2017年夏、北欧&ドイツの旅 ㊿最終回:ビュルガー・シュピタール訪問、帰国の途へ
いよいよ年の瀬も迫ってきました。あと1日半。
掃除は適当に済ませ、今年最後の洗濯と布団干し。もっとキレイに片付けたかったけど
もう今年のゴミの収集が終わってしまったので断捨離は断念。落ち着いたところで、長々
と続けていた北欧&ドイツの旅の最終回に参ります。(ホンマ、長かったわ~ by妻)
ヴュルツブルクのレジデンツを見学後、駅に戻る途中にあるワインショップ「ビュル
ガー・シュピタール」に立ち寄ります。(そんな時間があるんかいな!アホ by妻)
オッサンはマリエンベルクの城塞やレジデンツの庭園を見学する時間を惜しんで。ここ
で試飲とお土産購入をしようと企んでいたのでした。😆
(そんなにまでしてワインが飲みたいんかい。もうビョーキやな、しかも不治の。by妻)
実は2日前の夕食を取ったワイン居酒屋は、この伝統あるワイン生産者の経営するお店
でした。そこを再び訪れます。
ヴュルツブルクを中心としたフランケンワインはドイツワインの中でも独特なもので
す。まず甘口の多い他の有名産地(モーゼルやラインガウ)と違って基本は辛口である
こと、そして瓶の形状が平たいフラスコみたいなボックス・ボイテルという独特な形を
していることです。ブドウ品種は白が主体で、シルヴァーナー、ミュラー・トゥルガウ
といったややマイナーなものが中心です。しかし、辛口白は料理に合わせやすいので、
ドイツではレストランでよく見かけるワインです(しかも安いので)。
このビュルガー・シュピタールはなんと1316年に創設された歴史的な醸造所で、実に
700年の歴史を誇ります。シュピタールとは、施療院を意味し、貧しい人や病人・老人を
救済し介護する福祉組織のことで、あのフランス・ブルゴーニュにあるオスピス・ド・
ボーヌと同じような役割を果たしていました。そして、ここでもその施設の運営資金を
ワインで賄っていたのですね。中世ヨーロッパでは土地と、そこから収穫されるブドウ
を醸造して造るワインがとても重要な資産になっていたのでしょうね。ヴュルツブルク
にはもう一つユリウス・シュピタールという著名な醸造所があり、この二つのワイナリ
ーのワイン(スタンダードライン)は日本にも輸入されています。オッサンも何回かは
飲んだことがありますが、せっかくヴュルツブルクまで来たのでビュルガーシュピター
ルを訪ねてみることにしました。(どちらも街中の訪れやすい場所にあります。)
ビュルガーシュピタールは一般に販売してくれるショップがあり、さらに有料で試飲
をさせてくれるコーナーもあります。観光地だけあって、ワインオタクだけでなく普通
の観光客もたくさん来るようなので、客慣れをしている感じですね。客あしらいが上手
のようです。オッサンはドイツ語が話せず、英語も怪しいのでお店のオバサンに邪険に
扱われてしまいました。やっぱり言葉がちゃんと話せることは重要ですね。(オッサン、
ワインの名前は言えても、一般会話が成り立たなかったの~ by妻)
それでもなんとか欲しいワインを(お店のリストを指さして)購入でき、カウンター
でフランケンの白ワインの3種飲み比べの試飲をさせて頂きました。店内は広々として
明るく、ワインの種類(年代ものを含む)もたくさんあって、素晴らしいところでした。
接客態度を除いて。(オッサン、いつまでも根に持っとるな・・・by妻)
試飲コーナーはちゃんとテーブルと椅子があって、簡単な食事も取れるようですが、
オッサンは時間がないのでサッと試飲だけ済ませてお勘定です。
ショップでは日本では売られていないような珍しいものをと思って、赤ワインを購入
しました。ヴュルツブルガー・シュタインという最も有名な畑のもので、通常はリース
リングやシルヴァーナーからできる辛口白ワインがほとんどなのですが、ブラウフレン
キッシュというドイツ・オーストリアでメジャーな黒ブドウから醸造されるものです。
瓶の形もフランケンワインのボックスボイテルではなく、普通のなで肩タイプです。
ブルゴーニュワインのような感じの瓶ですね。年号は2015年、もう少し置いておきたい。
あと白ワインの年代物が幾つかリストにあったので欲しかったのですが、オバちゃん
に睨まれてしまったので、気の小さいオッサンはションボリして諦めました。
日本でも辛口のシルヴァーナーのワインはたまに見かけます。東急百貨店で今年の夏
の特売でヴュルツブルガー・プファッフェンベルクという畑のシルヴァーナー、辛口白
ワインを購入しました。日本で3,000円くらい。(いまだに冷蔵庫で保管・・・アホ)
これが典型的なボックスボイテル型の瓶です。ビュルガーシュピタールさんが初めて
使ったそうで、今ではフランケンの辛口白ワインはすべてこのタイプの瓶なのです。
ビュルガーシュピタールさんのショップ(ヴィノテーク)はこんな外観 ↓ でした。
さぁいよいよ時間がなくなってきました。駆け足でヴュルツブルク中央駅まで戻りま
す。路面電車の通るカイザー通りまで来ると、もう中央駅が見えます。
ヴュルツブルク中央駅の構内にあるキオスクで、軽食と飲み物(フランケンワインの
白のミニボトル:250ml)を購入して、ホームに急ぎます。
