Bonne(ボンヌ)のブログ

死別者ですが余生は少しでも楽しく

銀座ではしご酒・・・ワインだけど。

  今日は久しぶりに銀座までお出かけです。せっかくなので、ちょっと街中をプラプラ
 しようと午後4時には着くようにしました。(用事は午後6時から)
  銀座四丁目の交差点はいつもよりは少し人通りが少ないようです。外出を控える方も
 多くなっているのかな。オッサンはフラフラ出歩いてしまっていますが、スミマセン。 

    

  寒いですが空気が澄んでいて、こうしてみると銀座の町もきれいな感じがします。
 昔、妻と銀座に来た時には山野楽器とヤマハに寄って楽譜やCDを物色し、木村屋さん
 であんぱんと牛乳のセットを食べたりしていたなぁ。
  オッサンにはあまり縁はないけど、ブランドもののショップが目立ちますね。C国人
 のお客さんがいないので、営業面ではかなり苦しいのではないかな・・・
 あ、某ブランドショップのショーウィンドウに面白いものがありました。ベイジン五輪
 を記念したディスプレイでしょうか。カーリングをこんな格好でする人はいないわな。
 なんだかイタリアのコンメーディア・デラルテ(仮面喜劇)の衣装みたいですけど・・・

    


  そして久しぶり(半年ぶりくらい?)に、六丁目の「ギンザSIX」に行ってみまし
 た。世界の一流ブランドものの服飾店や皮革製品のショップがテナントとして入ってい
 て、お金持ちや海外からの旅行者だけでなく、一般人も「見るだけ」のためにたくさん
 訪れます。こういうところのショップだと、入りやすいし覗きやすいですからね。一部
 のお店には路面店と同じようにボディーガードみたいな人が戸口に立っていますけど。
  しかしオッサンはそういうお店は素通りです。妻がいたらちょっと見学していたかも
 知れませんが、オッサンにはそのようなものは必要ありませんからね。写真もなしです。
 はい、オッサンはまっすぐに地下二階の食料品売り場に直行です。(やっぱりな)
 ここにもしゃれたお店がたくさんあって、目の保養になります。イギリスのチョコレー
 トショップや著名パティシエのお菓子屋さんなど、見ているだけでも楽しそうです。
 (でも目的はそこじゃないんやろ?by妻) 
  
  はいその通り。ここには日本で最も有名で(最も価格が高い)ワインショップ・エノ
 テカさんの大きなショップが入っているのです。オッサンは、そこでワインを買うこと
 はあまりありませんが(値段が高いから)、ここのティスティング・バーをたまに利用
 します。高級品からお手頃なものまで、グラス1杯からいろいろな種類のものがお試し
 できるからなのです。ワイン好きのイケてる若い男女でいつも大賑わいなのです。今日
 も座席は満席でしたので、立ち席でした。
  「あ、こんにちは~。お久しぶりですね~」という店員の若いおねえさんに声をかけ
 られたオッサン。あれ?と思って振り返ると、かつてオッサンがたまに訪れていたニコ
 タマ(二子玉川)のエノテカさんに勤務をしていたお嬢さんです。イケてる若い男女や
 金持ちそうなオジサマ・オバサマ方の中をおサルさんのようなショボいオッサンがフラ
 フラ訪れたので、目についたのかもしれません。この店員さんは接客態度も良く、明る
 い感じで好感が持てます。ごく稀にしか訪れないれ客のことをちゃんと覚えていること
 もさすがです。きっとどんな仕事をしても成功するのではないかな。エノテカさん社内
 でも評価が高くててニコタマ店からギンザSIX店に引き抜かれたのかもしれません。


  さてオッサンのオーダーは、ボルドーのシャトー・デュアール・ミロンの2016年、
 100mlで2,000円です。高いけどまぁこのくらいなら仕方ない。なんせ2016年のボルド
 ーは当たり年らしく、欧米の評論家たちの評価が軒並み高く、おかげで値段が高騰して
 いてフルボトルではオッサンには手が届かないのですが、そんなワインがグラスで気軽
 にお試しできるのは有難いことです。   

     

  色はまだ紫色を帯びた濃い赤。香りもまだ若いワインの濃厚さ。しかし口にしてみる
 と思ったよりも心地よい味わいです。ちょっと酸味が強いですが、かつてのように渋す
 ぎるようなことはなく、今でも十分美味しく飲める感じです。最近はガチガチの硬めの
 ワインは敬遠されるので、若くてもそこそこ美味しく飲めるようなしなやかなタイプに
 ボルドーワインも変わってきているようですが、まさしくそれを体現しているようです。
 しかもデュアール・ミロンは所有するロスチャイルド家がかなり力を入れてワイン造り
 をしており、醸造設備や畑の改良もしているので近年かなり良くなったということです。
 2016年というグレート・ヴィンテージなので、さらに品質が高いものができたのかな?


