Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2017年夏、北欧&ドイツの旅 ㊺ローテンブルクの市庁舎とマイスター・トゥルンク

  いよいよ今年も残すところ10日あまり。クリスマスだ、お正月だと言っている前に
 4年前の旅行記事を終わらせなきゃ・・・(終わるか微妙になってきたの~by妻)
  ドイツ、ロマンティック街道の町ローテンブルクの続きです。ここは日本人観光客に
 大人気の町ですので多くの方が訪れていると思われます。
  聖ヤコブ教会の見学を終えて、いよいよ市庁舎のあるマルクト広場を観光します。
 教会を見学しているうちに雨が止んできました。 

  マルクト広場に面した黄土色の大きな建物が市庁舎です。元々は1250年頃にゴシック
 様式で建築されたそうですが1501年の火災で焼失し(石の建築でもダメだったのかな)
 現在の建物はルネッサンス様式で1578年に再建されたものだそうです。(奈良・興福寺

 の木造の五重塔の方が古いようです。そう考えるとあの五重塔はスゴイですね。)  

  現在も市庁舎ですので、見学できる場所は限られれます。ここでは内部見学よりも、
 左上後方に見える塔に登ってローテンブルクの市街地の眺めを満喫します。
  ネットでアップの写真がありましたので掲載しておきます。ちょっとコワそうです。
 高所恐怖症気味のオッサン、果たして大丈夫か?(知らんがな。by妻)

          

  塔の入口は市庁舎正面側にあり、らせん階段を上っていきます。かなり急な階段で、
  ちょっと体力に自信がない方にはキツイかもしれません。ぐるぐる回っているうちに
 目が回りそうでした。ここは建物正面の真ん中に見える「出っ張った部分」のようです。

    

  らせん階段を上り切ると、屋根裏部分に到着します。がらんどうの空間でした。
  ここから、さらに梯子階段のようなものを上っていくのですが、その前にゲートが
 あり、係りのオバちゃんが待ち構えています。どうやら2ユーロを払わないと先には
 進めないようです。オッサンはしぶしぶと料金を払い梯子階段を上ります。オバちゃん
 は、大きな荷物は危ないから下に置いておきなさいというようなことをジェスチャーを
 交えて言いました。確かにはしごをよじ登るのは大変です。オッサンは折りたたみ傘を
 階段の下に置いて、肩さげカバンをたすき掛けにして梯子をよじ登りました。この時は
 オープン直後の9:30頃に行きましたので、オッサンが一番乗りで誰もいませんでした。
 しかし混雑すると、ゲートを閉じて入場制限をするようです。せいぜい、3~4人しか 
 登れないような狭さですので、混雑時にはだいぶ待たされるのではないかな?
  狭くて急な梯子を上るのは大変ですが、展望台に出ると・・・うわ~、絶景です。

  これ ↑ はマルクト広場と町の東側の方角です。遠景に楕円形の城壁と、ところどころ
 にある城門・塔が見えます。ちなみにこの展望台は、地上からの高さ60mだそうです。


  下の写真は、先ほど見てきた聖ヤコブ教会です。こうして見ても巨大な建築ですね。
 市庁舎から見て北側になります。こうして見ても城壁内は赤レンガの建物がびっしりと
 建て込んでいますね。町ごと中世のまま残っていることがよくわかります。 

  ヤコブ教会の西側には、朝見てきたタウバー川の渓谷が見えます。美しい眺めです。
 ちょっと天気が良くないのが残念ですが、なんとなく中世ドイツの雰囲気です。

  こちらが街の西側、ブルク門とその先にあるタウバー渓谷が望めます。


  こちら ↓ は足元のマルクト広場と、町の東側の眺めめです。町に入るときにくぐって

 きたレーダー門が遠景のやや左手に見えます。その先に駅があると思います。


  さすがにここにはパンダを持ってくるのは無理でしたが、肩提げ鞄の中にアムル君を
 入れてきました。(アホ) そこまでしてやることか・・・(by妻) 


