Bonne(ボンヌ)のブログ

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大相撲(番外編) 国技館見物と珍場面集

  大相撲初場所は終わりましたが、もう少し相撲の記事を続けます。(くどいな。by妻)
 先日両国国技館に行った時、早めに入場しましたので館内の相撲博物館を見学しました。
 初場所中は、先般引退した横綱白鵬の特集展示でした。引退前の取り口や態度の面では
 横綱の品格に欠ける等といろいろ言われましたけど、歴代優勝回数最多の大横綱である
 ことには相違ありません。強すぎると判官びいきの多い日本人は(オッサンも)、どう
 しても好意的になれなくなってしまうのですよね。
  土俵入りや本場所での取組みの名勝負(朝青龍戦、稀勢の里戦など)のパネル等や、
 実際に土俵入りの際に使った太刀などの興味深い品が展示されていました。

  土俵入りに使った綱が展示されていましたが、思ったより小さいです。

  白鵬が使用したというカシミヤ性のチャンチャンコ?もありました。出身地モンゴル
 の後援会の方からのものでしょうか?とても温かいのでしょうね。

    

  稽古場でのこんな ↓ 面白い写真もありました。同部屋の関取・炎鵬(えんほう)関 
 を担いでのヒンズースクワットです。炎鵬関は現十両で、恐らく関取の中で最軽量の

 力士だと思いますが、それでも97kgですから結構大変だと思います。


  国技館の1階正面には、優勝者や三賞受賞者に贈られる記念品が展示されています。
 天皇賜杯やスポンサーからの贈呈品、世界各国からの変わった贈呈品が展示されていて
 なかなか面白いです。でもこれ、たぶん使い回しているんだろうなぁ・・・
  
  これ ↓ が幕の内最高優勝者に贈られる、天皇賜杯(優勝カップ)です。その後ろには
 優勝旗があります。今場所は御嶽海(みたけうみ)関の手に渡りました。

    

  下の写真の下側は三賞(殊勲賞、技能賞、敢闘賞)の記念トロフィー、後ろ側は世界
 各国からの贈呈品その1です。チェコ共和国のクリスタルガラスのトロフィーカップや、
 タイ王国からは友好杯と副賞のタイ製シンハービール1年分(目録)でしょうか。  

    

   世界各国からの贈呈品その2、左上はメキシコからの友好盾と副賞のコロナビール
 1年分の目録、その隣は中国の立派な陶磁器のトロフィーカップ?です。これはスゴイ。
 かつて自国に攻め入った日本の国技に対しても敬意を払うというところはさすがですね。
 自国の文化に自信がある国のふるまいだと思います。(フランスなんかもそうですね)
  下左は力士を送り出す面でも貢献してくれているモンゴル国の記念トロフィーです。
 下右側はハンガリーの銘陶ヘレンドの陶磁器カップですが、こんなに大きくては実用的
 ではありませんね。デモンストレーション効果を狙ってのことでしょう。      

    

  そのほか、宮崎県からは宮崎牛、大分県からはどんこ椎茸など、日本の各地域からも
 お国自慢の記念品が贈呈されます。こういうのを見るのも表彰式の楽しみの一つです。 
  国技館の二階には、歴代横綱のパネル写真がずらっと展示されています。写真がない
 頃の昔の横綱は浮世絵みたいな感じで描かれていて面白いです。

  初代横綱って、明石志賀之助さんっていうんですね。知りませんでした。

  雲龍さんと不知火さん、現在の土俵入りの「型」を決めたお二人ですね。ちなみに
 最近の横綱はほとんど雲龍型でしたが、照ノ富士関は豪快な不知火型の土俵入りです。
 

    

  (確か)白鵬に抜かれるまでの大相撲連勝記録(60連勝)を持っていた昭和の名横綱
  双葉山さんです。思ったよりも穏やかな表情ですね。いや、目つきは鋭いかな。  


  昭和の名横綱と言えばもう一人、優勝32回を誇る大鵬さんと、その好敵手であった
 柏戸さん。そのころは「柏鵬(はくほう)時代」と言われたくらいです。


  オッサンが覚えているのは、この北の富士さんと琴櫻さんの頃からかなぁ。北の富士
 さんは現在もNHK大相撲の解説をされていて健在です。琴櫻さんは今場所敢闘賞を受賞
 した琴ノ若関の(母方の)お爺さんです。