(慌てていたので写真を撮り忘れました。こんな感じ ↓ だったと思います。)
15:58発のI.C.E(イーツェーエー)特急電車に乗り、フランクフルト空港長距離駅
まで参ります。ドルトムント行きですね。あぁもう日本に帰るだけになりました。
基本は日本の新幹線と同じようにオープン式の座席ですが、一等車の車内は6人掛け
のコンパートメント・タイプもありました。
フランクフルト中央駅に立ち寄り、17:20にフランクフルト・マイン空港内の鉄道駅に
到着しました。
空港長距離駅には、ドイツ各地や周辺国との間を結ぶICE特急電車がひっきりなしに
発着しています。飛行機に乗り継ぐお客さんばかりなので、大きな荷物を抱えた人たち
があわただしく行き来しています。(オッサンもその一人やで。by妻)
空港長距離駅から長い連絡通路を通って空港の出発ロビーまで歩いていきます。歩く
歩道ちゃう、動く歩道があるので大きな荷物があっても安心です。
2015年に続き、今回もフランクフルト・マイン空港からの帰国です。今回は高価な
買い物(ロイヤル・コペンハーゲンのお皿)をしたので、しっかり免税手続きを
しました。約15%くらいの金額を、その場でキャッシュバックしてくれました。
そのお金で、免税店でお土産を購入できました。😆
帰国便のJALはまたまたターミナル2の端っこからの出発です。スカイレールと
いうターミナル1と2を結ぶモノレールに乗り、さらにかなり歩いていきました。
行きはビジネスでしたが、帰りはプレミアム・エコノミーというクラスでした。
座席はちょっとだけエコノミーより広くてリクライニングも少し角度が大きいですが、
機内食と飲み物はエコノミーと一緒です。
時計の針を日本時間に戻すと、もう旅行は終了です。
北欧フィンランドから始まって、エストニア、スウェーデン、デンマークの首都だけ
を駆け足で巡り、ドイツではリューベック、ハンブルク、ローテンブルク、ヴュルツブ
ルクといった都市を観光しました。相変わらずの駆け足バタバタ旅行になりました。😆
次にいつ海外へ旅行に行けるのかわからない状況ですが、いつかはまた行きたいです。
最後に、くだらん他人の旅行記に長々とお付き合い頂いた皆様、有難うございます。
~ ようやくFine ~
<旅の記録>
1日目 東京(成田空港)→ ヘルシンキ(ヴァンター空港)
ヘルシンキ市内観光:テンペリアウキオ教会、カンッピ礼拝堂、大聖堂
アーリッカでショッピング
2日目 ヘルシンキ(マカシーニ港)←→ タリン(市民港)
タリン旧市街観光: 聖オレフ教会、ラエコヤ広場・市庁舎、ギルドハウス
アレクサンドル・ネフスキー教会、大聖堂、展望台
セーターの壁でショッピング
ヘルシンキ市内観光:マーケット広場、デパート「ストックマン」で夕食
3日目 ヘルシンキ郊外の森を散策(公共バスを使った現地ガイドツアー)
ヘルシンキ市内観光:ウスペンスキー寺院
ヘルシンキ(オリンピア港)--タリンク・シリヤライン(クルーズ船)
クルーズ船シリヤセレナーデ号で船中泊
4日目 → ストックホルム(ヴァータハムネン港)
ストックホルム市内観光:ガムラ・スタン(大聖堂、ドイツ教会、王宮)
王宮の衛兵交代式見学、スカンセン野外博物館
ストックホルム(中央駅)ーースウェーデン国鉄X2000特急ーーーマルメ
マルメーーローカル電車ーーコペンハーゲン(中央駅)
5日目 コペンハーゲン市内観光:人魚姫の像、ニューハウン、ローゼンボー宮殿
アマリエンボー宮殿で衛兵の交代式見学
ストロイエ:ロイヤルコペンハーゲンでショッピング
クリスチャンボー宮殿、スモーブローの昼食
コペンハーゲン(中央駅)ーーー国際特急(連絡船)ーーーリューベック
リューベック市内観光:ホルステン門(外観のみ)、市庁舎(入口のみ)
シッファーゲゼルシャフトで魚料理の夕食
6日目 リューベック市内観光:聖ペトリ教会(展望台)、マリエン教会
ニーダーエッガーでマジパン菓子のショッピング
リューベックーー地域内急行列車--ハンブルク(中央駅)
ハンブルク市内観光:市庁舎(入口のみ)、市立美術館
ユンクフェルンシュテーク、アルスター湖畔散策(雨)
ハンブルク(中央)ーーーI.C.E特急電車ーーーヴュルツブルク(中央)
ヴュルツブルク・ビュルガーシュピタールで夕食
ヴュルツブルク(中央)ーー地域内急行列車ーーシュタイナッハ
シュタイナッハーーローカル列車ーーローテンブルク・オプ・デア・タウバー
7日目 ローテンブルク城壁内観光:プレーンライン、ドッペル橋、ブルク門
聖ヤコブ教会、市庁舎(展望台)
市参事宴会場のマイスター・トゥルンク見学
ローテンブルク・オプ・デア・タウバー ーーローカル列車--シュタイナッハ
シュタイナッハーーー地域内急行列車ーーーヴュルツブルク(中央)
ヴュルツブルク市内観光:ノイミュンスター教会、大聖堂、マリエン教会
アルテマイン橋、レジデンツ(宮殿・庭園)
ビュルガーシュピタールで試飲とショッピング
ヴュルツブルク(中央)ーーーI.C.E特急電車ーーーフランクフルト空港長距離駅
フランクフルト(マイン空港)→
8日目 → 東京(成田空港)
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