  エノテカさんはおそらく日本で一番多くの高級ボルドーワインを輸入しているお店だ
 と思います。店内には有名シャトーのサンプルボトルやグッズがたくさん展示されてい
 ます。愛好家がコレクションしているシャトー・ムートン・ロートシルト(もうひとつ
 のロスチャイルド家の所有する1級シャトーで、ラベルの絵を毎年著名画家に委嘱する
 ことで有名)のボトルがたくさんあります。

     

  左は米国のモダンアートの巨匠キース・へリングさん(1988年)、ビッグサイズの瓶
 は二十世紀を代表する天才画家のパブロ・ピカソ様(1973年)、その隣は古代ローマ時
 代の壁画をアレンジした現代画家の作品(2010年)、右端は物議を醸した幼児の裸体画
 で有名な画家バルテュスさん(1993年)の作品がラベルになっています。1993年の瓶は
 米国では販売禁止とされ、米国向けのラベルは絵が描かれない無地のラベルになりまし
 た。米国という国はつくづくダブルスタンダードの国だなぁと思います。(まぁ実際に
 両極端の人たちがいるということだと思いますが・・・)


  一杯ひっかけて上機嫌になった?オッサンは、続いて銀座三越店の地下3階のワイン
 売場まで出かけました。ここにも小さいながらティスティングコーナーがあります。
 ここは常連のワイン好きのお姉様方や、海外から来たワインラヴァーの方々が立ち寄る
 ことが多いのですが、今は海外勢の姿はなく、ワイン好きのお姉様方の独壇場のよう。
 この日もオッサン以外は、ワインにお詳しいと思われる妙齢のお姉様が3人いました。
  この店も、かなり幅広い品ぞろえでよいものをグラスで出してくれるので嬉しいです。

 

  この日のオッサンは3杯も頼んでしまいました。
  最初はイタリア産の白ワイン、北東部のヴェネト州(ヴェローナのある州)のピノ・
 グリージョ(ブドウの品種名)。生産者はなんと中部イタリア・トスカーナ地方の代表
 ワイン、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの有名生産者ペルティマリです。やっぱり、
 赤ワインだけだと飽きるから?食事に合う白も持っておきたいと考えたのかな? 志の
 高い生産者が造るワインだけあってとても高品質。飲みやすいピノ・グリージョですが、
 そこそこ凝縮感もあって味わいもしっとりしていて美味しかったです。ボトルの値段は
 4000円もするので、そのくらい満足感があって当然か。グラスでは約700円で飲めます。
  次はブルゴーニュの超有名生産者のワイン。入手困難で高価なのでまず自分でボトル
 を購入することは無理ですが、ここではグラスで味わえます。ボトルの値段は2万円超
 ですが、グラスだと一杯3,000円。めちゃめちゃ高いけど、それだけの価値はあります。
 ブルゴーニュの当たり年と言われる最新ヴィンテージの2019年なので、期待できそう。 
  はい、物凄いです。グラスから湧き上がってくるようなかぐわしい香り。まだブドウ
 の香りがする感じです。味わいは強烈で分厚い果実味がドーンときます。しっかりした
 酸味とタンニン(渋み成分)もありますが、今は果実味に圧倒されている感じです。
 口に入れているだけでよい香りが鼻に抜けてきます。これはスゴイ。うまく表現できず
 スミマセン・・・あ、生産者はジョルジュ・ミュニュレ=ジブールさん。言いにくい。
 ニュイ・サン=ジョルジュの1級畑、シェニョです。
  
  そしておまけにもうひとつイタリアの白。昔から有名なヴェネト州のソアーヴェです
 が・・・色が黄色い!こんな濃い色のソアーヴェは見たことがありません。 

    

  しかし飲んでみると、まぁ確かにソアーヴェです。ブルゴーニュのシャルドネとは
 違いますね(当たり前)。濃い色をしていても基本はすっきりシャッキリ系です。 
 なかなか面白かった。  


  ワインバー?のハシゴをしていたらもう午後5時。少し早めの夕食にしました。
 妻とよく行っていた天婦羅屋の「ハゲ天」さんです。(ハゲは嫌なんちやうんか?by妻)

    

  ニコタマの東急に入っていたお店によく行っていたのですが、昨年閉店となってしま  
 い、久しぶりに銀座に来てみたら本店も場所が移転していて店内も狭くなりました。
 コロナのせいで厳しい状況に陥っているのかな・・・


  一番お得なスタンダードをオーダー。エビの変わり揚げ、カリフラワーとゆり根。

  

   魚のネタはサワラ、サーモン(いぶりガッコの入ったタルタルソース)です。

 


  シイタケのエビ詰め、白身魚のミルフィーユ仕立て、タラだったかな? 
  この後シラウオと春菊のかき揚げが来ました。お皿に「吾・唯・足・知」が書かれて
 いますね。(もうこれで満足やろ。またお金を遣いすぎやで・・・by妻)

     

   さぁ腹ごしらえもしましたので、目的の場所に向かいます。6時15分開演です。
   開演?まさか・・・(by妻)  続きます・・・