 します。加茂駅を14:43発、奈良駅には15:00に到着です。伊賀上野から奈良駅までは、
 乗り換えて一時間で着くのですね。意外に近い感じです。


  JR奈良駅に到着した大和路快速です。これはオッサンが関西(奈良県)に住んでいた
 頃からの車両と同じです。すると、20年以上も使われているのでしょうか?

  JR奈良駅は高架ホームになっていて、かなりオシャレな内装に変貌していました。
 JR奈良駅には大阪と京都から快速列車が頻繁に走っており、本来ならば観光都市奈良の
 玄関口なのでしょうが、同じく大阪と京都から特急を走らせている近鉄の方が現実には
 メジャーです。近鉄奈良駅のほうが奈良公園などの観光地に近くて便利ですしね。
  さて、JR奈良駅がリニューアルされて多少便利になったのはいいのですが、やはり
 奈良市内の観光名所にはちょっと遠いので、時間の節約のためにタクシーを使います。
 というのも観光施設は午後5時閉館なので、遅くとも4時半には入場締め切りになって
 しまうからです。一時間半あれば、少なくとも一か所は観光できると思い、タクシーに
 乗り込みました。さぁ、ここから奈良の観光名所の見学に参ります。
  しかし少々長くなりそうなので、次回に続きます。スミマセン・・・