Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

2022年初場所七日目 両国国技館で相撲観戦 ③幕内後半戦

  相撲観戦の記事を途中で放っぽり出したままでした。今頃になって数日前の取組みを
 記事にするのはあほらしい気もしますが、きちんと終わらせないと気が済まない性分の
 オッサン、結果は既に分かっていて興ざめですが、続けさせて頂きます。大相撲に関心
 のない方も多いかと思いますが、スミマセン・・・(もう勝手にしいや。by妻)


  といいつつも、今日帰宅途中にスマホで本日(10日目)の結果を確認したところ、
 なんと今場所絶好調の関脇御嶽海関が、平幕の北勝富士(ほくとふじ)関に敗れる波乱
 が!これで全勝がいなくなり、優勝の行方は混とんとしてきました。残り5日間、目が
 離せません。(ちゃんと仕事せぇよ。by妻)


  さて、オッサンが観戦した土曜日の七日目、幕内後半戦の取組みから再開です。
  まずはここまで6戦全勝の平幕の阿炎(あび)関の登場です。長~い手足を生かした
 出足の良い突き押し主体の相撲でここまで盤石の相撲を続けてきました。体も柔らかい
 ようで、このように ↓ 足を高々と上げる豪快な四股を披露します。格好イイですね。
 (これなら「ビールマン・スピン」もできそうやな。by妻 アホウ!by私。)   

  しかしこの日の対戦相手の阿武咲(おうのしょう)関は、そう簡単な相手ではありま
 せん。阿炎関は立ち合いから長い手で突っ張りますが、この日は出足がもう一つです。

  重心の低い阿武咲関は、阿炎関の突き押しの圧力をうまく吸収している感じです。
 見た目は阿炎関が土俵際まで一直線に押し込んだように見えましたが、阿武咲関が土俵
 際でひらりと体をかわすと、阿炎関はバッタリと倒れ込んでしまいました。足がついて
 いかなかったようです。意外な結果にどよめく場内。これで全勝力士が一人消えました。
  余談ですが、阿炎関は昨年の緊急事態宣言時に相撲協会の内規に違反してキャバクラ
 通いをしていたことがバレ、3場所の謹慎(休場となり全敗扱いとなる)により幕下の
 下位まで番付を落としてしまいましたが、謹慎明け後は心を入れ替えて?稽古に励み、
 幕下・十両優勝(そら当たり前やろな・・・)を経て、先場所幕内に復帰しました。
 復活の場所で二けた勝ち、今場所も快進撃を続けていました。聞くところによりますと、
 今でもまだ奥さんのいる自宅には戻らず、部屋で稽古をして暮らしているとのこと。
 本人としても元の場所(三役)に復帰するまでは自宅に戻らない、という不退転の決意
 なのかも。(イヤ、奥さんに合わせる顔がないだけちゃうか?by妻)
  オッサン個人としては、緊急事態宣言中なので興行で生計を立てる力士としては許さ
 れないとしても、キャバクラくらいでギャーギャー言われるのは気の毒に思います。
 イヤ、決してオッサンがキャバクラ好きだから擁護しているという訳ではありませんよ。
 そもそもオッサンはキャバクラには行きませんからね。(確かにそんなお金があったら
 ワインを買うわな~ by妻)・・・すみません、大きく脱線してしまいました。


  続く一番は、人気者の宇良関。初日の相撲で敗れた時に、土俵下に転落して後頭部を
 打ち脳震盪を起こしたにも関わらず翌日には土俵に上がり、3日目には大関貴景勝関を
 破るなど連日土俵を沸かせています。立ち合いでは常に相手より低い姿勢で相手の懐に
 潜り込み、隙あらば足取りをしたりいろんなことをやってくるので目が離せません。
 対戦相手はみんな嫌がっている感じですね。(左側が宇良(うら)関です。)また何か
 企んでいるような?感じです。

  そしてやっぱりこんな格好 ↓ になりました。相手の北勝富士関も警戒している様子。 
 ここから重心の低い宇良関が一気に押し出しで勝負を決めました。会場の観客はもっと
 面白い展開を期待していたと思いますが、宇良関が勝ったのでそれなりの盛り上がり。

   
  続いて、鋭いぶちかましで迫力ある相撲を取る大栄翔(だいえいしょう)関に対する
 は、だんご三兄弟ちゃう荒汐(あらしお)三兄弟の三男、言いにくい「しこ名」No.1の
 若隆景(わかたかかげ)関です。右が大栄翔関、左が若隆景関です。

  オッサンには、「わかたかハゲ」と聞こえてしまうので、ちょっと微妙な感じです。
 (オッサンは「ハゲ」という言葉に敏感やからな。by妻。ハゲやないで。おでこが広い
 だけや。by私)
  ちなみにまじめな話をしますと、荒汐部屋の3兄弟とは、若隆景関(三男:幕内)と
 若元春関(次男:幕内)、若隆元関(長男:幕下)の3兄弟で、彼らの祖父は元小結、
 父親も幕下の力士だった相撲一家だそうです。そしてしこ名は有名な「毛利家の三本の
 矢」にちなんでつけられたそうです。そうか、毛利元就の三人の息子の名を取っている
 のですね。だから「たかもと、もとはる、たかかげ」なのか~。しかし、荒汐三兄弟は
 福島県出身なので毛利家とは関係ないですけどね。
  さて相撲の方は、大栄翔関の馬力の前に残念ながら若隆景関は完敗。一本では折れて
 しまいました。(相撲は1対1やから、一本の矢で戦うしかないんやで。by妻)