  国技館の中には売店がたくさんあり、相撲グッズやお土産品を売っています。グッズ
 は相撲カレンダーやパンフレット、人気力士の応援タオル、バッチ、写真などなど。
 力士の似顔絵チョコレートなどのお土産品もありました。なんだかプロ野球の甲子園の
 売店みたいなノリでした。相撲協会もこうした商売が上手なのですね。
  中でも有名なのが「国技館やきとり」です。焼き鳥とつくねが5本ずつ入っていて、 
 値段は1,400円。お高いですが、甘辛いタレと山椒が付いていて美味しいです。今場所
 は館内での飲食は禁止ですが、以前オッサンはマス席で観戦しながら食べていました。   

    

  二階には飲食コーナーがあります。江戸前のお寿司屋や焼き肉を食べられるお店もあ
 りますが、現在はコロナの影響で営業休止中でした。軽食の売店は営業中です。
  オッサンは先日の観戦時、真冬なのにソフトクリームを食べてしまいました。
  (食いしん坊のおこちゃまみたいなオッサンやの~ by妻)


  館内はとても広く、天井も高いので開放感があります。中央の土俵の上には神社の
 屋根のようなものが吊る下がっており、相撲が神事由来の伝統芸能であることを感じ
 させてくれます。

  通称「砂かぶり席」と呼ばれる「たまり席」は土俵下すぐの場所にあり、力士の姿や
 取組の様子を間近に見られてとても迫力があります。しかしここでは力士が飛び込んで
 くることもあって危険なため、飲食やスマホ撮影は禁止です。たまに力士ではなくて、
 行司が落下してくることもあります、伊之助(式守伊之助のこと)とか・・・ 

  上の写真はコロナ感染予防のために「たまり席」が発売されなかった場所の写真です。
 力士と審判員の親方しかいませんのでちょっと寂しいですね。


  続いて「マス席」と呼ばれる独特の座席です。たまり席の後ろ側にある一階席は全て
 マス席で、とても観戦しやすいです。4人用のスペースが仕切られて「升目」のように
 なっているのでマス席というのでしょうね。しかし初場所ではコロナ感染予防のため、
 4人用のマス席は2人用になっていました。むしろ2人でちょうどいいくらいですね。
 足も伸ばせるし荷物も置けます。定員通りの4人が座ると、身動きできない感じです。
  初場所はオッサンは端っこの1人用マス席でした。そこからの眺めはこんな ↓ 感じ。

  二階席から見ると、こんな感じ ↓ です。無人の「たまり席」と、人数制限をしている
 時のマス席の様子です。ちょっと寂しいですね。興行的にも採算が合わないはずです。 

  二階席はすべて椅子席で、コンサート会場のようです。比較的安価ですが前列の方は
 土俵を上からよく見渡せるため、実はねらい目かもしれません。
  オッサンが椅子席最前列で観戦した九月場所では、こんなふうに ↓ よく見えました。


  最後は大相撲珍場面です。(プロ野球の珍プレー特集やないで・・・by妻)
  
  <その1> 
   隆の勝関のダイビング。どうやったらこんな格好になるのでしょうか?

   


  <その2>
  柔道ですか? 豊昇龍関の見事な一本背負い。
  柔道の試合でもここまで見事なのはなかなかお目にかかれないのでは・・・ 

  


  <その3>
  ぺこり。立ち合いで待ったをしてしまった天空海(あくあ)関。カワユイ。


  <その4>
  土俵下で控えているタカちゃん。クマの縫いぐるみみたいでカワユイですね。
  早くけがを治して復帰してね。


  それでは来場所まで、さようなら・・・(相撲協会のまわしもんかい!by妻)