  実はオッサン、こんな写真を撮影しながらも、高所恐怖症気味なのでビビりまくりで
 した。この後にヴィデオ撮影もしているのですが、「コワい~、コワい~」としきりに
 言っているオッサンの声が入っていました。(ホンマに情けないの~ by妻)
  先ほどの塔のアップ写真をご覧いただけるとわかりますが、背の低い簡単な柵がある
 だけで、足元から下がよく見えてしまいます。しかもかなり狭いので、自由に身動きが
 とれません。眺望は確かに素晴らしいのですが、この時は風もビュービュー吹いていて、
 かなりコワい思いをしました。おそらく、もう二度とここに登ることはないと思います。
  オッサンが梯子階段をゆっくり降りると、さきほどのゲートにはもう観光客が数人、
 列を作っていました。これからかなり混雑してくると思いますが、小さなお子様やお年
 寄りにはちょっと無理だと思います。(まず、狭くて急な梯子を登れないと思います。)
 
  なんとか下界に降り立つと、ちょっとホッとしました。
  さて、今度はローテンブルク最大の観光スポットを見学します。午前10時に近づいて
 きましたので、その場所の前にはちらほらと人が集まり始めました。(今、9:50です。)
  やっぱりこういうところに集まるのは日本人が多いですね。オッサンも日本人の方に
 写真を撮っていただきました。しかし欧米人はこういうものには関心がないのか?

     

  マルクト広場の奥まった場所にある、市議(参事)宴会館の建物正面です。ここには
 有名な仕掛け時計があり、毎日決まった時間に見物することができるのです。ドイツや
 オーストリアの町では市庁舎の地下に宴会場(ラーツケラー)があることが多いのです
 が(ウィーンもそうだったね)、ここでは別の建物を宴会場にしていました。それほど
 酒飲み、いやパーティー好きの議員さんが多かったのでしょうか?


  時はドイツを荒廃させてしまった30年戦争さなかの1631年、実際に起きた出来事だと
 言われています。プロテスタント側の町となっていたローテンブルクは、敵方のドイツ
 皇帝=神聖ローマ皇帝軍(カトリック)に攻め立てられて落城し、敵方の将軍ティリー
 から、抵抗した市議会議員(参事)全員の処刑が宣告されました。しかし、町の酒蔵番
 の勧めるワインを飲んで上機嫌になった将軍は、自分の飲んでいた大ジョッキ(3.25ℓ)
 入りのワインを一気に飲み干す者がいれば、全員の命を助けると約束しました。そこで
 年老いた前市長のヌッシュさんがその一気飲みの挑戦を受け、見事にこれを飲み干して
 町の危機を救ったということです。たぶん、本当にあったことなのでしょう。
  写真だとよくわからないので、ネットにあった動画をご紹介いたします。


  
『ローテンブルクの仕掛け時計』マイスタートゥルンク(市長の一気飲み)


  左側の窓からがティリー将軍、右側の窓からヌッシュ市長が現れ、市長はゆっくりと
 大ジョッキのワインを飲み干します。動きは少ないですが、なかなか面白い見世物です。
 しかし、この将軍も約束を守るところがイイね。これもご当地のフランケン・ワインが
 美味しかったおかげかな。(オッサンみたいに酒好きの将軍やったんやの~. by妻)
  毎日午前10時から午後10時まで、毎時0分にこの仕掛け時計が動くところを見られる
 そうです。「市長のワイン飲み」ということで「マイスター・トゥルンク」と呼ばれて
 長年人々に親しまれてきたのだそうです。いい話やの~(by妻)

  さぁ、この後は12時過ぎの電車で、再びヴュルツブルクに戻ります。 
  いよいよこの日の夕方にはフランクフルト・マイン空港から日本に向けてのフライト
 です。長々と続けてきた「北欧・ドイツの旅」もあと少しで終わりです。
 (いや、あと5回は続くと思うで・・・連載50回記念?で終了かもな。by妻)