フィンランドのデザイン展 ③テキスタイルアートほか
今夜は先日行ったフィンランドのデザイン展の記事の続きです。
今度はテキスタイルアートです。アルヴァ・アアルトに影響を受けたデザイナーの一人
ドラ・ユングさんの楽しい作品から。1955年作の「子連れのアヒル」です。
なんともカワユイ、楽しい作品ですね。彼女は動植物をモチーフにしたテキスタイル
リネンの作品の先駆者らしいです。万国博にも出展されるなど人気が高かったようです。
(画像は図録を写したもので、ちょっと歪んでしまいました。)
第二次大戦後のフィンランドでは、中産階級の人々が家を建て替えたり改装したり、
新たな場所に引っ越して新しい家を建てたりしたそうですが、その中で人々はモダンな
家と調和しつつも、家を明るくするインテリアを求めたため、テキスタイルの需要が高
まったそうです。そのため、多くのアーティストがこうしたテキスタイル作品を生み出
してきたそうです。(※テキスタイル:服飾・インテリアにおける織物のデザイン)
素材や加工方法も様々ですが、なんといっても柄・模様、配色といった視覚的な面に
訴えるデザインの多様さとユニークさ、楽しさが際立っています。
まずは、こんな感じ。森と湖の国フィンランドらしい、リーフ(葉っぱ)のデザイン。
お次はアイ・ヴァーリさんの作品で、植物や庭をイメージしたデザイン。
左側はタッキクレントンキ(更科)、右側はガーデン(庭園)。1960年代の作品で
すが、見ているだけで楽しくなりますね。
右側の作品は絶対にうちの妻が欲しいと言うと思います。(買うて!by妻)
北欧の魚介類をモチーフにしたデザインも面白いですね。サーモンとザリガニかな。
サーモンの鼻先に釣り針みたいなものがあったり、空間を海藻のようなもの?が漂って
いるのがさらにユニークです。一度見たら忘れられないインパクトです。
こうした装飾性の高いデザインは、食器にも反映されてきました。
かの有名なアラビアの「パラティッシ」もその代表作のようです。1969年にアラビア
のアーティスト、ビルゲル・カイピアイネンさんが制作した傑作です。今でもアラビア
陶器の代表作として高い人気を誇っています。オッサンも、いつか入手したいと思って
おります。(もう食器はえぇんちゃうか?独り者には多すぎるで・・・by妻)
そしてユニークな調理器具等・・・魚のまな板(カッティング・ボード)や、鶏の
形をした卵入れです。調理をするのが思わず楽しくなりますよね!オッサンも欲しい。
妻も絶対に見つけたら買うと思います。(勝手に決めつけたらあかんで・・・by妻)
実用性とユーモアを兼ね備えた傑作ですね。想像力と創造力の融合か?
デザインが付加価値の高いビジネスになるという、良い見本ですね。こんなアイデアは
オッサンのようなしょぼくれた凡人には思いつかないよなぁ・・・(ムリムリ!by妻)
凡人は黙って鑑賞させていただくのみですね。本日はここまで・・・
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