  なんだか相撲そのものより、サイドストーリーの方が多くなってきたな・・・
 気を取り直して次に参ります。
  そしてもう一人の全勝力士、今場所絶好調のブルドーザー御嶽海(みたけうみ)関。
 対するは前日に全勝の横綱照ノ富士関に土を付けたモンゴル出身のベテラン玉鷲(たま
 わし)関、彼もまだ一敗力士ですので優勝のチャンスがあります。注目の一番です。  

  立ち合いは両者ともに頭を下げてぶつかり合いました。ド迫力のシーンです。

  立ち合いは五分五分のように見えましたが、やはり御嶽海関の圧力の方が強く、一気
 に土俵際まで押し込んでいきます。地力のある玉鷲関でも耐えきれないほどの馬力です。
 この日もブルドーザーは平常運転で、御嶽海関は危なげなく勝ち、全勝を守りました。
 (でも、今日は負けてしもうたんやろ? by妻。水を差すなっちゅうの。by私。)


  さぁ残るは大関、横綱の取組みです。
  残念ながら大関貴景勝関は、3日目の宇良関との対戦で負傷して今場所休場となって
 しまいましたので、残る大関は正代(しょうだい。別名「マサヨさん」)一人です。
 しかし正代関、今場所は特に調子が上がらず、危なっかしい相撲が続いていて3勝3敗
 と大関としては情けない星勘定です。右側が大関正代関ですが、なんとも冴えない表情
 をしています。大丈夫かいな・・・

  この日は、同じく調子が上がらない前頭四枚目のベテラン隠岐の海関が相手でしたが、
 案の定、どちらが大関かわからないような相撲で完敗し、七日目で早くも四敗を喫しま
 した。こんなんで大丈夫かいな、マサヨさん・・・ 

  不甲斐ない大関に場内もため息。残るはただ一人、横綱照ノ富士関です。いつも最後
 の土俵を締めてくれる頼もしい存在ですが、前日に玉鷲関に敗れて痛い1敗を喫してい
 ますので、今日は落ち着いて普段通りに攻めていけるでしょうか? 
  この日の結びの一番は、過去に照ノ富士関と白熱の大一番を演じた人気力士、遠藤関
 が相手です。スポンサーの永谷園さん他、物凄い数の懸賞金がかかっています。

  好勝負を期待して、場内の熱気も最高潮です。歓声は禁止ですが、拍手のボルテージ
 が一段と上がってきました。オッサンも身を乗り出しての観戦です。
  制限時間一杯、固唾をのんで見守る観客。空気が張り詰めたような一瞬の静寂です。

  立ち合いは横綱が積極的に前に出てきました。遠藤関は横綱に上手(うわて)を与え
 ないように注意しながら自分優位の態勢に持ち込もうと食らいつきます。組み合えば、
 過去の大一番のように遠藤関が金星を奪った展開に持ち込めるかもしれません。おお、
 遠藤関が横綱の左まわしを上手く掴み、上手(うわて)を引きました。ここから遠藤関

 が攻勢に出られるか?

  しかし横綱はそうなる前に勝負に出ました。上手を引かれても体を寄せながらうまく
 土俵際ににじり寄ってきました。遠藤関も回り込みながら挽回しようとしますが、横綱
 は逃がしませんでした。万策尽きた遠藤関が土俵を割り、横綱照ノ富士は1敗を守りま
 した。この日は完勝で、前日の敗戦の尾を引きずることはありませんでした。さすがに
 心身ともに強い横綱だね!あっぱれです。(張本さんか!by妻)


  七日目を終えて、トップは全勝を守った関脇御嶽海関。それを1敗で横綱照ノ富士関
 と前頭六枚目の阿炎関が追う展開です。優勝争いが面白くなってきました。
  この日は妻の位牌と、いつものアムル君と妻の写真のセットを連れてきました。一人
 マス席で端っこの席だったので、鞄から出して一緒に土俵が見えるようにしていました。  
 満足してくれたかな?(オッサン、自分が見に来たかっただけやないか?by妻)

  そういえば、この日は一人で来ているオッサンは結構いましたが、意外にもおひとり
 様の妙齢の女性の方もちらほら見かけました。女性の相撲ファンって結構たくさんいる
 のですね。インターネットで一般人でもチケットが入手しやすくなったことも影響して
 いるのかもしれません。
  弓取り式の後、恒例となった「お楽しみ抽選会」がありましたが、オッサンはまたも
 はずれです。オッサンの2つ隣のマス席の方が当選されていました。いいな~


  取組の終了を告げる打ち出しの太鼓の音を聞きながら、この日はまっすぐ家路につき
 ました。(家に帰って駅弁の夕食の予定だったからやな・・・by妻)


  あと一回、番外編を記事にしたいと思います。(まだやるんか?by妻)